ちょっと風邪気味 [新譜]

市販薬の銘柄を変えたら俄然効き目アリ。
お陰様でかなり良くなりました。



〝Invisible Din”('16) …ESP
〝22 Layers Of Sunlight?”('18)…ESP 2.0
〝Three”('19) …ESP
〝The Rising”('19) …ESP PROJECT
何故リリース毎に名義を変えるのか?
まぁなんらか理由はあるのでしょうが、
いちいち面倒臭ぇなぁという聴き手側の正直な気持ちもあり。

えーと、改めまして

The Rising / ESP PROJECT / 2019
tresp2019.jpg

年頭に〝Three”(4曲収録ミニアルバム)が出たばかりですが
Tony Loweの創作意欲はとどまるところを知らず、
〝Three”の録音と同じ面子でフルアルバムを出してきました。
確かにDamien Childという人の落ち着いたミドルトーンの歌声は
Tony Loweの書く曲と抜群に相性が良くて、
結果バンド(?)の格がポン!と一段上がった感があります。
〝22 Layers Of Sunlight?”の時に書いた('18年5月2日)
いわゆるモダンなスタイルが元々のビンテージなテイストと
上手く馴染んだのはこの新しいボーカリストよるところが
かなり大きいと考えます。



アルバム収録版よりも2分半ほど短い
(イントロのピアノやらをカット…それでも8分半w)ですが
逆にエッセンシャルであるとも言えましょう。
なにしろこの人達がBIG BIG TRAINの築いた牙城に
肉薄していることは間違いなく、先々非常に楽しみです。



Stay Here My Friends / WISH / 2019
wshmf19.jpg

こりゃまたESPと対比させると
そのコントラストたるや物凄いなぁ。
'92年に活動をスタートさせたイタリアの4人組、
紆余曲折を経ての1stアルバムだそうです。



この音密度の低さをどう捉えるかで
好悪の印象は180度異なるでしょうね。

僕は…割と好きです。'70年代終盤辺りに録音された
発掘デモテープを聴いているみたいで楽しいのよ。
いまどきこんなにペラペラな歪みサウンドのギターやら
ボーカルのふらつき具合(兼務じゃなくて専任だよ?)が
もう、愛おしくて仕方がない(笑)。
なんと申しますか、B級秘宝感が堪らんのです。

これはこれで大いにアリだと思うのよ。



DADAの「浄」('78)がまさかの紙ジャケ再発、
是非それについてなんか書こうと思ったのですが
何故か上記作文が出来上がりました。
いずれにせよここのところプログレの話は少なめでしたから
なんだか自分で嬉しくなっちゃったりして。
台風以降やや落ち着かなかった気分が漸く平静を取り戻して
心に余裕が出来たってのもあるんですけれどね。
今週末3連休は狂ったように音楽聴きながらゲームするのだ。
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イギリス雑談 [日々聴く音楽]

翻訳版の刊行から1年、
遅ればせながらBruce Dickinsonの自伝を読みました。
口述筆記に頼らずちゃんと書かれた作文であろうこと、
そしてBruce Dickinsonの学識の高さが容易に伺える
優れた本でありました。
しかしながらそのインテリジェンシーと
イギリス人らしい皮肉な文体が仇となった所もあって、
有体に申し上げてちょっと文章が読みにくいのよ。
翻訳はかなり頑張っているのだけれど
それでもフォローしきれない捻くれた表現が散見され、
こういうのは原文と並べてみないと駄目かもね。
あー、絶対しないけどね、そんな面倒なこと(笑)。
最近は口述筆記のヤツばかり読んでいたから
ちょっと面喰らったのは事実で、
しかし久しぶりにガッツリ読書をしたなぁという気分であります。


ブルース・ディッキンソン自伝

ブルース・ディッキンソン自伝

  • 作者: ブルース・ディッキンソン
  • 出版社/メーカー: シンコーミュージック
  • 発売日: 2018/09/10
  • メディア: 単行本




CANDLEMASSに続いてDEMONが
オンラインカジノゲームのサウンドトラックを手掛けたようで、

The Devil Rides Out / DEMON
Devil Rides Out (Soundtrack For The Game)

