いい加減毛布をしまえ!と毎日自分に怒る日々 [泡沫盤]

Ouf! 2週間も放ったらかしてもうた…。
期初ってのはなんやかんや面倒臭いことがたくさんあってどうにも憂鬱です。
どうやら今年の前半は、僕にとってあんまり良くない時期のようで。


■潰れた訳ではなかったりして

世界各地の零細レーベルってのは
資金繰りの問題やらなんやら色々大変なんでしょうねぇ。
平気でカタログリリースが数年止まったりして、
しかし暫く音沙汰が無いからと言って油断しちゃ駄目なのです。

と申しますのも最近、
ドイツのKarthago Recordsが“Heavy Metal Classics”なる再発シリーズを
展開し始めまして、これが非っ常~に侮れないラインナップなのですよ。
少なくともno remorse Recordsの向こうを張るのに充分なタイトルを
バンバン出して来ておりまして、これはこの先かなり楽しみなシリーズです。

オーストリアのU8辺りも勿論目玉でありましょうが、
僕がふがっ!と鼻息を荒くしてしまったのが近々リリース予定のこれ ↓

Never in Security / OUTSIDE / 1988
Never In Security

Never In Security

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pure Steel Records
  • メディア: CD


ドイツ産4人組の2nd.アルバムです。…なんとまぁ、渋いチョイスですこと。
'80年代末期のメタルとしては完全に時代遅れのサウンドで、
低予算丸出しな空間処理と軽さが悲しい1枚。

しかし、'80年代初頭から脈々と受け継がれる、
欧州B級メタルの系譜を正しく踏襲したスタイルが好き者には堪らんのです。
アルバム冒頭、“Wild Scud to Hell”を聴いて
あ、これRANDY('11年4月4日エントリー)じゃん
とほくそ笑み、
更にアルバムを聴き進めるにつれ微妙に拡散していく各曲のスタイルに
全然絞り切れてないなぁ…
と苦笑するのが至福と思える捻くれ者には最高に楽しいアルバムかと。

今般同発される1st.“Magic Sacrifice”('86)の方は
僕は今まで未聴でありましたから、そちらも大変楽しみなところです。


もう1枚再発モノを。こちらは大手からの周年記念リリースです。

■B級ノーアナウンス

んがー!どうしてこんな僕好みの再発を、
どこもレコメンデーションしてくれなかったのですか!?

History of Hate / DESPAIR / 1988
History of Hate (Limited Mftm 2013 Edition)

History of Hate (Limited Mftm 2013 Edition)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2012/12/30
  • メディア: CD


CENTURY MEDIAの、設立25周年を記念する
再発カタログの中の1枚として去年出ていたのですが、
僕はまーったく知らんかった。
もう随分前から、レコ屋のスラッシュメタルコーナーを
隅々まで眺める事をしなくなった僕が悪いのか?
…うん、そりゃあ断然僕が悪いな。

しかしなんつったってWaldemar Sorychtaのデビュー盤ですよ?
Waldemar Sorychtaったら、
VOODOOCULTでDave Lombardoと奇跡の邂逅を果たし
その後GRIP INC.を組んだ、あのWaldemar Sorychtaですよぉっ!
…もうちょっと落ち着きましょうかね。

こちら、ドイツの技巧派ギタリストを
中心に結成された5人組の1st.アルバムです。
'92年迄に都合3枚のアルバムをリリースしましたが、
本作でメロディ皆無の咆哮を聴かせるボーカルは
CENTURY MEDIAの創設者だそうで、
なんだ、手前味噌的再発という訳ですか。

まぁ、そうだよな。DESPAIRったら普通、
先ず2nd.の“Decay of Humanity”('90)を
出すのが筋と大概の人は考えるもんな。
…でも、2枚目からボーカル変わっちゃったしな。

非常に暗鬱で、如何にもドイツ産らしいスラッシュメタルは
バンドの3枚のアルバムいずれにも共通しますが、
本作は楽曲の完成度という点で後の2枚にやや劣る部分があります。
起承転承転承…みたいな構成は良く言えばプログレッシブ、
悪く言えば練り込み不足ですね。
これを一言で要約すると、楽曲のフックに乏しい。
しかしながらそんな中、時折光るフレーズを聴かせるのが
他ならぬWaldemar Sorychtaなのですよ。

基本、好事家の為の懐古アイテムであると明記しておきます。
間違って聴いてしまって、詰まらなくても怒らないで下さい。
しかしその好事家達は、今回の再発に付いたボーナスディスク
('89年に録音されたライブ)に狂喜しているのです(笑)。

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