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さて、Bob Catleyはどうするのだろう [故人を悼む]

Tony Clarkinが亡くなったそうで…
と書いている今日(2024年1月12日)こそが
MAGNUM2年振りの新譜リリース日だったりするのです。
なんというか、なんとも言えないですな。

-まぁ、なんだ。
恐らくTony Clarkinの訃報に際して我が国で語られるMAGNUMは
3~5枚目の頃のことが殆どで、'07年以降がそれに続く感じでしょうか。
後はAOR方面が6~8枚目辺りをお浚いするのかしないのか。
なので僕はMAGNUM最初の解散('95年)から
HARD RAINを名乗った時期、
そして再結成後の2枚迄を集中的に聴いてみました(相変わらずの天邪鬼)。

で、思った訳ですよ。非常に特殊な立ち位置にあるものの

When The Good Times Come / HARD RAIN / 1999
hrdrin2.jpg

これは聴きどころの多い良いアルバムだなぁ、と。

HARD RAINの、セルフタイトルの1枚目('97)は
あれはあれで良いアルバムだった訳ですが
特段MAGNUMの名前を捨てる意味はなかったんじゃないのか?
という気持ちを聴き手に抱かせたのも事実でした。
それに比してこの2ndアルバムは楽曲のバリエーションをかなり広角化、
冒頭いきなりヘヴィなソウルで幕を開けるのでちょっとギョっとします。

続く2曲目が僕のお気に入り。



Tony Clarkinのギターは結構クラシカルなハードロックなのだけれど
Paul HodsonのキーボードがぐっとAOR側に寄せているのね。
このバランスが実に絶妙で良いのだな。

そしてこのアルバムにおいては
前作でコーラスを務めたSue McCloskeyを
第2のボーカルとして正式メンバー化、
あろうことかBob Catleyから1曲リードボーカルを奪うという
ちょっとした事件もありました。



Bob Catleyはこれで良かったんか?という疑問は当然ですが
この時期Bob CatleyはTEN(Gary HughesとVinny Burns)の後ろ盾を得て
丸っきり(古き良き頃の)MAGNUM風味のソロ活動が大成功していたので、
うん、特に文句は無かったんだろうな。
こっちは色々楽しく歌えればいいや、と。



ホント、器用になんでも歌いこなすもんだよな。

結果ちょっと拡散し過ぎて焦点はボケましたよね、このアルバム。
散々MAGNUMは時代遅れだなんだって言われて辞めたのに
Bob Catleyのソロは好評だし、一体何なんだ!?と。
そりゃまぁ、諸々不信は募るでしょうねぇ。

結局Tony ClarkinはMAGNUMの再結成を決断、
“Breath of Life”('02)と“Brand New Morning”('04)の2枚を
ある種リハビリテーション的なアルバムとして制作した後
“Princess Alice and the Broken Arrow”('07)で
バンドのキャリアを再び確立したという訳です。

てなことで毎度低迷期、過渡期の1枚を選んで作文しましたが
ソングライターとしてのTony Clarkinの多才さを知るには
このアルバムが一番適しているんじゃないかと思うんだよね。
まぁ国内盤のリリースも無かったし、
全然注目(耳)されないのも当然っちゃ当然なのですが。

-故人の冥福を祈って、合掌。

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パパっと短信 [故人を悼む]

WaSaBi RECORDS再発のALASKA紙ジャケ2タイトルを聴いています。
今様のオーディオに即した音量がちゃんと出るので大変宜しい。
ほんの気持ちコンプレッションがキツイかも…と感じつつ、
いや、これに文句付けるのは筋違いってものです。
ホント、有難ェリリースですよ。

ここのブログのALASKA作文をお浚いしておきます。

僕はアラスカ航空の飛行機に乗ったことがある
3連休、カレンダー通りはとても嬉しいっ!
カステラに羊羹が挟まっているのは…ありゃシベリアか
音源貼らず作文
追悼ネタとは言えないか

Bernie Marsdenについては他にも

今月もダメな気がする
ははは、八月?