Devil Rides Out (Soundtrack For The Game)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rock
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: CD

収録全11曲のうち9曲は旧作からの寄せ集め。
1stから3曲(1曲は“Full Moon”なので実質2曲)、
2ndは5曲、そして3rdから1曲と
全て初期の(故Mal Spoonerの)曲というのに
何か特別な意図はあったのかなぁ。
代表曲は概ね網羅されているものの
ベスト盤的な聴き方をするにはやや物足りず。
残り2曲のうち“Get the Hell Out of Here”は
“Unbroken”('12)の国内盤ボーナストラック、
そして完全な新曲が ↓




おいおいおい、Dave Hillともあろうお人が
今更GHOSTの真似みたいな?
と、最初はちょっとギョっとしたのです。
しかし曲自体は文句なしにカッコ良く、
そもそも虚仮脅しこそがオカルトメタルの醍醐味だろ?
と問われればそれは全く否定できず、
正直上掲映像を見てニヤニヤが止まらなかったのも事実。
そしてよくよく考えてみれば元々この人は
山羊の頭を被ってライブやってた訳で、
これはある種の原点回帰とも言えるのか、と。

なにしろ色々意欲が尽いていないというのは誠に凄いことで、
あ、この人達もね。



Lee Morrisもすっかり馴染んだ感じで、こりゃ楽しみですな。
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なかなかキツイ1週間でした [日々聴く音楽]

うーん、
しかしTVニュースで流れるような被害を受けた方々
(心よりお見舞い申し上げます。)から較べたら
屁みたいなもんなのですけれどねぇ…
今般の台風19号でほんのちょっとだけ被災しました。
20日晩には一応普段の生活を取り戻しましたが
ネット環境の復旧見通しが未だハッキリせず、
ゲーム出来ないと思うと気が狂いそうになるので
本日WiMAXを契約しました。
後はルーター到着までの我慢ということで、
ここのところ更新が滞ったのはそういう事情があったのです。



8月21日に書いたTONY PATTERSON-DOUGH MELBOURNEが
相当気に入った僕は当然関連作を聴くべく遡上したのです。
うん、そりゃそうよね。

かたや、Doug Melbourneであります。
僕は本当の曲者はこっちに違いないと踏んでいたのですが
それを証明するための音源がなかなか見当たらない。
Discogs辿ってようやくそれらしき1枚を発見、
海外発注を経て先日ようやく届いたのが

Indian Ocean / MELBOURNE / 1999
Indian Ocean

Indian Ocean

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mystic UK
  • 発売日: 1999/05/11
  • メディア: CD

えーと、なんと申しますか。
これはDoug MelbourneよりもCarrie Melbourneに
スポットの当たるアルバムと言った方がよさそうです。
この2人、夫婦なのか兄弟姉妹なのかは分かりませんが
Carrie Melbourneは'90年代末頃
Mike Oldfieldのツアーに参加していたようです。
ベースとチャップマン・スティックの奏者なんですね。

で、その音楽的中身はと言うと
概ね“Mezzanine”('98)以前のMASSIVE ATTACK的な。
全然悪くないんだけれど聴きどころもそれ程多くなく、
僕の耳には留まらずスーッと流れていっちゃう感じ。
正直肩透かしを喰らった感は拭えず。

こなたTony Pattersonについては近作が容易に入手可能で、
取り敢えず'14年の“Northlands”(Brendan Eyreとの連名作)と
“Equations of Meaning”('16、こちらはソロ名義)を。

当方の予想を裏切るようなアウトプットはほぼ聴かれず、
まぁ期待通り(めでたしめでたし)です。
Tony Pattersonの歌声が
時にSYNのSteve Nardelliのように聴こえたりして、
あぁ、そういうところも僕の心の琴線に触れるのか、という
発見がありました。

これを短く一言でまとめれば「全然良い」ってことです。
概ね緩やかにたゆたうような音楽なのだけれど
その実緻密に練られた楽曲はみっちりと隙がなく、
聴き手の精神状態や集中力によって軽く聴き流すことも、
ガッツリ聴き込むことも出来るというのは
かなり面白いと思います。



