珍にして妙 [泡沫盤]

Ella USA / Ella / 1994
ellusell.jpg



マレーシアのロックの女王だそうです。現在も現役のようです。
恐らく当地での人気は相当高いと推測されます。
どういうアレかは良く分かりませんが
本作は先日Universal Music Sdn. Bhd.(マレーシア)によって
リマスター、ボーナストラックを2曲追加して再発されました。

うん、で、お前なんでこんなん聴いてんの?と問われれば、
本作のプロデューサーが山本恭司だと知ったからであります。
'94年と言えばWILD FLAGでの活動が煮詰まっていた頃ですが、
へぇ、こんなこともやっていたんですねぇ、と。

今回このCDを購入するに当たってクレジットを読み解くのに
ジャウィ文字で表記されていたら完全にアウトだなぁ…と
思っていましたがラテン文字だったので助かりました。
今はこれが当たり前なのかも知れませんが
なにしろマレーシア盤のCDなんて初めて手にするもので。
楽曲毎の演奏者についても詳細に記されていたのは嬉しかったです。

-結論、このアルバム面白いよ。
山本はアルバム全12曲中10曲の作/編曲に絡み
(うち単独での作曲は6曲)、勿論ギター演奏も。
全般にはしっとり系バラードからVOW WOWっぽいハードロックまで
バラエティに富みつつ、ロックアルバムとして
ちゃんと成立していると思います。

そしてこのアルバムには
山本恭司の他にもギタリストが演奏に参加しています。
クレジットによればMichael Thompsonですと…



わー、実に懐かしいじゃありませんか。
最近はあんまり名前を聞かなくなったけれど…と思って
ちょっと調べてみたらとんでもない、
今やジャズ、フュージョン界隈でバリバリご活躍中でした。

更に、今般再発のボーナストラックが実に興味深いのです。
アルバム収録曲のインストゥルメンタル版なのですが、
カラオケというほど安っぽいアレではなくて
ボーカルトラックをギターに置き換えたもの、というのが正確かと。
山本恭司とMichael Thompsonがそれぞれ1曲づつ
リードを取っていますが、コレが相当良いのです。
どうやら本作リリースと同年に企画盤としてリリースされた
インスト盤があるようで、この2曲はそこからの抜粋みたいです。
…そっちも出してくれませんかね…。



ベタなマイナーハードロックは↑1曲だけなので
ご興味を持たれた方はこれを一つの判断材料にしては如何かと。
勿論他の楽曲でも山本恭司らしいギター(音色、フレーズ共に)は
たくさん聴けますがね。

いずれにせよネタ盤と呼ぶにはレベルの高すぎる1枚で、
少なくとも僕は相当楽しく聴きました。
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