やっと秋っぽくなった気がする [日々聴く音楽]

Return to the Wild Country / Francis Dunnery / 2014
リターン・トゥ・ザ・ワイルド・カントリー

リターン・トゥ・ザ・ワイルド・カントリー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2016/10/05
  • メディア: CD


今般キングレコードからリリースされた来日記念3タイトルのうち
これが一番の目玉と言って良いんじゃないかと。
盤にしたっていうのがやっぱり、ね。
ジャケットの絵面はもう少しなんとかしてやれなかったのか?
とは思いますが。

'11年10月12日のエントリーにも記した通り、僕は本作の元である
“Welcpme to the Wild Country”('91)を相当気に入って
聴き込んだクチなので今日はちょっと辛口かも知れん。
正直録り直しが奏功した曲とそうでない曲があると思いました。

Francis Dunneryは一連の焼き直しに当たって幾つかの曲のテンポを
元曲より微妙に遅くして演奏するという手法を採っています。
何か意図があってやっていることだろうとは思いますが、
聴いていてもどかしさを感じる場面がしばしばあります。

そして本作については伝統的なブリティシュロックの雑食性を利用しつつ
ソウル、ブルースへの傾倒を巧く溶け込ませたアルバムであるというのが
僕の感想でありますが、この再録版はより後者へ接近したイメージで
具体的には3曲目“Driving in the Rain”ってこんなおシャレソングだったっけ?
オリジナルはブリティッシュロックの「泣き」がもっと前面にバン!と出ていて、
それが途轍もなくカッコ良かったんだけどなぁ。
逆に黒っぽいノリの曲は粘っこさが増して凄くいい塩梅です。
このアルバム中、最もIT BITESのテイストが強い“Heartache Reborn”(#6)を
基準にして聴くと分かりやすいと思います。

-まぁしかし。
オリジナルから20数年を経て非常に渋い、
枯れた味わい(これを「侘び」と言い換えてもよい)を湛えるに至った
“Another Day”(#11)を聴くにつけ、やっぱり良いアルバムだよねこれは。
だからね、本作はこの曲で終わってその余韻を楽しむまでが一連の様式であって
今回付け足された2曲は余計だったと思うんですよ僕は。

11月の来日公演、僕は行きませんけれど
(メインの客層考えたらあと¥2,000余計に取ってでも椅子のあるハコに
すべきだと思うんだけどなぁ)、きっと良い演奏が聴けるんでしょうね。
なにしろとても優れたミュージシャンであることに間違いはないので、
これを機に盛り上がって再評価されるといいですね。



今日もこんなもんですねぇ。
自分でもちょっと物足りないんですが、他は特に書くことないしなぁ。

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