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生演奏を見に行くなんて、実に何年振りか [生演奏]

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独りで行ってきました。
僕にとって川崎が遠い地ではなくなって久しいものの、
やっぱり都内会場は移動が楽でいいよなぁ。特に平日は。

えーと、客層の話とかはもういい加減いいですよね(笑)。
現在コンサートは非常に高額な娯楽なので
若い人達が気軽に足を運べないのはなんだか気の毒であります。
バンドの頭数で割安感を創出出来る
フェスティバル形式はまだなんとか成立していますが、
今年は遂にLOUD PARKも無くなっちゃったもんな。
来年は是非再開を…なんていう希望的観測も散見されますが、
いやー、そんなに簡単じゃないと思いますよ。
大口のスポンサー企業が現れないと無理なんじゃないですかねぇ。
もう大規模興業はフジロックとサマソニ以外厳しいでしょ、正直。



-盛大に脱線しました。話を戻します。

実に久しぶりのコンサート、
そして出演の2バンドは共に僕の大好物ゆえ今回はお大尽席を奮発しました。
オミヤゲにはあまり期待せず、しかしバルコニーからの俯瞰は
機材のセッティングや演奏の仔細を見るのにうってつけでした。

で、先にATOLLが出てきましたよ。
え、そうなの?と思いましたがこれは結果的に正解でしたねぇ。
はい。うん、なんと言えばいいか…
Andre BalzerとChristian Beyaが同じ舞台に並び立っている絵は
とても感慨深かったです。今回僕が見たかったのはまさにこれでしたので。
しかし、それ以外は特になーんもなかったという…
音楽的な話をどうこう出来るレベルの演奏とは言い難かったのです。
今回は恐らくChristian Beyaのバンド+Andrr Balzerという
建て付けだっだと思われますが、このバンドが相当アレだったのよ。

それぞれ気づいたことを記しますれば(まずはドラム)、
ATOLLの曲ってハイハットの代わりに
ライドでビートを刻むことが多いんだなぁ、という再発見がありました。
しかしこのライドは穴無しでマイクもオフ気味だったため
(なんだかこのドラマーは総体的に右手が弱かったようにも思います)
大きなリズムしか聞こえない場面が多かったのは非常に残念でした。

多分モニターに返っていたのも同じ音だったのでしょう、
キーボードがタイミングを探ってしまい
なんとも不安な演奏になっていたのはちょっと可哀想でしたが、
正直あれはいただけないわねぇ。
これはクリックを使わないデメリットが如実に現れてしまった感じです。

ベースはアンサンブルの必要に応じて手数を増減させる器用さがあり、
またローB弦を効果的に織り交ぜた演奏はかなり新鮮でした。
リズム感が最も安定していたのもこのベースで、
これがなかったら聴感上の演奏崩壊度は更に増したのではないでしょうか。

Christian Beyaは前屈みにO脚という余りカッコよくないポーズで
ピックアップのたくさん付いたCharvelをガチャガチャと速弾きしてました。
ステージ規模からするとHiwattからのアウトプットが大きすぎて
全体のバランスがややおかしなことになっており(これはベースも同様)
うーん、PA屋さんもアンプのボリュームをもっと下げてくれとは
きっと言いづらかったのでしょう。

Andre Balzerはとにかく練習不足。音程がどうこう以前に
(昔のように歌えるとはこっちも思っていない)声が出ていないんだもの。
アンコールで「疲れた」と言い放ちステージを降りたのは
些か腹立たしくさえありましたよ、ええ。

あともう一人、2ndボーカルとフルートを兼務する人がいましたが、
レコードの女声スキャットをフルートに置き換えたのは良かったです。
歌はあんまり上手くなかったな。

と、まぁこんな有様で……それでも!
それでも「トンネル パートII」と「夢魔」の2曲は聴けて良かったと
半ば無理やり書いておきます。もう、ホントに精一杯持ち上げて、ですが。



セットチェンジはぴったり30分。
Atollとは対照的に弦楽器隊はそれぞれ小さなキャビネットが1個。
こりゃあPAもやり易そう…とぼんやり考えていると
ステージの左右後方に大きな立方体が一つづつ。
ええっ、Leslie2発もブン回すの!?
凄ぇな、こんなの見たことないぞ!と独り興奮してしまった僕。
これは本番でもちゃんと機能していて
実はこの日のPAがとても良いことが判明、
翻ってATOLLのお粗末さが露呈するという、あの、その、なんですわ。



結論、Mario Millo Band最高。もうねぇ、圧倒的ですよ。
全ての客が期待したであろう“Four Moments”の再現も
非常に完成度が高く、いやぁ大変素晴らしかったです。

