サクっとひとネタ

ROCK CANDY'20年最後の再発は
ARISTAからドロップした後のTHE RODS 3タイトルと
後期LEGS DIAMOND（こちらも3枚）だということで
うーん、日本じゃ見向きもされなさそう（苦笑）。
え、僕？RODSは以前High Vaultageから出た再発盤があるし、
LEGS DIAMONDは…さすがにぃらなぃ。



欧州においてTHIN LIZZY、UFO辺りを手本として
バックトゥルーツを志向するバンドが
わーっと出て来たのっていつ頃からでしたっけ？
その後新手が引きも切らず、
今やすっかり一つの路線として定着した感じですよね。
ここではあんまりとり上げていなくて、
解散しちゃったVANDERBUYSTと
ROBERT PEHRSSON'S HUMBUCKERくらいかな。
しかし作文せずとも聴いていたのが
他にちょいちょいありまして、
いやーだけどこのバンドが抜けてくるとは思わなんだ。

High Tides - Distant Skies / NIGHT / 2020

High Tides .. -Digi-

• アーティスト: Night
• 出版社/メーカー: Phd Music
• 発売日: 2020/11/27
• メディア: CD

物理盤の到着がかなり遅れたので（DL版は購入せず）
9月28日のエントリーから結構時間が経ってしまいました。
うん、やっぱりコレはかなりエエで！
このバンド、最初に聴いた時はちょっとフニャらけた
ハイトーンボーカルにイラっと来ちゃった僕ですが
作を重ねる毎にどんどん上手くなってきて
（聴いてるこっちも慣れてきたw）、
本作（4枚目）では影響元の幅が格段に拡がったことも
相俟って実に味のある歌に聴こえるじゃありませんか。

演奏は元々安定感があり
プロダクションも毎作明確なベクトルに沿っていましたが
本作では遂に'70年代の「間」を体現することに成功しました。
これって実はとても難しくて、下手な人達がやると
「間」じゃなくてただの「隙間」になっちゃうんだよね。



さすがにBLUE OYSTER CULT味が強すぎる気もしますが（笑）、
まさかこっち方面まで飲み込んでくるとは思わなかったので
僕はかなり驚いたのです。

全9曲37分。
アレンジの隅々まで気配りされた楽曲の質はすこぶる高く
単なる模倣の域は完全に脱していると言って良いでしょう。
とにかく聴いていてやたら気持ちイイのよ。
これは今年後半の大穴と言って良いのではないかと。
－うん、今年はHIGH SPIRITS（7月31日エントリー）と本作だな。
滋味溢れるオールドサウンドの底力ってところでしょうか。