いやいやいやもう5月終わっちゃうって [新譜]

-ちょっとサボりが過ぎましたかね。



ふと目に留まった水戸華之介を物凄く久しぶりに買って聴いたのは
この人の から元気を僕の耳が欲したからです。
和嶋慎治と一緒にやった曲も入っているっていうし。
然るに僕の期待した水戸節は
昔日のように猪突猛進する勢いでは吐き出されず
世情とはやや距離を置いた奥ゆかしい諦観に
内包されてしまったように感じました。
そして糞ほどシリアスになっちゃった空手バカボンのような
「石狩挽歌」のカバーに凝縮された
とても誠実なルサンチマンはまるでブラックホールの如く、
全てを飲み込んで否応ない終末を指し示すのです。
いや僕が聴きたかったのはこういうのじゃないんだけど(苦笑)…と思いつつ
しかしこれは実に凄いなぁ、と感心してしまいました。

ノーマルポジション / 水戸華之介 / 2020
(仮)ノーマルポジション

(仮)ノーマルポジション

  • アーティスト: 水戸華之介
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: CD






一方、古式ゆかしい英国産メタルの新譜が立て続けに出ておりまして。



前作〝Unbroken”('18)でAlan Marshが復帰するという驚愕の人事を果たした
(まぁ狂喜したのは年寄りばかりでしょうが)TYOKYO BLADE。
全く同じ面子で新しいアルバムをリリースしました。
〝Unbroken”にはまだ微かに残っていた
迷走期のアメリカンな陽気さは完全に排され
徹頭徹尾ブリティッシュハードロックを貫きましたが、
却って起伏に乏しくなっちゃった感もあって、
うーん、なかなか難しいものですねぇ。





米国で独自の発展を遂げ
今も特異なシーンを形成するいわゆるエピックメタル。
かたやイギリスでそれらしいことをやったのって
このバンド(≒Lee Payne)くらいじゃないですかね。
斯様に物凄く特殊な立ち位置なので、
(幾度かの躓きを経つつも)いまだ現役というのは
ある種驚異的なことだと思うのです。
なんかアルバムが出ると気になっちゃって結局聴いてしまうのだ。
そんな、凄ぇ好き、ってバンドではないのですけれど。





CLOVEN HOOFに似た薫りもほのかに漂わせつつ、
こちらはもっとIRON MAIDENに寄せた感じなので全然聴きやすいです。
上掲2つに較べれば相当若いバンド、と言いつつ
それでももう20年近い活動歴になるのかぁ。
僕が初めて聴いたのは'09年のデビューアルバムですが
それにしたって10年以上前だもんな。
2ndアルバム以降、配給をCruz del Sur Musicに固定出来ているのが
案外大きいのかも知れません。
極度にマイナーだけれど良いレコ社ですよね、Cruz del Sur。



と、今日はこんな感じですかね。
なにせ作文のしかたを忘れちゃったみたいで全然頭が働かないのです。
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