ブラックトップのLes Paulは物凄く良い音で鳴っており、
Mario Milloが場面毎にあれこれエフェクターを駆使して
サウンドを切り替えるのも良かったのですが
ナチュラルな歪みがもう、これぞLes Paulって感じで最高でしたな。
いやー、Mario Millo、ギターくっそ巧いわ。
左手親指がネックの上側から殆ど顔を出さない美しいフォームで
丁寧に丁寧に演奏する様は見事であります。
トリルと手許ボリューム奏法の多用は今時逆に珍しいと思いつつ、
しかしボリュームペダルを使えばもっと楽なんじゃないかという
老婆心も(笑)。

そしてベースと交互に歌ったボーカルにも張りがあって
きちんとメロディを追えている。
ミュージシャンとして当たり前のことが
当たり前に出来ているだけのような気もしますが、
ATOLLと較べて際立っちゃったのです。

ベーシストが弾いていたのは5弦のジャズベース。
その柔らかいトーンは曲調に良く合っていて
アンサンブルへの溶け込み方が絶妙でありました。
加えてやはりノークリックのドラムはシンプルなセットで
ダイナミクスに富んだ演奏を披露、
この若いリズム隊は相当な手練れでしたね。
オルガンをメインにしながらメロトロン(サンプリング)を含む
多彩な音色を的確に繰り出す鍵盤奏者も
凄く上手かったです。

ギターメインのフォーリズムの場合
ギターソロのバックはどうしても薄くなりがちですが
SEBASTIAN HARDIEは元曲の段階で
ちゃんとそれを踏まえた編曲になっているんですね。
これも生演奏を目で見ての再発見でありました。

なにしろ観客の反応は大変に正直で
(それでもブーイングをしない我が国の聴衆は本当に優しい)、
こちらはもう大喝采ですよ。
Mario Milloもかなり気分が良かったらしく
「ミスター山崎(尚洋)、呼んでくれてありがとう。
 来年も呼んで。来年も来るよ!」
としきりに再来日をアピールしておりました。
確かに見聴きする価値アリの演奏でしたし
今回の評判によって呼ぶ方のハードルも下がるのではないかと。



帰り道、演奏順が逆でなくて本当に良かったなぁと思いながら
汗を拭き拭き電車に乗った僕でありました。
そして帰宅後におみやげを確認。
Tシャツは単色刷りでまぁ、ねぇと嘆息しつつ、
7"レコードが思いの外良く出来ていて笑いました。

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ジャケット裏面に歌詞の記載があればもっと完璧だったけど。
そしてうちにはプレイヤーが無いのです。
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何かが決壊したような長文で、本当にすみません [生演奏]

いやー、凄く面白かったです、
29日(土)に川崎クラブチッタで開催された
ジャパニーズ・プログレッシヴ・ロック・フェス2014。
どうしても書いておきたいことが色々思い浮かんでしまったので、
いつもの泡沫者的切り口でひとつ。
今日はタイトルの通り、久々に長いよー。



-開場の15時を暫く過ぎたチッタは結構な客入り。
チケットもぎりに並ぶのが嫌だったのでゆっくり目の到着を果たしたのに、
入場列が全く途切れておらずガックシ。
どうでしょう、最終的に600強は入っていたんじゃないですかね?
商業的には大成功と言えるのではないでしょうか。
加齢臭漂う高齢な客層は如何ともし難い感じでしたが、
ちらほらと若い人が混じっていたのも事実で
後追いのファンが少数ながら確実に存在するという事実に
言い知れぬ感慨がありましたねぇ。

早速の一服中、いつものあの人
(某新聞デスク…示し合わせずとも必ず会えるw)と挨拶してから
ゆるゆると自席へ。
フライヤーの束をつらつら眺めて開演を待ちました。
まぁこれ、今年30周年を迎えるバンドの多いこと!
'84年というのは我が国のメタル、プログレシーンの
一大マイルストーンだったのだなぁ、と物思いに耽っておりますと
岩本晃一郎がマイクを持ってステージに出て来ました。
短い喋りで余計な事を言わなかったのは好印象でした。
んがしかし、この時点で客は6バンドの出演順を全く知らされておらず、
それはアナウンスしてくれても良かったかと。


まぁ、そんなこんな。
場内暗転から緞帳が上がると、アナログ鍵盤の要塞に囲まれた厚見玲衣が。
ふへっ!初っ端MOONDANCERなの!?
と、ちょっと面喰らってしまいました。
沢村拓のギターがやや埋もれてしまった以外PAは非常に良く、
しかしこの「ロックな音量」で6つもやられたらちょっと耳がキツイかも…
と戦慄してしまった僕。
なにしろmoogの倍音がかなりやばいレベルで我が耳を攻撃するので、
まぁ、気にならない人は気にならなかったのでしょうけれど。

それにしてもこのバンド、
演奏者それぞれのミュージシャンシップが素晴らしく高い。
ふとした隙間にちゃんとシンバルをミュートする土屋敏寛の几帳面さはもとより、
上物のメロディの邪魔はせず、さりとてアンサンブルの芯を微塵も譲らない
下田展久のベースと併せて、凄く良いリズムセクションだと思いました。
ベースサウンドとしてはここのプレべが間違いなくこの日一番良かったです。
うむ、やっぱり土台が安定しているバンドは強いよなー。