↑ こんな関連作文もありました。
やっぱり僕はBernie Marsdenが相当好きなのだ。
んー、けれども実のところ僕は若い頃
WHITESNAKEがあんまり好きではなくて
結構イイ歳になってから聴き込んだクチなのです。



Bernie Marsdenの遺作も近々リリースされます。
新曲12曲プラス再録音10曲。上掲は勿論WHITESNAKEね。

Working Man / BERNIE MARSDEN / 2023
bmarsden23last.jpg

故人の冥福を祈って…合掌。

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追悼ネタとは言えないか… [故人を悼む]

話がズレていって途中から別の人の話になっちゃいました。



我が国ではあまり話題になっていませんがBernie Marsdenが亡くなりました。
ALASKAの話題をメインとしつつここでは度々名前のあがるギタリストで、
ブリティッシュロックの歴史においては
地味ながら要所々々にひっそりクレジットされているという
実に玄人好みのミュージシャンでありました。

去年も新しいリーダーアルバムを出していて全然元気な様子でしたが
やっぱりあの巨体に何か不具合を抱えていたのかな…実に残念です。



ということで我がコレクションから取っ替え引っ換え、色々聴きました。
上掲は最初のソロアルバム('79)より。
曲はMarsdenとDon Aireyの共作によるインストゥルメンタルで
リズム隊はSimon PhillipsにJack Bruce。
この手の曲をNeil MurrayではなくJack Bruceが弾くというのは
ちょっと意外な気もしつつ、
紛うかたなきブリティッシュロックの神髄を
これでもかと叩きつけてきます。滅茶苦茶カッコイイわー。
この人は(特に日本において)もっときちんと再評価すべき
ギタープレイヤー、コンポーザーだと思うのですが…。

てなことで作曲家Bernie Marsdenがものした隠れた名曲をひとつ。



Robert Hawthornのボーカルはこの手のメロウな曲にやたらと合うよねぇ。

後にLea Hartが図々しくもまるで自分の曲のように
色々なところで再演しましたが(FASTWAYの“On Target”-'88等々)、
元々はALASKAが'85年にリリースしたシングル曲なのです。
あぁ、そう言えばこの鍵盤もDon Aireyでしたね。
因みにこの曲はオリジナルのレコードか
'96年にCASTLE COMMUNICATIONSが再発した2ndアルバム“The Pack”の
ボーナストラックでしか聴くことが出来ません。
'13年にBIG PINKがリリースした紙ジャケ盤には残念ながら未収録です。

-故人の冥福を祈って、合掌。



で、Neil Murrayなんて名前を書いてしまって
しかも夏休みにジャズロックをたくさん聴いていた流れと併せて



ついでにこれを貼ってみたりして。
ジャズロックとカンタベリーミュージックの橋渡しに
重要な役割を果たした人は何人か存在しますが、
Alan Gowenもそのうちの一人ということで間違いないと考えます。
NATIONAL HEALTHについてはAlan Gowenが脱けた後にアルバムを出したので
客演の扱いではありますが、今回色々聴いていく中で
この1stアルバム('78)が凄く良くてちょっと感激しちゃった訳です。
本作に限らずAlan Gowen絡みのGILGAMESHとかSOFT HEAPとか、
昔々に一通り聴いてはいるのに全然その良さが分からなかったという
節穴のような我が耳を恥じつつ、
それでもまぁ今更ながらですがちゃんと聴いて良かったです。

しかしそれにつけてもNeil Murrayってホントどこでも弾くよな。
COLOSSEUM IIはNATIONAL HEALTHと並べてもまだそんなに違和感はないけれど、
一般に馴染みがあるのはWHITESNAKEとVOW WOWと…もう、枚挙に暇がない。
あ!上に書いたFASTWAYの“On Target”もNeil Murrayやんけ(何故か関西弁)。
そしてBernie Marsdenの遺作“Trio”('22)に収録された
“Na Na Na”で演奏しているのもやっぱりこの人だったりして。

