日比谷プログレ祭りの感想 [生演奏]

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8月22日のPROGRESSIVE ROCK FES 2010。
せっかく観に行ったので、ちょっとだけ(?)書きます。

各バンドの演奏はなかなか良かったです。
実際、楽しかったですよ。
コンサートとしては概ね満足です。

…でも。でもね。
全般にはとてもホスピタリティに欠ける興行だったと言わざるを得ません。

1.この糞暑い季節に野外のハコを使ったこと
メインの客層を考えたら、ちょっとあり得ないチョイスでした。

客側の自衛策に頼りきった感がありありで、
岩本晃一郎は段ボール被って渇いた笑いをとる前に
言うべきこと(熱中症の注意喚起など)があった筈です。
救護所の類が存在したのかどうかさえ不明確で、
ズバリ0点のオペレーションだったと思います。

結果として大きな混乱や事故が起きた様子はありませんでしたが、
全ては「大人な観客」のおかげであったことを感謝すべきです。

それから、PA。屋外ですし、あんなもんだと思います。
まあまあ、悪くなかったですよ。
ただ、プログレのお客さんは(僕も含めて…)
したり顔で出音について評するのも楽しみのひとつですから、
その点でもハナから野外というハンデをしょっちゃったのは…ねぇ。

夕闇に吹く一陣のそよ風は気持ち良かったけれど、
風が吹くたび音像の定位もズレまくってたもんね。

2.場内警備のヌルさ
そもそも人数が少ないし、
遅刻者の誘導も端で見ていてイライラするくらいトロ臭かったです。
事前の研修・指示が適当であることをあんな簡単に露呈しちゃダメだぁ。
あれ、待機位置の指示ってちゃんとしてたのかしら?
客入りが落ち着くまで、バイト達が炎天下でどうしたら良いのか分からずに
うろうろと通路を彷徨う姿は哀れでしたよ。

3.バンドのセットリスト
前日迄の単独公演と違う、短縮された演奏時間でのセットリストについて
主催側と各バンドの擦り合わせはあったんでしょうかね?

基本、セットリストはバンドが決めるものであって、
外野があれこれ口を出すものではない。
と、そんなこたぁ百も承知です。
しかし、四人囃子を除いた2バンドは明らかにフェス慣れしていない様子で、
せめて「日本ではこういう曲が期待されているよ。」くらいの
サジェスチョンはしたんだろうか?

ベタだけどやっぱり“Ocean Gipsy”は聴きたかったし、
ブロードウェイの詰らないインスト部分
(作曲クレジット的なことがあったのかも知れませんが)を演るくらいなら、
他に聴きたい曲は山ほどあったのに…。

大体、Steve Hackettのなんちゃってブルースを聴いて喜んだ人が
あの会場に一体何人居たっていうのサ?

岩本晃一郎は今回のイベントを「大成功」と自賛しました。
確かに、興行としては見事に成立したと思います。
プログレのお客さんはマナーに優れ、物販購買力も高い。
手が掛からない上にお金を落としてくれる訳ですから、
興行を打つ側からすればオイシイことは間違いない。

-しかしですね。
客側のモラルに頼りきったいい加減な運営を続けるのなら、
いつか必ず痛い目に遭うでしょうね。
イベントの収支を黒にするのは大いに結構。
ただ、「次回も」と言うのなら
客側にキチンと還元する運営を望みたいものです。
チケットを安くしろとかそういうことではなく、
プロフェッショナルなホスピタリティとして、ね。

まずは、パッケージで回ってる2バンドをそのまま呼んで
オマケに国産バンドを付けました、
みたいな安易なブッキングから脱却して欲しいかな…。
いや、今回のラインナップに不満は何も無かったけどね。

…かなりイヤミな感じのエントリーになっちゃいました。
申し訳ないとは思いますが、僕の正直な感想ということでご勘弁いただいきたく。
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