しかし、僕が一番痺れちゃったのは厚見のボーカルなのでした。
若かりし頃のアクが抜けて、純粋に透明感を増した歌声は
'79年録音のスタジオ盤より今の方が断然良い。
いい大人が歌うにはちょっとアレな少女マンガ的歌詞も違和感無く、
聴く側が恥ずかしくなってしまうようなこともありませんでした。
堂々と演り切る姿勢ってやっぱり大事よね。

前座のMOONDANCERです、
というMCの開口一番にそこはかとない嫌味を感じつつ、
まぁ演奏順決定の経緯は伺い知れないものの
確かにこれが一発目というのはかなり勿体ないと感じさせる、
大変優れた演奏でした。


 舞台がひとつしかない会場でのセットチェンジは、
 分かっていてもなかなか厳しい。
 設営側の頑張りを充分に感じられるスムーズさではありましたが、
 それでもやっぱり間がもたないというか、
 客席の盛り上がりの熱量が維持出来ないのは
 バンドと観客双方にとって些か不幸なことだと感じました。
 物販的にはあれでOKだったんでしょうけど。


2番目はSTELLA LEE JONESという大所帯。初見、初聴のバンドです。
総じてジャズっぽいピアノが僕の好みとはちょっと(…かなり)違いましたが、
ロック側からグラデーションしていって一番遠いポジションにある音楽は
この日の6バンドの中にあって勇気のある出演だったと言えましょう。
演奏自体はとても上手でしたし、曲も面白かったです。

しかし、やっぱりフレットレスベースってのは難しい楽器だよなー。

そもそも蝶ちょのマークのベースって時点でかなりイケ好かないのですが、
まぁそれは僕の僻みが80%ってことで(べ、別にFoderaなんか欲しくないもん!)。
楽曲の求めに従ってフレットレスを使っているというのは勿論理解出来ます。
それに見合う技巧もありましたし、このベーシスト自体は何も悪くないのです。

しかしどうしても楽曲のルート感に乏しい印象は否めず、
輪郭がはっきりしないのは聴いていてちょっともどかしかったかなぁ。
事前にCDでも聴いて、曲を知っていれば脳内補完も出来たんでしょうけれど。
このバンドの編成ならアコーディオンが
もう少しコードを強調してもいいような気もしますが、
それはそれでアンサンブルが喧しくなり過ぎるのかも知れません。

いずれにせよもっと小さなハコで、
PAも小ぢんまりとデッドなサウンドで聴いたら
相当興味深いバンドだろうというのは容易に想像出来ました。
…あー、バンマス(ギター)のグズグズしたMCは人の善さを感じさせつつ
ちょっとイラっと来ましたけどね(笑)。


 この日のPAは全体的に高品質でした。
 各バンドの最終曲でいちいち音量を上げるお約束が
 我が耳に鬱陶しかった事を除けば、
 それぞれの出音に合わせたアウトプットが心地よかったです。
 最初のMOONDANCERで僕が抱いた危惧は杞憂に終わり、
 帰宅後の耳鳴りも全くありませんでした。


続いて3つ目はYUKA & CHRONOSHIP。
僕の周りに居たお客さんにはかなり評判が良かったみたいです。
んー…まぁ、好みは人それぞれだからねぇ。

ピックアップカバーを付けたまんまのRickenbackerを指で弾き、
それどころかスラップまで披露するベースの人は器用だなぁ、
とは思いましたよ、ええ。

なんというか、CDを聴いているのとほぼ変わらない「演奏の巧さ」が
却って仇になっていると思ったのは僕だけでしょうかね?
良くも悪くもスタジオミュージシャン丸出しなカッチリ感が出音に現れていて、
演奏者の立ち居振る舞いはとても楽しそうなのにいまいちこちらに伝わって来ないのです。
その辺、SENCE OF WONDERは見せ方も上手でしたねぇ。

プログレとは言え、そこはロックでありますから
聴き手を巻き込む要素が何かもう一つ欲しいところです。
取り敢えず船越由佳は立って弾くところから始めてみてはどうかと、
…うん、まぁ、余計なお世話ですわね。


 幕間に本日2度目の岩本登場。
 上記3バンドのステージをもって第一部は終了だそうで、
 んー、第一部ってナニよ?
 って感じではありましたが。
 しかしこの人はイベント企画の数を重ねる毎に
 その完成度を着実に高めていて、そこは素直に偉いなぁと感心します。
 今回のコンフォータビリティについてはほぼ文句ナシでした。
 だもんですから余計に(病むない事情とはいえ)
 4月のBANCOが流れてしまったのが残念です。
 別の大手呼び屋がPFMを押さえちゃったりして、
 この先色々とやりにくくなるんじゃないか?
 などと邪推したりする僕ですが、是非今後も頑張って欲しいものです。


