単発ネタはどうにも物足りない気がする [新譜]

Altitude / LIFESIGNS / 2021
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スタジオ盤3枚目。'15年のライブ盤以降は
ディストリビューターに頼らずに手売り、
加えてアルバムの制作費もクラウドファンディングで
賄うという完全DIYスタイル。
もうそれで普通に成立する時代ってことよね。
ただ、やっぱりプロモーション面でのデメリットはあるかなぁ。
だって僕、これひと月ほどリリースに気付かなんだもの。

結成時からJohn Youngと共に
バンドを支えたドラマーのMartin Beedleが脱け、
Zoltan Csorszを後任に迎えてのアルバム。
1曲目、いきなり15分越えのタイトル曲は
聴き手の度肝を抜きに来ます。
おおっ、今回はがっつりプログレじゃんか。



全編いかにも英国的な湿度の高いメロディが
惜しげなく繰り出されます。
これまでの2枚も全然良かったのだけれど、
本作は更に図抜けた1枚になったのではないかと。
これは新任Zoltan Csorszの、
その出自(THE FLOWER KINGS他)から来る演奏技巧が
非常に上手くマッチしたのが大きいと思います。
前作の、やや歌モノに寄った方向から
スムーズに(しかもいい塩梅に)揺り戻した感。
先日出たDBAの4枚目(2月22日作文)にも
クレジットされていたDave Bainbridgeのギターは
実にオーソドックスで派手さには欠けるものの、
これもバンドのスタイルにはバッチリ合っている。

客演陣は少な目ながら上記タイトル曲で
バイオリンを弾いたのはSTEELEYE SPANのPeter Knight、
そしてアルバム3曲目の〝Ivory Tower”には
お馴染みRobin Boultをギターに迎えています。

結論、トータルバランスに大変優れた1枚ということで
実はこの辺が現代プログレの
一つの雛形なんじゃないかと思ったり思わなかったり。
…どっちやねん。



ところで我慢できず台湾のピストルおもちゃ買ってもうた。
今は海外製もかなりちゃんとしているんですねぇ。
コメント(2) 
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コメント 2

shinmei_t

再度チャレンジでコメントを。てか今どきのプログレって聞きやすいのね。でもやっぱりWOLFのほうが好きかな。安定、安心(笑)。
by shinmei_t (2021-04-14 06:26) 

ターこう

わー、コメント表示された!良かった。
最近イギリスのこの手は他ジャンルからの流入もあって異種交配が進んでいます。このバンドの辞めちゃったドラマーは元CUTTING CREWだし、FROST*ってバンドのベースはNathan Kingだったりします。
by ターこう (2021-04-14 08:26) 

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