新機軸? [日々聴く音楽]

まずはtwitterのアカウント乗っ取りスパムで
ご迷惑をお掛けした皆様にお詫び申し上げます。本当にごめんなさい。
僕はネットの世界でも付き合いが狭いので完全に油断していました。
以後気を付けたいと思います。


■1987年のJohn Wetton

-毎度唐突ですが。

Phenomena II Dream Runner / PHENOMENA / 1987
phenomena ii.jpg

週末にPHENOMENAの頭3枚を順番に聴いていたのです。
で、本作の3曲目に収録されている
“Did it All for Love”という曲が余りにASIAっぽいので、
やっぱりこの人はこの時期まだこういうのが演りたかったのかなぁ、
と改めて思った次第。

因みにこのアルバムでJohn Wettonが歌ってるのは1曲だけです。
他の曲は概ねGlenn Hughesがボーカルを務めているのですが、
アルバムから唯一カットされたシングルがこの曲だったということで
(PVも制作されました)、Glenn Hughesはさぞ悔しかっただろうなぁ。


'87年のJohn Wettonは
基本的にちょこちょこと細かい仕事ばかりしているのですが、
その中で一番大きなものとしては

Wetton Manzanera / JOHN WETTON, PHIL MANZANERA / 1987
Wetton Manzanera

Wetton Manzanera

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Renaissance
  • 発売日: 2006/08/08
  • メディア: CD


これということになりましょう。

…いいアルバムなんですけどね。
やっぱりちょっと(だいぶ)地味ですかねぇ。
当時としては珍しい、空間処理を抑えたサウンドプロダクションは
意図的なものだと分かってはいつつ、
結果として地味な印象に拍車をかけちゃってるもんな。

しかしアルバム全般に良い曲が揃っていて、
特に後半(レコードでいうB面)が僕は大好きです。
それこそ本作が再発される度に買い直してしまうくらいに(笑)。


さて、この頃ASIAは何をしていたのかと言えば
実質ほぼ解散状態だった訳ですが、
妙なところで1曲リリースしています。

Over the Top: Original Motion Picture Soundtrack / 1987
Over the Top

Over the Top

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 1988/04/18
  • メディア: CD


Sylvester Stalloneが主演した腕相撲映画のサウンドトラックです。
Robin Zanderの“In this Country”が
往年のF1ファンには懐かしいところでしょう。

ASIAの名前で収録されているのは“Gypsy Soul”という曲ですが
これがちっともASIAらしくない、微妙な
(もっとハッキリ言えば非常に詰まらない)1曲でした。

それもその筈。
そもそもこの映画の音楽を担当したのはGiorgio Moroderなのですが
“Gypsy Soul”もそのGiorgio Moroderのペンによる曲で、
John Wettonが歌っている以外
ASIAのメンツはまったく絡んでいないのです。

こうした明からさまな暖簾貸しを誰が目論んだのかは定かでありませんが
バンドの人気が下降線を辿る中、
なり振り構っていられなかったということなんでしょうか…
あんまり褒められた話ではないけど。


もうひとつ、'87年のJohn Wettonといえば

Don't Leave Me Now / VOW WOW / 1987
vow wow.jpg

やはりこれは無視できないところでしょう。
同年リリースされたアルバム、“V”の先行シングルで
プロデュースがJohn Wettonの手によるものです。
作詞もJohn Wetton、作曲は厚見玲衣ですが
実にWettonが好みそうなタイプの曲じゃありませんか。
これ、厚見は相当意識したんじゃないかと推察する僕です。

活動拠点を英国に置いたことは勿論、
ベースが佐野賢二からNeil Murrayに変わったことで
VOW WOWの人脈が大きく拡がったのは間違いないと思われます。
実際“Phenomena II”では山本恭司と新美俊宏が数曲演奏していますし、
そうした活動が実を結んで
'88年には英国のミュージシャンユニオン(組合ですね)への
加盟を許された本邦初のバンドとなった訳ですから、
この曲のレコーディングでJohn Wettonに英語の発音やらなんやら
散々苛められたという人見元基には気の毒ですが、
バンドとしては実に充実した時期だったと言えるでしょう。


…と、まぁこんな具合で。
我が家のCD棚で拾える'87年のJohn Wettonはこんな感じです。
新年度の一発目に相応しいネタだったかどうかはさておき、
切り口としてはちょっと面白かったんじゃないかと自画自賛しておきます。
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コメント 2

けんじぃタナカ

ごめんなさいです。
私がうかつだったせいで。

これに懲りず、今後ともよろしくお願いします。
by けんじぃタナカ (2013-04-02 00:25) 

ターこう

>けんじぃタナカ
なーも気にせんでちょうだいませ。
あーいうのは誰が悪いとか、そういうもんではないのです。
…唯一、スパムの大元は悪いけども。
by ターこう (2013-04-02 01:41) 

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