-さて。
いよいよ僕がこの日一番楽しみにしていた新月ですが…
正直大いにガッカリしちゃいまして。

まずはサウンド。
ボスボスと妙に不快なバスドラのチューニングがベースに被ってしまって
(Simmonsのチューニングからするとあながちミスとも言えないのですが)
上物のメロディ(こっちの音は良かったです)との乖離が顕著でした。
曲の静かなパートでスナッピーが共振しちゃうのも、
(MOONDANCERを見た後ということもあって)ちょっとナニでしたねぇ。
ベースはベースで、DIを通し忘れてアンプしか鳴っていないんじゃないか?
と訝りたくなるほど絶望的な聴こえなさで、とにかく残念でした。
音とは別に一部演奏が迷子になった場面もあり、
なかなかに聴き苦しかったと言わざるを得ません。

そしてなにより…
北山真の声を失ってしまった事の重大さを痛感せずには居れませんでした。

これは言っちゃいけない事なのかも知れません。
袂を別ってなお表現欲求を諦めないバンドの姿勢には
大いに感銘を受けるものですし、
聴き手としても前向きに捉えたい…とは思うのです。
しかし今回ステージに立った代役達は
誰一人として北山の穴を埋めるには至らなかった。
上野洋子がなんだかふて腐れたような、ぶっきらぼうな歌を聴かせたのは
あからさまに音域の合わない曲を歌わされた事とは無関係なのでしょうか?
いや、僕は上野洋子とか殆ど知らんのですけど、
なんか低い方とか凄く苦しそうで、ちょっと可哀想だったな。
少なくとも僕にはあれが「シリアスな演劇的演出」には見えませんでした。

うーん、駄目だ。このバンドのこの日の演奏は思い出すと色々考えてしまう。

きっと本人達も納得していないのではないかと思います。
出来る事なら次の機会にこの無念を晴らして欲しいものです。
僕は見に行けるかどうか分からんけど。


 ここら辺になると、
 幕間に喫煙所へ向かうのも面倒になるくらいケツが痛かったです。
 幾らなんでも6バンドは欲張り過ぎたんじゃないか?
 なんてぇ勝手な事を考えたりして。


お次、難波弘之(SENCE OF WONDER)はさすがに現役感バリバリで、
この上ない安心感のある演奏は前の新月が気の毒に思えるほど。
そうる透のドラムってやっぱり凄ぇな、と嘆息ちゃった僕です。
この日唯一のジャズベース、松本慎二も良かったですね。
結局こういう音楽にはジャズベースが一番合っているんじゃないかと、
そんな結論めいた感想さえ抱いてしまいました。

昨年リリースされた難波のソロ名義作
「幼年期の終わり」('13年5月22日エントリー)からの曲をメインとした
構成も悪くなかったと思います。
プログレ的にどうなの?という声も(会場で)耳にしましたが、
今回のお祭りステージという性格に鑑みても間違ってはいないんじゃないかと。

そしてやっぱり、難波はお喋りが上手ですね。
そこかしこでチクリとやりつつ、柔和で穏やかな雰囲気を決して壊さないのは
本当に人柄のなせる業なのでしょう。
曲間、シンセサイザーの音色変更でひとくさり笑いを取るなんて真似は
他の人にはなかなか出来ないよ(笑)。


 大トリを残して既に時刻は21時過ぎ。開演が16時でしたから、
 トータル6時間超えのマラソンイベントとなるのは必至の情勢。
 …は、腹減った。
 翌日は天候が荒れるとの予報もあって、この日の午前中早起きして
 家族と近所を花見がてら散歩したのも地味に効いておりましたねぇ。


さあさあ、遂に問題の(?)NOVELAですよ。
なんつっても平山が居ないのです。新月で2曲唸った五十嵐の歌も心配です。
あぁ、一体どうなっちゃうんだろう?
なんてドキドキしていますとステージの幕が上がりました
(書き漏らしていましたが、この日はセットチェンジの度に
物理的な幕の上げ下げを行っていたのです)。

永川鍵盤城の後方、
当たり前のようにLeslieが回転しているのを見て
恥ずかしながらいきなりグッとこみ上げちゃった(笑)。

イントロから間髪入れず、
初手からキーの高い曲が始まったので半ば観念したのですが、
ど、どど、どうした五十嵐!?全っ然歌えているじゃありませんか。
蝋燭が消える寸前に一瞬激しく燃え盛るという絵が我が脳に浮かびましたが、
2曲目3曲目と続いてもあの特徴的な怪鳥音は全く衰える気配ナシ。
こっここ、これは参った。全くもって素晴らしい!!