まぁなにしろ、ブリティッシュロックの功労者として
Don Aireyと共に長生きして欲しいものです。



※以下2023年8月31日追記

WASABI RECORDSがALASKAの2枚を紙ジャケで11月29日に再発ですって。
偶然でしょうが余りにもタイムリー過ぎる。
両アルバム共'96年のCASTLE再発盤に準じているようで
ボーナストラックも入っています。
なので上掲“Show Some Emotion”も最新のリマスターで聴けるようになると。
超朗報なんだけど…いやー、これ売れるのかなw
勿論僕は則ポチしました。
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単発ネタ2連続は相当久しぶりな気がします [故人を悼む]

しかもメタル方面。

週末はMCA期のNIGHT RANGER5タイトルを通しで聴きました。
白状いたしますれば、僕は3rd以降のアルバムを
まともに聴いたことが無かったものですから。
実はロックバンドとしてかなり老獪というか、
成熟した曲を作る人達だよな、なんて思いつつ
しかしこれ以上話が広がらねぇぞ…と困っているところに
Frankie Banaliの訃報が舞い込んできました。

僕にとってのQUIET RIOTはKevin DuBrowとほぼイコールであり、
その没後Frankie BanaliがQRの看板を掲げ続けたことについては
些かの違和感を持っていたのです。
しかしバンドの暖簾を守るのが
必ずオリジナルメンバーでなければならないってのも
ちょっと偏狭に過ぎるかなぁ、と考え直したりもして
(Frankie Banaliだって全盛期を共に過ごした訳ですし)、
しかし近年はメンバーが定まらず(特に歌い手がね)
アルバムの出来も中途半端で結構ナニな感じでしたわな。



↑ このアルバムで終わっておくべきバンドだったんじゃないか?
というのは僕の勝手な気持ちであって、
Frankie Banaliはこれと同じくらい優れたヤツを
もう一度作るつもりでいたんだろうなぁ。

因みに〝Metal Health”('83)以外のアルバムは
ほぼまともに聴かれていないんじゃないかと
訝るほどに過小評価されているQUIET RIOTですが、
上掲Kevin DuBrowの遺作は
燃え尽きる寸前の蝋燭のように激しく燃焼する奇跡の1枚なのだ。
アルバムタイトルを〝Rehab”('06)として
薬物依存からの立ち直りを宣言しながら
翌年複数薬物のちゃんぽんを過剰摂取して死ぬという、
なんとも言えない最後で僕をがっかりさせたKevin DuBrow。
しかしこの人のボーカリストとしての魅力ってのはやっぱり
他の何者にも替え難いのよねぇ。

そしてバタバタと手数の多いFrankie Banaliのドラムは
常に技巧派のベースを相棒に据えていました。
Rudy Sarzo然り、Chuck Wright然り。
そして本作でベースを弾いたのはTony Franklin。
このリズムセクションが非常に素晴らしく、
本作の大きな魅力でありますことよ。

…えーと、あぁ、廃盤だってさ。なんだかなぁ。

残った他の誰かがQUIET RIOTの名前を引き継いだとしても
(そもそもRudy Sarzoと Carlos Cavazoそんなことしないでしょうし)、
もう僕は素直に受け入れることは出来ないと思います。
-故人の冥福を祈って、合掌。
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ミニマル風作文 [故人を悼む]

要するに手抜きでござるよ(ござる?)。



-4月14日。
嗚呼、Peter Steeleが亡くなってからもう10年も経つのか。
TYPE O NEGATIVEって、本当にいいバンドでしたよね。
轟々と歪む弦楽器に寒々しい音色のキーボード。
そしてPeter Steeleの、他の何者にも替え難い歌声。



うーん、CARNIVOREからここへ至ったのは
ある種必然だったのかも知れません。
最初に聴いたときはだいぶ面食らったのですが、
実にニューヨークのバンドらしい捻くれ加減です。
全くもって、大変な変態。



-4月14日。
嗚呼、Peter Steeleが亡くなってからもう10年も経つのか。
TYPE O NEGATIVEって、本当にいいバンドでしたよね。
轟々と歪む弦楽器に寒々しい音色のキーボード。
そしてPeter Steeleの、他の何者にも替え難い歌声。



