異国の思い出 [音楽の周辺]

あー、なんか急に思い出しちゃったのでちょっとした昔話をば。

もう20年以上前になりますけれども、
イタリアのフィレンツェへ行った時のことです。
僕は訪れた場所がどこであっても
とにかく音盤屋を探し当てて入り浸るというスタイルを貫きますので
かの地でも1件のCD屋へ毎日のように通っておりました。
観光?ナニソレ?ってなもんで
…まぁ勿論ベタなスポットもそれなりにちゃんと見に行きますけれど、
フィレンツェってのはそれ程大きな街ではありませんから
1週間も居ると一通りは見終わっちゃうんですね。

まぁ見るからに怪しげな東洋人が頻繁にやってきては
LITFIBA(“Terremoto”-'93 当時出たばかりの新譜でした)とか
DEUS EX MACHINAとか、そんなのばっかり買って帰るもんですから
お店の人はさぞ困惑しただろうなぁ。

で、3日くらい通ったところで
レジのお姉さん(多分バイトだと思います)が何やら話し掛けてきました。
“くぁwせdrftgyふじこ フィレンツェ?”
勿論イタリア語なので全く分かりません。
僕が困った顔をしていると
“くぁwせdrftgyふじこ フローレンス?”
と英語で言い直してくれたのですが結構な早口と訛りでやっぱり良く分からない。
フローレンスがフィレンツェの英名であることは理解していましたが、
こりゃ参ったなー…と日本人らしい曖昧な笑みを浮かべたところ
お姉さんはレジ脇から昔の切符のような厚紙を取り出し、
これまた古臭いパンチでバチバチとその厚紙に穴を空けると
にこやかな笑顔で僕にそれを手渡しました。

ななな、なんぞコレ!?
困惑しつつも受け取って店を出てからよくよくその厚紙を見てみると…
ああ、これサービスカードか!スタンプの替わりにパンチで穴空けるのね。
と気付いた僕。
してみるとさっきの問い掛けは
「あんたまいんち来てイタ物ばかり買ってるけど、フィレンツェに住んでんのかい?」
という趣旨であったのです。

その後も2回くらいその店に行って、勿論カードに穴空けてもらいましたよ。
どう頑張っても全部穴空かないのは分かっていつつですが。
多分実家の自室をひっくり返せば
まだどこかにあのカードが残っているんじゃないかなぁ。
今となっては店の場所も名前も全く覚えていないのですが、
「また来てねー」的な挨拶でカードを渡すお姉さんの笑顔は
今も脳裡に焼き付いております。

えーとね、この話はオチとかありませんからこれで終わりです。
LITFIBAのことを書こうかとも思いましたが、
特段書くことがありませんでした(苦笑)。

なにせ

Terremoto / LITFIBA / 1993

litfiba.jpg

こんなジャケットなんだし、まぁメタルだろ?
っつって買っただけで、全く知らないバンドでしたからねぇ。
しかも中身はほぼメタルじゃありませんでした。



少なくとも、これは僕の知っているメタルとはなんかちょっと(大分)違う(笑)。
非常に活動歴の長いバンドで(現在もまだやってるらしいです)
その時々でやる音楽も変わっちゃうみたいです。
んー、まぁ息の長い人達にはありがちな話よね。

ところでこの曲の頭の「テレモーット!」が
僕の頭の中で財津一郎の「もっともーっと たけもっと!」と
混じるんだよね。
だからどうした?って話だけどね。



うん、なかなかに意味不明な作文でした。
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