我ながらホントにこういう話するの好きだよなー [日々聴く音楽]

うーん、相変わらず書くことが…なんて弱音を吐きつつ
幾つかのネタを頭の中で組み立ててみたのですが結局上手くいかず。
例えば、

・先日のTHE FOUR HORSEMENの話題からSALTY DOGに辿り着いて
 おっ、コレは結構アリかもなんてほくそ笑み、
 しかしベーシストのMichael Hannonが
 元KERY DOLLって話になっちゃうと
 どうしても悪し様なことを書いてしまいそうで、
 それはやっぱり良くないよなぁ、と。

・Robin Georgeのアコースティックアルバムが出たので
 つらつらと聴いて、これなら昔の曲ばかりでも
 全然OKだなぁと思ったのですが
 しばらくこの人の話題を書いていないのでいまいち流れが伝わらないなぁ、
 と思い直したり。



ーそんなこんなを経て。
先週末何故かYouTubeのお薦めに上がってきた
Wendy O. Williams(!なんでだろうw)を懐かしく眺めつつ、
あぁ、PLASMATICSの歴代ベーシストの話はもしかしたら興味深いかも、
と思い至ったのです。
結構意外な人が関わっているんだなコレが。

PLASMATICSについては…書くのが面倒だけど物凄くざっくり申せば
今時で言うメタルパンクの嚆矢(の一つ)です。
どうしてもWendy O. Williamsの出自や風貌/衣装、
そしてバンドのパフォーマンスに目が行きがちですけれども
結構過小評価されているバンドだと思うのよ僕は。
'82年のラストアルバム、“Coup D'Etat”
(なんとプロデューサーはDieter Dierksですと)なんかは
結構聴き応えのある1枚だったりするのだけど。

で、そんなバンドのベース弾きの話です。
先ずは初代、バンドオリジナルメンバーはChosei Funahara(船原長生)。
兵庫県出身の日本人です。元々映像方面で立つことを志して渡米、
ニューヨーク大学院在籍中PLASMATICS結成に参加したのですと。



この時点でのアウトプットはまだプリミティブなパンクですね。

船原長生は3枚のシングルを残して'80年にバンドを離れ、
本来の目標だった映像制作の道へ進みました。
音楽PVの監督や映画のプロデュース等、
それほど数は多くないものの話題作や受賞作を手掛けています。
多才ってのは、こういう人のことを言うのでしょうなぁ。

続いて2代目。デビューアルバムを含めて
バンドの商業的なピークを支えたのはなんとJean Beauvoir。
産業ロックファンにはVOODOO XやCROWN OF THORNSでお馴染みの
ブラックシンガーはその昔PLASMATICSでベースを弾いていたんですねぇ。



'81年2ndアルバムより。
いちにっさんしゅー!の掛け声は船原長生を踏襲したのでしょう。
そしてメロディの起伏に乏しいボーカルをフォローすべく
(パンク的には余計なお世話なんだけど)
サビ裏にうっすらシンセを鳴らしたのも
当然ながらJean Beauvoirの仕業であります。
得も言われぬ哀愁があって、僕としては大変よろしいと思います。

Jean Beauvoirは2枚のアルバムと数枚のシングルで演奏した後
'81年にバンドを離れ、ソングライター/ボーカリストとしての
才能を開花させることになります。



まぁコレとてつもなくいい曲を書くもんだよねぇ。

そして3人目、バンドの最期を看取ったのはChris Romanelli。
この人はその後の活動がいまいちパッとしませんが、



バンドが散り際に残した名曲を書いたのは
他ならぬChris Romanelliなのだ。
うむ、どうやらメタル要素を持ち込んだのはこの人っぽいですね。
蛇足ながら、この曲は後年DESTRUCTIONにカバーされました。

加えてPLASMATICS解散後はパッとしないながらも
ちょっと面白いバンドで演奏しておりまして、



New Renaissance Recordsからのリリースながら
珍しくちゃんと演奏出来るメタルバンド、PHANTOMのデビュー作('86)。
プロダクションが劣悪なのはNew Renaissanceだから仕方ないとして、
キーボードが割と派手目に鳴っている感じとかが
英国のHAMMERを彷彿とさせる僕好みの1枚なのです。

残念なことにChris Romanelliが参加したのはこの1枚のみで、
2nd以降はメンバー変わっちゃったんだけどね。



てな感じの枝葉末節で、まぁいつも通りですが。
Wendy O. Williamsが自死を遂げてから4半世紀近く(23年か)、
そんなに思い入れがある訳でもなく
どちらかと言えばMOTORHEAD黄金トリオ崩壊の一因として
あまり良い印象がなかったりもします。
しかしなんだかんだ俺って
(後追いではありましたが)このバンド結構聴いていたんだなぁ、
と改めて確認した一節でした。

えー、ここのところプログレはどうした?というのは僕自身が感じています。
そのうちまた狂ったようにそっちばかり書くと思います。
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