誰の曲だとかはもはや意味をなさず、全てが完全に
TYPE O NEGATIVE独自のアウトプットとして吐き出されます。
瀟洒にして猥雑。究極の闇鍋ロック。
僕はただただひれ伏すのみでありました。
全くもって、大変な変態。



-4月14日。
嗚呼、Peter Steeleが亡くなってからもう10年も経つのか。
TYPE O NEGATIVEって、本当にいいバンドでしたよね。
轟々と歪む弦楽器に寒々しい音色のキーボード。
そしてPeter Steeleの、他の何者にも替え難い歌声。



アルバムど頭がコレで、
えぇっ、売れる気まんまん?って驚愕したのですが
全体を通して聴くとそうでもなかったりして。
けれど実際凄く売れたんだよね。
全くもって、大変な変態。



-4月14日。
嗚呼、Peter Steeleが亡くなってからもう10年も経つのか。
TYPE O NEGATIVEって、本当にいいバンドでしたよね。
轟々と歪む弦楽器に寒々しい音色のキーボード。
そしてPeter Steeleの、他の何者にも替え難い歌声。



〝Love You to Death”なんか貼らないよw
これはPeter Steele流の色即是空空即是色。
僕はこの曲に物凄い詫び寂びを感じるのです。
多分、僕のTONベスト。
全くもって、大変な変態。



-4月14日。
嗚呼、Peter Steeleが亡くなってからもう10年も経つのか。
TYPE O NEGATIVEって、本当にいいバンドでしたよね。
轟々と歪む弦楽器に寒々しい音色のキーボード。
そしてPeter Steeleの、他の何者にも替え難い歌声。



ほんのりサイケデリックの薫りすら漂います。
Kenny Hickeyとボーカルを分ける手法もこのバンドならでは。
初期の頃に較べると録音が段違いに良くなりました。
でも僕、実はこのアルバムあんまり好きじゃないんだよね。
全くもって、大変な変態。



-4月14日。
嗚呼、Peter Steeleが亡くなってからもう10年も経つのか。
TYPE O NEGATIVEって、本当にいいバンドでしたよね。
轟々と歪む弦楽器に寒々しい音色のキーボード。
そしてPeter Steeleの、他の何者にも替え難い歌声。



捻じ曲がったラブソングを延々と歌い続けて、
そして一周回って辿り着いた先が「感電死」ってことでしょうか。
ちょっとベタな気がしなくもないけれど、
いやー、この曲はマジでビリビリ来るよね。
全くもって、大変な変態。



-4月14日。
嗚呼、Peter Steeleが亡くなってからもう10年も経つのか。
TYPE O NEGATIVEって、本当にいいバンドでしたよね。
轟々と歪む弦楽器に寒々しい音色のキーボード。
そしてPeter Steeleの、他の何者にも替え難い歌声。



最後に救いはあったのだろうか?
ふとそんなことを考えたくなります。
そしてもしPeter Steeleがまだ生きていたら?
そんなことは考えても無駄だよ。
全くもって、大変な変態。



Peter SteeleことPeter Thomas Ratajczyk。
2010年4月14日、大動脈瘤によって死去。
TYPE O NEGATIVEは後任を迎えることを良しとせず即日解散。
-合掌。
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なんだか気分の晴れぬ春 [故人を悼む]

去る9日にKeith Olsenが亡くなったそうで
お悔みを申し上げます。
'70年代末期以降、手がけたあらゆるミュージシャンを
煌びやかな産業ロック方向に持っていく剛腕は
幾度か僕の眉間に深い皺を刻ませました。
SCORPIONSの〝Wind of Change”
(アルバムタイトルで言えば〝Crazy World”か)とかね。
しかしあの時代、商業的な成功に最も近いプロデューサーとして
確固たるポジションを築いたのは紛れもない事実であり、
僕のCD棚にもこの人の名前がクレジットされたアルバム
たくさんあるもんな。

同じ時期ではBruce Fairbairn
(こちらは亡くなってから随分経ちますね)の名前も
連想されますが、この人の場合はもう少しメタル寄りに
ベクトルが限定されていた印象があり、
やっぱりKeith Olsenの方がより雑食だったと感じます。

