シリーズ作文 紙屑や否や その3 [シリーズ作文]

'80年代~'90年代の頭にかけて新宿EDISONというレコ屋は
我が国インディーズシーンを大いに盛り上げた訳ですが
'80年代の初~中盤においてはプログレ界隈にも
大きな影響を及ぼしていたのです。
今となっては見過ごされがちな事実ですが。

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'87年に配布されたA5サイズ24頁(表回り込)の小冊子。
どういう経緯でこれを手に入れたのかは全然思い出せないのですが、
多分新宿EDISONで関連のレコードを買って、その時に貰ったんだと思います。
こんなものを無償で配布してしまうほどに当時は勢いがあったということで、
今となっては無茶苦茶やってんなぁって感じではありますが。

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中身は同店が主体となって再発した
イタリアRCA他のタイトルをカタログ化したものです。
いち店舗がレコードをディストリビュートするってのは結構物凄いことで
当時は一連のリリースについて権利関係を怪しむ声もありました。
しかしその実しっかりスポット契約を結んでいたらしく、
相当な手間暇を掛けていたことが窺えます。
'86年はRCAの国内配給がRVCからBMGビクターへ移行するタイミングで、
同社の国内リリースをスポットで行うというのは
目の付け所としてちょっと面白かったのではないかと考えます。

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メイド・イン・ジャパン・レコードのカタログが
同時に掲載されたのは至極当然のことで、
しかし僕は当ブログでヌメロ・ウエノの毀誉褒貶に
触れるつもりがないのでどうか悪しからずご了解ください。
…んー、古今日本のプログレ界隈って
なんで裏方(よく言えばフィクサー)が表に出たがるのですかねぇ。

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メイド・イン・ジャパン・レコードからデビュー予定の
バンド紹介にも頁が割かれています。
一部のタイトルは配給をクラウンレコード(viceレーベル)に
委託する形が取られたりしてある種のメジャー(?)化を標榜しつつ、
その実日本のインディプログレブームは終わりかけていた訳ですが。
全くもって、沙羅双樹の花の色、だよなぁ。



ついでのオマケ、こちらはメタル方面の店頭チラシ。

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「めたる組」という謎なセンスがいかにも昭和って感じです。
…しかし糞ほどカッコ悪いなw
当時のSONYのカタログラインナップは相当強力ですね。
そんな中密かに紛れ込んでいる1枚、「地獄のフィッツ」!



サンフランシスコ出身のハード軍団って書いてありますが
実際はカリフォルニアのバンドで、
しかし当時はこんな間違いは当たり前でした。
'90年代直前くらいまでの、
この手の情報の不正確さと言ったら酷いものでしたからねぇ。
雑誌メディアに載っているのが全然嘘だったりして、
未だそれを信じたまま訂正されていない
年嵩の音楽ファンが普通に存在していますから。
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