驚きの復活 [泡沫盤]

衆目に晒されながら駄文を垂れ流すことに幾らか慣れてきたので、
今日はちょっと毒を含んで書いてみます。

Nail it / ROGUE MALE / 2009
rogue male.jpg

ROGUE MALEは'85年、Elektra UKから突然デビューを飾った
メタルとパンクのハイブリッド バンドでした。
まずはMOTORHEAD的なやけくそロケンロールを想像していただいて、
そこからブルース由来の横揺れ感をマイナスして
徹底的に無機質なストレートさを足すとROGUE MALEの音になります。
…分かり辛いか(笑)。

http://www.myspace.com/roguemale1981

↑これね。
北アイルランドはベルファスト出身のバンド、って言われれば
なんとなく納得してしまう冷徹な攻撃性と
やるせない無常感を漂わせていますな。
某ワールズ ヘヴィエスト ヘヴィメタル マガジンのレコード評で
当時の編集長に
「ログメイル…気が滅入る。」
と書かれていたのを思い出します。

バンドは'86年に2枚目のアルバムをリリース後、
あっさりElektraからドロップします。
某ワールズ …(略)で
今も編集顧問をしている有名評論家に
「同じレーベルでも、MOTLEY CRUEのような良い扱いのバンドもいれば
ROGUE MALEのような日陰者もいる。」
と書かれていたのを思い出します。
実際、切られちゃいましたからねぇ。

あ、上記のくだり、別に毒じゃないですから。

その後バンドは長~い沈黙期間に入ります。
僕は当然、解散しちゃったんだろうと思ってました。
ただ、2枚のアルバムがCDになってくれさえすればそれでいいや、と。
20数年待った末の2008年、ポーランドのMetal Mindというレーベルから
遂にCD再発が叶った時には小躍りするくらい嬉しかったな…。

大抵の場合はここまでで
はい、めでたしめでたし、オミヤゲオミヤゲ、ってなもんですが。
このバンドについては続きがありました。

僕がその報せに初めて触れたのは去年の10月下旬、
H○Vのオンラインニュースでした。
曰く、
「ROGUE MALE再結成!近々新譜が出るよ!!」
こりゃ大変だ、ってんですぐに予約注文を入れたのは言うまでもありません。
この一報は他のメタル専門店に先駆けたスクープで
HM○なかなかやるじゃな~い、って感じだったんですが。
発売予定日を過ぎても一向に入荷・発送の案内はされず、
しかし11月の中旬には同じオンラインニュースで
「エクスクルーシヴでインタビュー取っちゃった!」
とか浮かれてやがります。

完全な自主制作だし、まぁ多少遅れるのは仕方なかろう
という僕の優しい気持ちとは裏腹に…今日の今日まで、
1日たりともず~っと変わらず、ステータスは「入手困難」のまま。

…まぁ、いいんですけどね。
売るものも無いのに大プッシュのレコメンドをやらかした
○MVは相当の間抜けだと思いますけど。

え、僕ですか?
年明け、ユニオンに入荷してたのでサクっと買っちゃいました。
H○V VISAカードのサービスをその最初期から利用して
ダイヤモンド会員の資格を最短で取得、
その後一度もプラチナに落としていない上得意としては
これくらい書いてもバチは当たらないと思っています。
HM○ったら本当にマ・ヌ・ケ。

はー…。
アルバムの中身の話もしないといけませんね。
開けてびっくり、バックの演奏陣はGMTの面々が務めています。
GMTって言っても大抵の方々にはナニでしょうが
Robin Guy、John McCoy、Bernie Tormeの3人組で、
これらの名前にピンとこないようでしたらあしからず。
そのうちBernie Torme辺りについては書くこともあると思います。
まぁ、乱暴に一言で括るならブルースベースの古臭いハードロックですね。

で、これがいけなかった。
横揺れ感まる出し、かつて誇った無慈悲なまでのシャープさはゼロ。
これを音楽的成熟と捉えることもできるとは思います。
でも、僕が昔シビれた、硬質でニヒルなメタル パンクとはやはり全然違うんです。
Tormeの変態アーミングプレイは大好きだけど、
それをROGUE MALEで聴きたいわけじゃなかったんだもの…。

しかしまぁ、CDを手に入れるまでの紆余曲折と
聞こえてきたサウンドに対するショックで、
とても思い出深い1枚になるであろうことは間違いありません。
なんだかんだ、文句言いながら今後も結構聴くと思います。

ついでに。
人気ブログを主宰されている有名ベース試奏家の方から
「変にビビらないでアフィリエイトしとけ。」
という有難いアドバイスをいただきました。
今回からやってみようかと調べてみましたが、
amazonでも「再入荷見込みナシ」だったんです。
僕がここに書くようなアルバムに関しては、
6割くらいは同じような気がします(笑)。
申し訳ありません。次から頑張ります。
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