で、そんなKeith Olsenがプロデュースした1枚を
つい最近偶然中古で買って聴きまくっていたのです。
-と、いうことで。

再発しないかな シリーズその19

No Sweat / NO SWEAT / 1990
nswtnswt.jpg

Def LeppardのJoe Elliottに気に入られて云々…という
バックストーリーで鳴り物入りのデビューを果たした
アイルランドのバンド。



実に爽快、且つ高水準なプロダクションと楽曲群。
母国アイルランドでは上掲デビューシングルが
チャートのトップを飾りましたが
お隣りのイギリスでは全く振るわず。
満を持してのアルバムもチャートアクションに乏しく
結局バンドは本アルバム1枚を遺して解散。
これ、もうちょっと売れても良かったと思うんですけどね。
時代が悪かったんですかね。
斯く言う僕もPANTERAとかそんなんばっかり聴いていた頃で
この辺はサラッと流してお終いだったんだよね。

しかしLondon Recordsからのオリジナルリリース以降
一度も再発されていないというのは
ちょっと寂し過ぎじゃありませんか。
各種シングルにアルバム未収録曲がそこそこあるみたいだし、
それをボーナスにしてリマスター盤出して欲しいのココロ。
MAGNUMの〝Goodnight L.A.”('90)とかと併せて
旧Polydor関連のカタログで
「Keith Olsenコレクション」とか銘打って出したら
今ならそこそこ売れないかな?…売れないか(苦笑)。
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あんまりイタんでない気もするが [故人を悼む]

Zeno Rothが亡くなったそうで。生涯のリーダーアルバムは5枚
(多めに数えて。2枚は寄せ集めの編集盤だもんな)。
アニキの3枚目への客演をデビューとすれば、
'85年からのキャリアでたったの5枚しかないのです。
外部に向けてたくさん曲を書いた訳でもなし、
スタジオ仕事に精を出した訳でもなし。
本を書いたとかって話もありましたけれど出版された形跡はないし、
この人は一体どうやって飯を食っていたのでしょう?
兄貴はなんだかんだ、ライブやってる分まだ現役感はあるわいな。



Uli Rothが徹底してオールドスタイルを貫いているのに対して
弟の方は曲(メロディ)の求めに応じた「緩さ」を
許容する柔軟性がありました。

今後、お蔵出しの音源が出てくることに期待する向きもありましょう。
兄ちゃんがなんかやるみたいなことを言っているらしいし。
そりゃあ、聴けるなら僕だって聴きたいですよ。
…だけどねぇ。
これ、出てくるまでに何年掛かると思う(苦笑)?

Uli Rothもさぁ、ヒトのことに構っている場合じゃないでしょうよ。
“Symphonic Legends”は序章から1章まで12年。
で、1章がリリースされてから今年で10年ですよ。
産まれた子供が大学出て就職するっつーの。
後2枚、ちゃんと出るのかね?

どうしてもこの兄弟にはその寡作ぶりについて
文句を言いたくなってしまって誠に申し訳ありません。
兎にも角にも-故人の冥福を祈って、合掌。
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我ながらよう見つけるもんで [故人を悼む]

昨日amazon.でこんなの ↓を。

The off the End of the Pier Show / MARC CATLEY & GEOFF MANN / 1991
The Off The End Of The Pier Show by Marc Catley & Geoff Mann

The Off The End Of The Pier Show by Marc Catley & Geoff Mann

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Plankton Records
  • メディア: CD


Fine Difference / MARC CATLEY & GEOFF MANN / 1992
Fine Difference

Fine Difference

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Plankton Records
  • 発売日: 2015/12/26
  • メディア: CD


この、ジャケットの上っ端が水色のヤツ、
最近ちょいちょい手にする機会がありますけれど
これはなんなんでしょうかね?
メディアはCD-Rなので、なんかちょっと胡散臭いアレなんですか?
あー…まぁそんなんどうでもいいか。

