これ、凄く好き [泡沫盤]

僕をムムっと唸らせる1枚が登場しました。
断然、今年後半の新譜お気に入り候補です。
しかし作文するのを我慢出来ないから
取り敢えず書いちゃいますね。

Blacklands / CASTLE / 2012
Blacklands

Blacklands

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Prosthetic Records
  • 発売日: 2012/09/11
  • メディア: CD


なにしろ、久々に新しいバンドのCDをちゃんと聴いた気がします。
…でも、これ実は2ndアルバムなんだそうです。

'11年デビュー、米国はカリフォルニア出身のトリオです。
歌とベースを兼務するのが女の人だとか、
その辺はまぁどうでもいいや。
この手のバンドに女性が居るのは、今やフツーの事ですし。
とにかくギターリフの綴れ織りが素晴らしく邪悪で、
これは相当にいいんじゃないかしら?

歌メロのラインはOzzyっぽくもありLemmyっぽくもあり、
だけどちょっと煮え切らない感じなのは
ある意味アメリカのバンドらしい気もします。
ベースはかなり歪ませてあって、
しかもサウンドの湿度が高くベシャっとした感じ。
音粒がハッキリしなくなるので
好んでこういう音を出すベーシストはあんまり居ないと思いますが、
逆に独自性は高いと言えましょう。

シンバルのキレもいまいちですが、
キックとスネアの歯切れが良いので
リズムセクションとしては案外シャキっとしています。
これ、意図してこういうサウンドにしたのかどうかは
分かりませんが、全体に密度の濃い塊感があって
かなり気持ちいいアウトプットです。



それにつけてもやっぱりギターだな、このバンドは。
執拗に繰り返される、酩酊感に拘ったリフは
本当に見事としか言いようがありません。
…かと思えば突然落差の大きい展開があったりして、
まったく脳味噌が痺れるような素晴らしさじゃありませんか。

こりゃしてやられたなぁ。超カッコイイじゃん。

そこはかない抒情味を湛えたオカルトハードロックの傑作。
と、それくらい言ってもいいんじゃないかと思います。
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