宵闇が早くなってきた [日々聴く音楽]

まだまだ暑くてかないませんが。



月頭にNicky Mooreが亡くなって、あぁ~…ってなってたら
今度はSteve Grimmettだそうで。
なんともはや、英国の巨漢ヴォーカルが次々と鬼籍に入る今年の夏です。



それでもNicky Mooreと較べたらSteve Grimmettはまだ全然小さいよな。
僕は露骨にWHITESNAKEなLIONSHEARTよりもやっぱりGRIM REAPERが好きです。



-と、ここで話は北欧方面へと飛んでいきます。

The Edinburgh Suite / Anders Buaas / 2022
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2枚組の労作〝Tarot”('21年6月25日作文)から1年、順調なペースでの新作リリース。
概ね地元(ノルウェー、ラルヴィク)に因んだテーマで曲を作る人というイメージだったのですが
本作のタイトルは「エジンバラ組曲」ということで、えっ、スコットランドですか。
アルバム制作の経緯について全く情報がないので何故エジンバラなのかが分かりませんが、
20分超えの2曲でアルバムを構成するという完全なプログレ大作指向で攻めてきました。

前作との一番の違いは演奏を全部独りでやらなかったことで、客演に
Marco Minnemann(drums)、Tony Franklin(bass)、Richard Garcia(keyboards)、
Christian M. Berg(mallets and percussion)を迎えて録音しています。
ちょっとびっくりするほど豪華(特にリズム隊)です。

聴き始め、あ、これはMike Oldfieldですか!?って雰囲気が芬々と漂います。
全般に強い影響下にあることは間違いないと思われますが
単なるオマージュみたいな安易さはなく、
弦楽器奏者としてのアイデンティティがMike Oldfieldのそれとは全く異なるので
ちゃんとオリジナルとして成立しているのが好ましいです。
前作から使われるようになったバンジョーも本作では意外なほど馴染んでいて
いやこれスコットランドじゃないんかい!と突っ込みつつその素朴な音色が
妙に染みるのだ。



Pt.2からの抜粋。ほぼクライマックスのおいしいところ。
映像、Shecterの綺麗なサーモンレッドは特注カラーかな?とてもカッコイイな。
いやしかし、マルチミュージシャンとしてのAnders Buaasも勿論優れているのですが
専門職の演奏ってのはやっぱり凄ぇ。もうね、僕は圧倒的に前作よりもこっちのが好き。
ややメタル側に寄った場面もありつつ、
それでもこれは伝統的なプログレを今に伝える好作でありますことよ。

うん、コレはマジでかなり良いアルバムだぞ。



あ、スコットランドと言えばこんなのがあったな。

Crescent Spoon / REGRESSOR / 2022
rgrsr.jpg

スコットランド人ギタリストのJoseph Stevensonと言う人のソロプロジェクト。
ドラムの他、幾人かのサポートを得つつ
ちょっとプログレ臭いフュージョンをやっています。



エアコンの効いた部屋でだらっと聴くのに丁度イイ1枚で、そこそこ回数聴きました。
ギターでゴルフってのはあんまり感心しないけど。
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