-で、んがっ!とか豚っ鼻を鳴らしつつ即ポチしまして、
その後我が家にあるGeoff Mannのアルバム(TWELFTH NIGHT脱退後)を
聴いておりました。



In One Era / GEOFF MANN / 1994
gmioe.jpg



アルバム“I May Sing Grace”('84)と
“Psalm Enchanted Evening”('86)からそれぞれ1曲省いて
合体させた編集盤CD。Cyclops Recordsからのリリース。
カタログとしてはもう長い間死んだままです。

僕は“I May Sing Grace”のオリジナルレコードを
渋谷のTOWER RECORDSで買ったのを覚えています。
当時TOWERは東急ハンズの近く、
今はサイゼリヤが入っているビルにあったのだ。

中身はと言えばホームレコーディングの貧乏臭いサウンドで
良く分からないジャンル(少なくともプログレ/ポンプではない)の曲を
やっています。一部の楽曲ではやっぱりU2っぽい感じがあって、
当時いかに大きな影響力を持っていたのかが伺えます。

あ、この人プログレじゃなかったんだ
(なんとなくそうじゃないかとは思ってたけれど)、という落胆。
しかしそれを差し引いてもなお魅力的な声色と歌唱。
“I May Sing Grace”のベースはちょっとClive Mittenっぽいので
TWELFTH NIGHTからの地続き感もあり、
今でもときたま急に聴きたくなることがあります。



Ministry of the Interior / EH! GEOFF MANN BAND / 1991
egmbmoti.jpg



MUSIC FOR NATIONSからのリリース。再発されていないので当然廃盤です。
やや整ったプロダクションでかなり商用に近い線のロックをやっています。
Geoff Mannモノの中では聴き易い1枚ということになりましょうが、
この人の創作に深くのめり込んだ耳からすると
やや物足りなく感じてしまうかも知れません。



Casino / CASINO / 1992
casinocasino.jpg



まぁコレは国内盤も出てたしねぇ。録音メンツもかなり豪華だし、
音だけ聴いてりゃ普通に良く出来たポンプロックですよ。
でも、これって実はGeoff Mannの本質とはやや遠いところにある
音楽だったように思うのです。
というのも、同年リリースの



Second Chants / GEOFF MANN / 1992
gmsc.jpg



このソロ名義の1枚があまりにも素晴らしく、CASINOとどっち選ぶんだ?
って言われたらどう考えたってこっちな訳です。
…あ、このアルバムも全然プログレ筋ではないのでその点は誤解なきよう。
“Casino”と“Second Chants”の2枚はオランダSIから出ましたが、
現状本作についてはほぼ黙殺状態なのが実に悲しい。



↑ アルバム中では珍しく、割とちゃんとした歌モノ。



'90年代初頭はGeoff Mannが自らの立ち位置を確認し踏み固めた時期であります。
で、さぁこれから!って時に('93年)亡くなってしまったので
実になんとも、遣る瀬ないことよのぅ。

僕んちのGeoff Mannカタログは未だ歯抜けがありますからその全貌について
云々することは出来ませんが、歌い手という立場に留まる事をよしとせず
もっと広範な表現に立ち向かった人であるというのは間違いないでしょう。
なので、総体としてこの人をプログレのボーカルとして評価するのは
結構難しいんじゃないかと思います。

…しかしなんだ。亡くなってからもう25年も経つのかぁ。
これは[故人を悼む]に分類しておきましょうかね。

故人の冥福を祈って、合掌。

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そして誰も居なくなった [故人を悼む]

以前ここに書きましたが、かなり前のことなのでもう一度書いておきます。
虎は死んでも皮のこす、ミュージシャンは死んでもレコードがのこる。
という名言を吐いたのは「マカロニほうれん荘」の金藤日陽であります。
このキャラクターがマツコデラックスに及ぼした影響は
決して少なくないと僕は思っているのですが、
誰も聞いてくれないので確かめようがありません。



Classic Albums:Ace of Spades / MOTORHEAD
クラシック・アルバムズ:エース・オブ・スペーズ [DVD]

クラシック・アルバムズ:エース・オブ・スペーズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックアンドビジュアルズ
  • 発売日: 2012/09/12
  • メディア: DVD


