今年は何年だ?という… [新譜]

今ってイギリスの若いミュージシャンは
どんな音楽を演っているんでしょう?
たまたま僕の好むジャンルだけなのかも知れませんが、
なんかベテランばかりが気を吐いているようで
ちょっと疑問に思ったもので…。

ともあれ、今日はその元気な年寄り達の話です。


■2012年のNWOBHM

去年もSTAMPEDEやらSWEET SAVAGEがポコッと出て来て
僕をびっくりさせてはいましたがね。
-しかし、それにしても。

As Above, So Below / ANGEL WITCH
Sons of Malice / SAVAGE
War Nation / TANK
Edge of Madness / GASKIN
Once a King / PERSIAN RISK
Unbroken / DEMON
Ambush / TYGERS OF PAN TANG

僕が買ったのだけで(DEMONはまだ未着ですが)既に7タイトル。
これ全部、今年リリースされたNWOBHMの「新譜」ですよ?
しかもどれもこれも、概ね出来が良いんだな
(TANKだけは心情的にどうしても認めたくない訳ですが)。

確かに近年、NWOTHMの小爆発が起きてはいましたが
それにしても果たしてここ迄の事態になるものかしら。
んー…個人的には凄く嬉しいんだけれども、
なんか釈然としない気持ちもありますね。
何故今NWOBHM?
という…。


■2012年のポンプロック

こちらはポツリポツリと言った感じです。
これくらいが丁度いいと思うんだよね、僕は。

先ずはちょっと珍しい人のアルバム。

Into Insignificance I Will Pale / PAUL MENEL / 2012
paul menel.jpg

“Nomzamo”('87)と“Are You Sitting Comfortably ?”('89)の2枚で
IQのボーカルを務めた人のソロアルバムです。
バンドがVERTIGOのサブレーベル、SQUARKと契約していた頃ですね。
その後の'93年、“Ever”であっさりPeter Nichollsが復帰しちゃって
それ以降Paul Menelの名前は全く見ませんでしたが、
THE GREAT OUTSIDERSというバンドで細々活動していたようです。
今回、本作と同時にそちらの楽曲を改めて録音したアルバムも出ています。

まぁしかし、どちらも余りポンプロックって感じはしません。
ボーカリストが作曲する際の、典型的な拡散傾向が顕著で
良く言えばバラエティに富んだ、悪く言えばバラバラな印象です。
本作については冒頭の2曲が往時のIQを彷彿とさせる雰囲気なので、
僕はとしてはまぁまぁ納得ってところかなぁ。

そして、ギターにSteve Harrisという名前が
クレジットされているのを見てギョッとしちゃいました。
まさかSHYのSteve Harrisの生前録音!?
と思いきやさにあらず、同名異人でした。
英国音楽界に3人目のSteve Harris出現、という訳です。
こちらのSteve HarrisさんはARKという、
メタルとポンプの中間に位置するようなバンドに居たそうで
去年再結成アルバムを出しているみたいです。


そしてもう1枚、こちらは漸くのリリースとなった、

First in a Field of One / ALAN REED / 2012
alan reed 2.jpg

去年11月24日のエントリーにちょっと書いたエレクトリックアルバムです。
こちらもボーカリストのソロ作ということでPaul Menelと同様、
一部に拡散傾向が見られ(聴かれ)ますが
基本的にはポンプロックの括りでOKでしょう。
2曲目の“Kingdom of the Blind”なんて、
ブルブル来ちゃうくらい絢爛なポンプサウンドで嬉しくなっちゃいます。
コレコレ、これでしょう!
ってなもんで。

こちらには鍵盤奏者として「元PALLASの」という触れ込みで
Mike Stobbieと言う人の名前がありますが…
PALLASのキーボードがRonnie Brownじゃない時期なんてあったっけ?
と調べてみると、どうもアルバムが出ていない不遇期に在籍していたようです。
加えて我が家のCD棚をさらってみたら
Geoff Mannへのトリビュート盤、“Mannerisms”('94)という企画盤に
“What in the World”を提供しているPALLASのメンバーとして
ちゃんとクレジットされていました。

中域からスムーズに伸びていくAlan Reedのハスキー声は非常に特徴的で、
しかも全然衰えた感じがしないのは凄いなぁ。
ちょっと巧すぎてハナにつく部分もありつつ、
いや、これはとても良いアルバムです。

※amazonはジャケ画像が無かったので貼りませんでしたが、
前のアコースティックアルバムと違って今作はCDの扱いもあるようです。


なんかどの話も、いまいちオチてない気がする…。
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