↑“Northlands”('14)より。



やや短いながら、リハビリということでご勘弁いただきたく。
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再発しないかな、とはちょっと違う [泡沫盤]

どうもここのところのネタは
連想ゲームから重箱の隅を突くパターンが多く、
今日もその類いでござる(ござる?)。

前回作文を書いた後、
CHERRY REDがKILLERに続いてMAUSOLEUMの何を出したら
嬉しいかなぁ…と考えて僕の脳味噌が捻り出したのが



おおっ、コレがあったじゃん!
GMTの“War Games”('91)です。
元々'85年に“One by One”というタイトルの
4曲入り12"EPとしてリリースされたものに
1曲足してCD化したヤツです。
G→Glen,Chris
M→McAuley,Robin
T→Taylor,Phil
ということで、Philthy Animal関連の珍作として
一部ではつとに有名(?)ですね。

  ※20年後には
   Robin Guy、John McCoy、Bernie Tormeの3人が
   同じくGMTを名乗りますが、こちらについてはまた、
   いつか機会があれば。

このGMT、本を正せば
GRAND PRIX('16年8月31日エントリー)の後を継ぐべく
結成されたバンドで初期メンバーには
Michael O'DonoghueとPhil Lanzonが名を連ね、
実際アルバムに収録された全曲が
この2人+Robin McAuleyによって書かれています。
上掲お聴きの通り良く出来た産業ロックで、
何故ここにPhilthy Animalが??という大いなる謎。
もはや真相は闇の中でありますが。

―で、さぁ。
EPレコードのタイトルにもなった
“One by One”という曲はその後、
実にひょんなところで再演されているのです。



あろうことかあの「天国への階段」を産業ロック化して
オールドファンの度肝を抜いたFAR CORPORATION、
その活動終盤('87)に幻の2nd.アルバム“Advantage”の
リーダートラックとしてシングルカットされたのよ。
結局“Advantage”はお蔵入りし、
Robin McAuleyはMichael Schenkerとの活動に
完全移行したのです。
いやしかし、
TOTOの面子を絡めてコレやっちゃうのは卑怯だよなw
こんなのイイに決まってるじゃん。

あー、思い出したのでついでにもう1曲。



GMTの後にソロ名義で出した、これもシングル('86)です。
なんでPAUL & BARRY RYANのカバーなんでしょうね?
当時の話で言えばほぼ同じタイミングで
THE DAMNEDが同曲をやっていて、
そっちの印象が強過ぎてこっちはあんまり…
って感じでした。
いやぁ、そもそも僕は
そんなにRobin McAuleyが好きって訳ではないのだった。



さてー、じゃこれからMICHAEL SCHENKER FESTの
新しいのでも聴きますかねぇ。
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今年って休みの日多くない? [日々聴く音楽]

僕のような怠け者にとっては願ったり叶ったりですが。



以下作文の2段落目が分かりにくいかも知れません。
知っている方には充分直接的だと思いますが、
そのものズバリを書くのは
ちょっと芸がない気がしちゃったもので。

Out of the Dark / ROBERT PEHRSSON'S HUMBUCKER / 2019
Out Of The Dark [Analog]

Out Of The Dark [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: High Roller Import
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: LP Record

3枚目('16年12月22日に関連エントリー)。
今作も全10曲を約35分で駆け抜ける
オールドスクール丸出しなハードロックの快作
…ではあるのですが、今までとちょっと様子が違います。
この人の曲はTHIN LIZZY(のツインギター)を手本とした
(一人で弾くんだけどね)スタイルが基本だったのですが、
本作は更なる拡散傾向が見(聴い)て取れます。



アルバム冒頭からしてコレだもの。
あまりにも哀愁に満ちた、
トラジックなギターリフ(笑)なので
僕はええっ?と声が出ちゃったわいな。
3曲目の“Entombed in Time”は
思いっきり子供にスポットライトを当てちゃってるし
(コレが一番分かり易くてヒドイw)、
些か露骨な本歌取りが他にも幾つか散見されます。

―あ、別にそれを責めるつもりは毛頭ありません。
以前にも書いている(ん、書いたっけ?)通り
僕は模倣の果てに産まれるオリジナリティってのを
割と本気で信じていますし、
Chris Blabk('18年12月6日エントリー)だって大好きだもの。