単発のイベント故、
コンディションのピーク設定が容易であったと考える事も出来ますが、
実際にそれを果たすプロフェッショナリズムにはただただ感服します。
年齢的に言っても相当に驚異的な事ではありますまいか。

加えて楽器隊の演奏も大変良かった。永川の鍵盤は言うに及ばず、
この日のドラマーはリズムキープにちょっと難のある人でしたが
(翻ってロック感溢れる元気さは満点)、周りのベテラン勢が何事も無いかの如く
自然に合わせてくれるので、聴いていて気になる事はほぼありませんでした。

そして僕は寺沢功一って初めてナマで見たのですが、いいベーシストですね。
G&Lなんてぇ難物をブラ下げていたのでちょっと不安になったのですが、
あのハイゲインな楽器をきちんとコントロールしているサマは立派なものでした。
笹井りゅうじのベースラインは…あれはプロがなぞっても難しいのだなー…。

平山のオリジナルメロディを遵守しつつ、
そこここで我慢し切れず弾き捲ってしまう日下部のギターは、
まぁ、あれはあれで微笑ましかったからOKです。
良い意味で記名性の高いギターサウンドは、
バンド名に“2014”を付け加えた所以と解釈しました。

と に か く 。
事前の様々なネガティブ案件を全て受け止めて、
それを見事に投げ飛ばしたような横綱相撲は至極痛快でありました。
一時代を築いた人気バンドの底力を思い知らされたとでも申しましょうか。
その場に居合わる事が出来た我が身の僥倖を感じたのは実に久し振りの事で、
そういう気分を味わえただけでもこのイベントは大当たりだったと思います。


 終演後は痛む腰をさすりつつとっとと帰宅しましたが、
 暫くは独り余韻に浸れるであろう良い体験をしました。
 ビジネスとしても阿漕な部分は感じられず、
 とても誠実に運営されたコンサートでしたね。
 エントリーの頭に書いた、ちらほら見掛けた若いお客の感激は
 僕のようなおっさんの比ではないでしょう。


簡単な事ではないと思いますが、こういう機会を今後も続けていければ
岩本が開演前のMCで宣言した「ジャパニーズプログレ復活の狼煙」として
このイベントが果たした役割が改めて評価されるのではないかと、
珍しくそんな事を考えた僕でありました。


余りにも作文が長くて後半推敲するのが面倒になっちゃいました。
いつにも増しての乱文をお詫びします。
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迷走中 [生演奏]

'11年、'12年とパスしたLOUD PARK。
今年はBABY METALがブチ込まれたりKING DIAMONDが来なかったりと
色々ありましたが、なんだかんだいっても行けば結局凄く楽しいのよね。
我が国のメタルフェスの在り方としては概ね間違っていないと思いますし、
ビジネスベースで採算をとりつつ来年以降も是非続けて欲しいものです。

ただ、耳栓はちゃんと売ってくれぇ。
今回たまたま持って行くのを忘れてしまって万事休す。
なんで今年は売っていないのよ?
出音最悪な、耳に痛い音響のバンドが毎年幾つかある以上
これは主宰側の義務であると思うのです。
売れないからとか、そういうことではなくて
ホスピタリティの一環として必要なものと認識して欲しいですね。
タダで配れって言ってる訳じゃないんだし。

あとさー…

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ちょっと小さくなってるよね、やっぱり(笑)。
あんまりセコイことは言うまいと思いつつ。


で、そんなLOUD PARKの1日目終わり。
いつものメンツで飲みながら話したのは
メタルのことではなくてなぜかWEATHER REPORTのこと。
取り敢えず“Black Market”('76)と“Heavy Weather”('77)を注文。
なんか、今年の秋冬はこっち方面に行っちゃいそうな予感がして
非常にキケンです。


そして、最近一番到着が待ち遠しい1枚はといえば↓



これはこれで、僕の耳は一体どこに向かっているんでしょうか…。

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僕も一応書いときますか [生演奏]

去年はチケットの高額さと
メンツのナニさ加減からサクっとスルーした日比谷プログレ祭りですが、
6月末のANGEL WITCHを仕事の都合で見に行けなかったのが悔しくて悔しくて、
そんな心の穴を埋める為に糞暑いなか野音まで出掛けてきました。

-なんで1年の間にGOBLIN2回も見てるんだ僕は?
という小さな疑問はありましたが。

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前回の写真('10年8月24日エントリー)と大して変わりませんが…
8月25日土曜日。

一昨年に較べて開演が遅い時間(17:15~)となり、幾らかマシになりました。
それでもやっぱりメインの客層を考えたら晩夏とは言え野外はキツイよな。
後方客席は結構寂しいことになっていたし、
そろそろ開催の形式を考えないと辛いんじゃないかなぁ。

ともあれ、中身の感想を書きましょう。

ズバリ、僕はBARKLAY JAMES HARVESTなんて“Mockingbird”しか知りません。
以前Rodney Matthewsがジャケットを描いたアルバム
(調べてみたら'93年の“Caught in the Light”というヤツでした)を
買った記憶があるものの、とてもつまらなかったような気がします。