この傑作ドキュメンタリーの中でEdiie Clarkeは
“Ace of Spades”という曲について
ロックのスタンダード。子供の頃に憧れつつも決して思いつかなかった曲を書けた。
ロックで大金を稼いだ奴は大勢いるが俺は“Ace of Spades”の方を取る。
俺が死んでも永遠に残る曲だから。
と語っています。

…なんてカッコイイんだろう。



あー、FASTWAYがLOUDPARKに来たのって、もう11年も前('07年)だったのか。



Dave KingじゃなきゃFASTWAYじゃねぇ!とか、コメント欄は散々ですが(苦笑)。
ドラムもヨレヨレだしね。でも、僕はコレを生で見たことを一生自慢すると思います。
あと、Toby Jepsonの名誉の為に書き添えておきますと、スタジオ盤は最高ですから。



“Trick or Treat”('86)を含めて、
CBS Columbia期のアルバムを紙ジャケで出すとかしないかなぁ…。



キャリアに比してスタジオレコーディング作は思いの外少ない人です。
客演もそれほど多くありません。



最終的にこっちに向かったのは、この世代のギタリストの宿命であったのでしょう。



-故人の冥福を祈って、合掌。
…やっぱりさぁ、冬ってのは生き物にとって危ない季節だよね。
ちょっと気を抜くとすぐ命を奪いに来るもの。





閑話休題。
Universalのメタル¥1,000-再発(3月14日)65タイトルは玉石混交ながら
MCA期のVOI VOD 3枚とARMORED SAINTの“Raising Fear”((87)が
含まれているのが大変嬉しく、
しかしこの辺のタイトルは全くリマスターされていない模様。

あー、それから従前紙ジャケで再発したタイトルは僕なら全部外します。
替わりにMCAならAXEの“Living on the Edge”('80)や
HANOVERの“Hungry Eyes”('85)、
そしてDon Aireyの“K2”('88)は絶対リストに載せるでしょう。
個人的には全くいらないけれどPRETTY BOY FLOYDとか
LILLIAN AXEを出したら喜ぶ人だって少なからず居る筈です。

要するに、他にも弾はたくさんあるのだから
Sammy Hagerばかりそんなに何度も出し直さなくてもいいんでないかい?
という老婆心で、ハイ、申し訳ありませんねぇ。

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厚手のコートを出しました [故人を悼む]

Malcom Youngの逝去に当たっては
およそハードロック、メタルギタリストと呼ばれる全ての人が
追悼コメントを出しているんじゃないか?って感じですな。
確かに巧いギタリストだったのでしょうけれど
リズムギターの役割ってのは素人耳になかなか分かりづらく、
僕は未だにこの人のギターの凄さってのが認識できずにおります。

-しかし。
先月兄弟の五男であるGeorge Young
(AC/DCの2人にとっては直上のお兄さん)が亡くなったばかりで
Angus Youngの悲しみいかばかりかと察するに、これは辛いよねぇ。



George YoungはプレイヤーとしてはMalcomと同様リズムギターでした。
この曲はメタル方面にはGary Mooreのカバーでご存知の方も多いかと。
同じくDavid Bowieのカバーが一般的には耳馴染みがありましょうかね。

AC/DCとの仕事で言えば



外部プロデューサー(Robert John“Mutt”Lange)を起用して馬鹿売れし、
セルフプロデュースでの低迷を経た後久し振りにVanda & Youngの名前が
クレジットされた本作の印象が強く残っています。
シンプルにして明快なロッケンロール。まさにこれこそ原点回帰よね。

-故人の冥福を祈って、合掌。



話は変わってポンプロック方面、
MULTI STORYの2枚組ライブとか僕が書かないとイカン気もしたのですが
ちょっとなかなかに厳しいアレでして、これは書けませんです(苦笑)。
1stアルバムの曲には物凄い郷愁の念を抱きますものの、
うん、まぁそれはスタジオ盤を聴いてりゃええわいな。

ということでプログレは作文のネタがありません。
今週はちょいちょい時間が取れそうなので
実店舗を見てまわって来ようと思います。
なんかいいタイトルがあればいいんですけれど。
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