こういう、ニヤニヤしながら気楽に聴けるアルバムが
年に2,3枚あっていいと思うのですよ僕は。


続きましてぇ、

VOLUME ONE ~ THE MAUSOLEUM YEARS BOXSET 1981-90: 4CD CLAMSHELL BOXSET

VOLUME ONE ~ THE MAUSOLEUM YEARS BOXSET 1981-90: 4CD CLAMSHELL BOXSET

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: CHERRY RED
  • 発売日: 2019/02/20
  • メディア: CD

2月に↑ これがCHERRY REDから出た時は
あまりに吃驚して(アルバム全部単体で持っているのに)
思わずポチっちゃった訳ですが…

Vol.2:Only the Strong Survive / KILLER
Only The Strong Survive 1988-2015 Vol 2

Only The Strong Survive 1988-2015 Vol 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Cherry Red Uk
  • 発売日: 2019/11/01
  • メディア: CD

まさかちゃんと続きをやるとは思わなんだ。
5th.~7th.の3枚に加えて、なんと言っても目玉は
バンドのギタリスト、ShortyことPol Van Campが
VAN CAMP名義で出した“Too Wild to Tame”('88)の
アセンブル。こーれは超嬉しい。
オリジナルリリース以来初めて再発で、
僕これずっと聴きたかったんだよね。

もう少し俯瞰で見ると
CHERRY REDがMAUSOLEUM RECORDS関連のカタログを
再発したというのが注目点で、
今後他のバンドの再発にも
淡い期待を寄せたくなるじゃないですか。

ハイ、まずは即ポチで11月の発売を待つことにします。
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そろそろお茶はあったかくしましょうかね [新譜]

なんか10月からSo-net ブログのドメインが変わったそうで、
まぁ閲覧についてはリダイレクトされているので
大きな問題はないっぽいのですが。
もしアレなようでしたらブックマーク等の
アドレスを更新していただければ幸いです。
いやぁ、他のブログサービスが縮小・閉鎖されていく中
ちゃんと続けてくれているSo-netには大変感謝しております。



DREAM TROLLの勢い止まりませぬ。



先日新譜が出たばかり(7月23日エントリー)だというのに
今度はアルバムのアウトトラックと称する2曲で
EPを切って来ました。
これがまたとても良い曲で、
いやいやいやこれEP用に取っておいたんじゃないの(笑)?
まぁ細かいことはこの際どうでも良いのだ。
今年はDREAM TROLLの新しい曲がたくさん聴けて
僕はとても嬉しい。

9月22日に購入手続きをして、
先日(30日)にブツはイギリスから到着しています。
スリーブ裏の直書きメッセージは
僕の名前入りだったので写真は載せませんが
Matt Baldwinson(ギター)は律儀な人だなぁ、と
感心します。
オマケで付けてくれた
“We Sold Our Soul for Rock 'n' Troll”
のステッカーをどこに貼ろうかと考えるのも楽しく、
ホント、このバンドには成功して欲しいと思います。



えーと、正直に告白いたしますれば、
僕、“Heritage”('11)以降のOPETHには
概ねピンと来なかったのです。
お、お前プログレ大好きな癖にナニ言ってんだ!?
という罵倒があちこちから聞こえてきそうですが、
(前にもちょっと書きましたが)僕のOPETHのベストは
“Deliverance”('02)であり、
期間で言えば大体“Blackwater Park”('01)から
“Watershed”('08)迄の音楽的傾向を好むものですから
“Heritage”はやっぱり、ちょっと(だいぶ)違ったのですよ。
なので“Pale Communion”('14)と“Sorceress”('16)は
殆ど聴かなかったし、去年出たライブ盤は買ってもいないのです。

然るに



やヴぁい、これはどっぷりハマる。
いわゆるクラシックロックを徹底的に修練した果てに
改めてバンドの立ち位置を規定出来た感じ?
前作よりも明らかに「トンネルを抜けた感」があって
耳に残る印象が全然違うのです。
これ、もしかしてとんでもないアルバムなんじゃないの?
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