まぁしかし、夕暮れの野外でこういうマッタリした音楽を聴くのは悪くないですね。
John Leesがギターのサスティーンを上手く引っ張れずにブッツリと途切れちゃうので、
その度にちょっとイラっとしましたが(苦笑)。
このバンドが現在どの程度現役で演奏活動をしているのか存じませんで
あまり厳しくも言えませんし、総体としては悪くなかったですよ。

岩本晃市郎の幕間のMCは相変わらず下手糞でした。
ちっとも笑えないのはいいんです。
別に面白い事を言うのなんてこれっぽちも期待してないですから。
しかし、出演者を紹介するにあたって
「○○というバンド~」
って言い方をするのは凄く気になりました。
なんというか、「教えてやる前提」の上から目線を感じちゃって、
まぁ、僕の目線も相当意地悪ではありますが。
でもね、大枚はたいて3つも知らないバンド見に来るおめでたい客なんて
そうそう居ないってばさ。

BJHに比して現役感バリバリ、鬼気迫るテンションで
お客に異様な昂揚感を与えたのはVAN DER GRAAF GENERATOR。
僕に限らず、この日のベストだと思った人は多い筈。

David JacksonのSaxが鳴らないVDGGについては
('07年のライブ盤、“Real Time”以降を聴いていないもので)
ちょっと想像出来なかったのですが、
いやー、凄ぇわPeter Hammill。
改めて、僕はこの人の歌声がとても好きなのだと再認識しました。
岩本が終演後のMCで「記名性の高いボーカル」と評したのは
その通り、上手い事言うもんだと思いました。
オルガンのフットペダルでベース不在をを見事にカバーする
Hugh Bantonも大したもので、本当に物凄いトリオだな、この人達は。

ラストに演った“Man-Erg”なんて、僕はゾゾ毛立ち捲りの大興奮でしたよ。
帰宅後すぐに“Pawn Hearts”('71)を聴いたのは言うまでもありません。
…しかし、宵闇の官庁街に大音声で鳴り響く
VAN DER GRAAF GENERATORってのは考えて見れば物凄く剣呑だよな(笑)。

最後に出て来たのは昨秋に続いて2度目の鑑賞となるGOBLINですが、
冷静に見れた分ちょっとした粗が気になっちゃいました。
古式ゆかしいギターヒーローの装いでカッコつけてたMassimo Moranteですが、
この人のリズムは常にモタり気味なので
演奏がシャキッとしない曲が幾つかありました。
若い(?)リズム隊(特にドラマー)が上手くフォローしていたので
曲が崩壊するような事はありませんでしたが。

なにしろ前回に続いて今回も“Aqua Man”を聴けなかったのが
僕としてはとても残念でした。
そりゃ客ウケを考えればゾンビを演った方がいいのは分かるけど、
あれ、曲としては至極詰まらんよね…。
あのアルバムから頭2曲も演らんと、
どっちか“Aqua Man”にして欲しかったわー。

この日ステージに立った3バンド、漏れなくステージ袖のサブ卓に向かって
「モニター聴こえねぇからもっと上げろや!」
と身振りしていたのはなんなんでしょうね。
客席PAもあんまり良くなかったしね。
Maurizio Guariniの鍵盤がろくに聴こえない場面があったりして。
こういうの、ちゃんとしないとマジで駄目だと思います。
なにせ、リハを長引かせて客入れを押した挙句の体たらくですからねぇ。

正直、色々もう少し快適な環境で見たかったというのはありますが、
全体としては概ね満足なコンサートだったと言えるでしょう。
PAの駄目さを除外すれば、運営も大分こなれて来たようですし。

そしてコンサート後に食べた、塩気の効いたドイツ料理
(プレッツェルにソーセージ、ジャーマンポテトなど)は
発汗した後ということもあって尋常ではないほどに美味でした。
-勿論ドイツビールもね。
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あっさり感想文 [生演奏]

思っていたより全然ロックでした。

16日のUK来日公演。
同窓会的なヌルいライブを想定していたので
現役感溢れるタイトな演奏にビックリしちゃいましたよ。

先ずはTerry Bozzioのドラム。
あんなにカッチリした、スクウェアなビートを刻むとは意外でした。
僕の勝手なイメージとしてもっとスウィングする、
お洒落なドラムを叩くんだろうと思っていましたが
ドえらいパワーヒッターなのね、Terryさんってば。
いやいやいや、驚いたなぁもう。

Eddie Jobsonについては、あんまり驚くようなことは無かったです。
ただ、やっぱり由来としてはピアニストなのかなぁ、
という感じは受けました。
あー、この場合オルガン弾きかピアノ弾きか?という比較において、ね。

そしてJohn Wetton…強烈に歌えてました。
今回のUKは誰もコーラスをとらないので
完全に独りでボーカルをこなすのですが、声量・音域共に良く出ていて
僕は大変感激しちゃった。
ベースも良く動くフレーズを無難にこなしている感じで、
しかしなんでこの人はZONなんか弾いているんだろう?
高級ベースであることは間違いないけれど、
ロック的にはあんまり面白い音のする楽器じゃないと思うのですが。

