全体的に派手さに欠けた [たまには映画]

アッという間に正月休みが終わっちゃって切ないですよ、僕は。
…DVDの数、絞って正解だったなぁ。
以下、いつもの感想文です。


1.「スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団」 / 2010
あんまり感心しないタイプの映画。
「ホットファズ」の監督だってんで期待が大きかった分、だいぶ肩透かしを喰った感じです。

今回は撮りたい絵面のアイディアが先にあって、
後から無理繰りお話をくっ付けたみたいな不自然さがどうにも納得いかん。
マンガ的なものを作りたかったと言う意図は汲むものの、
ちょっと度が過ぎる気がするのです。

起承転結はシンプルだし、登場人物各々の性格付けも出来てはいるんだけど
なんだか説得力に欠けるんですな。
日常シーンの地味さとアクションシーンの乖離が物凄くて、
いまいち入り込めませんでした。

冒頭の、ユニバーサルロゴのBGMが出オチみたいになっちゃってる映画でした。


2.「ランナウェイズ」 / 2010
Cherie Currieの回顧録をJoan Jettがお金出して映画化したもの。

-女性バンドの栄光と挫折。
あまり特筆するようなお話ではないです。
まぁ、そりゃそうなっちゃうわなー、
って感じの、実に典型的な上昇と転落。

一見、その地味さがリアルにも感じますが、結構映画的な脚色がまぶしてあって
これは脚本と監督のFloria Sigismondiって人の巧さでしょう。

加えてこの映画、役者が良くて随分点数が上がっていると思います。
Cherie Currie役のDakota Fanning
(「マイ・ボディガード」の時はほんのガキだったのに)も良かったけれど、
見事Joan Jettになり切ったKristen Stewartはとても素晴らしかったですね。
映画のラスト、Joan Jettの(正確にはTommy James & The Shondellsをカバーした)
“Crimson and Clover”が流れますが、この時のKristen Stewartの貌は非常に印象的です。

スカッと爽やか!…までは行かないけれど、余韻の心地よい映画ではあります。


3.「メタルヘッド」 / 2010
これは僕には全く向きませんでした。
僕はこういうのをいい映画だと思う感性に欠けるのだと思います。
終始イライラしながら見てました。


4.「復讐捜査線」 / 2009
復讐捜査線 [DVD]

復讐捜査線 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


今回のラインナップでは唯一発砲のある映画。弾数はそれ程多くありませんが。

僕は「ペイバック」の、下品なまでに無慈悲なMel Gibsonが割と好きだったので
今回の、抑えめな感じの役はどうかなー?
なんて思って見始めましたが、いやー、良かったです。
ドタバタしたキャラクターではない分、却って無慈悲さに拍車が掛かりました。

ティピカルな復讐・刑事モノではありますが、
脚本も中だるみしないし絵作りも巧い。
ボストンの薄暗く、寒々しい雰囲気はこの手の映画に良く合いますな。

唯一、終わり方がなんとも言えない微妙な感じで、
今どきそういう見せ方するかー?
というモヤモヤ感が残っちゃうんですけどね。

全体としてはMel Gibsonが役者として見事に復活した良作だと思います。


…なんだか感想も淡泊になっちゃいました。

馬鹿みたいなドンパチものが無かったからだな、きっと。
結局、昨日映画館で見た「ミッション・インポッシブル」が一番面白かったもんな…。
21世紀の今日、まさか誇大妄想のマッドサイエンティストが敵役とは思わなんだけど(笑)。
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