そのうちなんとかなるだろう…か? [新譜]

これ ↓、各プログレ専門店は無視できない1枚だと思うのですがどうでしょう?
今のところどこも扱う気配がないのでとりあえずiTunesでDLしましたが
盤は盤でちゃんと持っていたいのだ僕は。

If You Think I'm Crazy ! / PHIL LANZON / 2017
pliytic.jpg



Phil Lanzonについては'16年8月31日のエントリーを
ご参照いただければざっくり分かると思います。
キャリアの長さに比しては些か意外なことに
これが初めてのソロ作なのだそうですが
本作の客演のメンツが実にもう、大変なアレなのです。

リズム隊はCraig BlundellとLaurence Cottle。
前者についてはここ最近のFROST*での演奏が思い浮かぶところでしょうか。
同じくSteven Wilsonの近作にも参加しているようです
(以前に書いたかも知れませんが、僕はSteven Wilsonにからきし疎いのです)。
後者はプログレ的にはAlan Parsons Projectの“Gaudi”('87)、
メタル的にはSABBATHの“Headless Cross”('89)ってことになりますが
元々はジャズの人ですね。一時はBill BrufordのEARTH WORKSにも居ました。

そしてギターはJohn Mitchell。
Craig BlundellとはFROST*やLONELY ROBOTで一緒にやっていますから
恐らく人脈的にはこの2人の線がメインなのだろうと思います。
またJohn Mitchellは2曲でボーカルも務めておりまして、
やっぱりこの人は歌い手としても優れているよねぇ。

もう一人、4曲を歌ったのはAndy Makin。
これは凄く意外な名前が出てきたもので、僕はギョっとしちゃいました。
この人、Adrian SmithがやっていたPSYCHO MOTELの2代目ボーカリストじゃん
('15年10月14日エントリー参照)。
うーん…どういう伝手、経緯で本作に参加することになったのだろう?
まぁ、いずれにせよ元気そうで何よりでした。
あー、斯様、この人はプログレではないですね。

他にも生ストリングスを駆使したりしつつ
バラエティに富んだ楽曲を演奏しておりますが
概ね全体の印象としては、
これはもう紛うかたなきシンフォニックロックでしょ。



因みにこの曲はPhil Lanzonが自ら歌っています。
本人は「自分はボーカリストじゃないから…」的なことを言っていますが
別にこれはこれで全然アリだと思います。

…えーと、要するにamazon.には現在盤の扱いが無いので
どこかなんとかしてくれませんでしょうか?という虫のいいお願いです。
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