キーボードソロ、ドラムソロを長々演ってる間に
PAの音量が相当大きくなりましたが、
音像の定位がしっかりしているので耳に痛いようなことも無く、
音響的にも大変満足の行くコンサートでした。

んー、実に良かったです。
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客層に合わない音量 [生演奏]

一所懸命エントリーを更新しようとする余り
ここのところ作文が適当、かつ短くなっていました…海より深く反省。
もっとちゃんと書かないといけませんね。

しかし、今日はちょっと悪口が多いです。すいません。


11月4日(金)-独り川崎へ。
イタリアン ロック フェスティバル初日。

DVC00056.jpg

実に何十年振りのチッタ。
マジで、下手すりゃ20年振りとかじゃないですかね。
ここで最後に見たのはKREATORかBROTHER BEYOND(!)かってなくらいなもんで。

事前の予想に違わず、おっさん率が異常に高いです。
そして意外なことに、おばはん(失敬)も結構いらっしゃいましたな。
きっと僕も違和感無く(?)その場に溶け込んでいたんだろうなぁ…ヤだなぁ。

¥500のハイネケンを3口で流し込んでさっさと自席へ。
100枚だか150枚限定だか知らんけど、馬鹿みたいな値段のTシャツなんぞ要らねぇっつうの。
同じ暴利でも、客層が若い分メタルの方がまだ良心的だよなぁ。
ホント、足もと見るのも大概にせぇって感じです。

ELOの“Discovery”(しかも何故か全曲じゃないんだよコレが)が
繰り返し流されるPAにイラっとしながら開演を待ちます。
イスが固くて、
うがー、これ腰がもつかなぁ…
なんて心配をしてしまいました。
日比谷に較べりゃまだ全然マシではありましたけど。

そんなこんな、いよいよ初手、TRIPの演奏が始まります。
…ナニ演ってるのか分かんねぇ…。
なんだこの酷いPAは!?
アンサンブルがシンプルな分音量を上げたってか?
アホか!

只でさえここはFurio Chiricoのドラムが馬鹿デカイんだから
まずはそこを抑えなきゃ駄目でしょうが。

なんかもう、いきなり苦痛。

帽子被った若いギタリストがやたらと前に出てきてIbanezを弾きながらどや顔で歌い、
よぼよぼのArvid Wegg Andersen(ベースは弾かずにちょこちょこ歌うだけ)は
所在なさげにステージをうろうろする…なんじゃこりゃ?

こんなんならFurio Chiricoのドラムソロ1時間聴いてる方がなんぼかマシってもんだ。

煙草喫いに出てしまいたかったけれど、
通路まで他席を横切るのも悪いのでひたすら我慢。
いきなり不機嫌さ満開の僕(苦笑)。

地獄のような1時間が終わって早々に喫煙所へ。
しかめっ面で煙草喫ってたらサンスポの競馬記者(学校の先輩)とばったり。
お互い苦笑しつつ、ひとしきり酷い音響を嘆きました。
僕はこの日1日だけでしたが、彼は都合で3日見るとのこと。
んー、やっぱり凄いねこの人は。
なんだかんだ駄弁っていたらGOBLINが始まっちゃったので急いで席へ。

相変わらず音量過多。
Massimo Moranteのギターが聴き取りづらくて参った。
禿げた若いベーシストのRickenbackerは凄く良くて、
ちょっとサスティーンが足りないもののゴリっとしたいい音を鳴らしてました。
鍵盤2人も八面六臂、ちょっとしたシーケンスフレーズを普通に手弾きする
Maurizio Guariniには妙に感心してしまいました。

“Aquaman”を演らなかった以外は選曲に不満もなく、
この日一番良かったのは間違いないでしょう。
なんか、2日目はトリだったからアンコールで“Aquaman”演ったみたいですね。
んー、聴きたかったなぁ。

大音声にグッタリして煙草を喫いに出る気力もなく、
またもPAから流れるELOの“Wishing”がやけに心地良かったりして。
今日、この曲何回聴いたっけ(笑)?

PFMは…なんかぐだぐだでした。
アコースティック楽器が入ってアンサンブルが複雑な分
PAも落ち着いていて、音響的には一番良かったんですけれど…
Franco Mussidaはアコギは巧いのに、
エレキに持ち替えると途端に演奏が怪しくなります。
特にソロでハイフレットのチョーキングをしようとするとかなりボロボロ。
なんだかネックが凄く握りにくそうで、それなら無理にレスポール使わなきゃいいのに。

Patric Djivasが親指含んだ3本指でベースを弾くのには吃驚しました。
この人はとにかくやたらと巧かったです。
ヘンなヘッドレスベースにクリップチューナー付けてるのはカッコ悪かったけど。

Franz Di Cioccioのお調子者振りが鼻につき、
なんだか素直に音楽を楽しめず。
我ながら気難しい僕。


全般の感想として、PAはもっとなんとかすべきだと思いました。
基本イスに座って、暴れない高齢客。
音場の安定はこの上なく、楽器数も少ない → 多いバンドへと順番に演奏した訳で
アンサンブルも読み易かった筈です。

しかし、ロックだから大音量、みたいな安易なPAが色々台無しにしてしまった。
こっちはメタル聴きに行った訳じゃないのよ。
つーか、OPETHのPAとか、あまねく全てのPA屋は参考にすべきだと思います。
馬鹿みたいな大音量など出さなくても、ちゃんとロックは成立するんだよね。

なにも楽しまれた方々について水を差す気はないのですが、
僕個人としてはちょっと演奏を楽しむところまで辿り着けなかった。
お客さんの雰囲気はとても良く、演者も楽しそうだったんですが…
なんだか残念なコンサートでした。
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日比谷プログレ祭りの感想 [生演奏]

NEC_0037.jpg
8月22日のPROGRESSIVE ROCK FES 2010。
せっかく観に行ったので、ちょっとだけ(?)書きます。

各バンドの演奏はなかなか良かったです。
実際、楽しかったですよ。
コンサートとしては概ね満足です。

…でも。でもね。
全般にはとてもホスピタリティに欠ける興行だったと言わざるを得ません。

1.この糞暑い季節に野外のハコを使ったこと
メインの客層を考えたら、ちょっとあり得ないチョイスでした。

客側の自衛策に頼りきった感がありありで、
岩本晃一郎は段ボール被って渇いた笑いをとる前に
言うべきこと(熱中症の注意喚起など)があった筈です。
救護所の類が存在したのかどうかさえ不明確で、
ズバリ0点のオペレーションだったと思います。

結果として大きな混乱や事故が起きた様子はありませんでしたが、
全ては「大人な観客」のおかげであったことを感謝すべきです。

それから、PA。屋外ですし、あんなもんだと思います。
まあまあ、悪くなかったですよ。
ただ、プログレのお客さんは(僕も含めて…)
したり顔で出音について評するのも楽しみのひとつですから、
その点でもハナから野外というハンデをしょっちゃったのは…ねぇ。

夕闇に吹く一陣のそよ風は気持ち良かったけれど、
風が吹くたび音像の定位もズレまくってたもんね。

2.場内警備のヌルさ
そもそも人数が少ないし、
遅刻者の誘導も端で見ていてイライラするくらいトロ臭かったです。
事前の研修・指示が適当であることをあんな簡単に露呈しちゃダメだぁ。
あれ、待機位置の指示ってちゃんとしてたのかしら?
客入りが落ち着くまで、バイト達が炎天下でどうしたら良いのか分からずに
うろうろと通路を彷徨う姿は哀れでしたよ。

3.バンドのセットリスト
前日迄の単独公演と違う、短縮された演奏時間でのセットリストについて
主催側と各バンドの擦り合わせはあったんでしょうかね?

基本、セットリストはバンドが決めるものであって、
外野があれこれ口を出すものではない。
と、そんなこたぁ百も承知です。
しかし、四人囃子を除いた2バンドは明らかにフェス慣れしていない様子で、
せめて「日本ではこういう曲が期待されているよ。」くらいの
サジェスチョンはしたんだろうか?

ベタだけどやっぱり“Ocean Gipsy”は聴きたかったし、
ブロードウェイの詰らないインスト部分
(作曲クレジット的なことがあったのかも知れませんが)を演るくらいなら、
他に聴きたい曲は山ほどあったのに…。

大体、Steve Hackettのなんちゃってブルースを聴いて喜んだ人が
あの会場に一体何人居たっていうのサ?

岩本晃一郎は今回のイベントを「大成功」と自賛しました。
確かに、興行としては見事に成立したと思います。
プログレのお客さんはマナーに優れ、物販購買力も高い。
手が掛からない上にお金を落としてくれる訳ですから、
興行を打つ側からすればオイシイことは間違いない。

-しかしですね。
客側のモラルに頼りきったいい加減な運営を続けるのなら、
いつか必ず痛い目に遭うでしょうね。
イベントの収支を黒にするのは大いに結構。
ただ、「次回も」と言うのなら
客側にキチンと還元する運営を望みたいものです。
チケットを安くしろとかそういうことではなく、
プロフェッショナルなホスピタリティとして、ね。

まずは、パッケージで回ってる2バンドをそのまま呼んで
オマケに国産バンドを付けました、
みたいな安易なブッキングから脱却して欲しいかな…。
いや、今回のラインナップに不満は何も無かったけどね。

…かなりイヤミな感じのエントリーになっちゃいました。
申し訳ないとは思いますが、僕の正直な感想ということでご勘弁いただいきたく。
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