早くもどうでもいい話 [日々聴く音楽]

正月はダラダラし過ぎて特に新しい収穫もないまま
プログレ、メタル共々僕的懐メロにどっぷり浸っておりました。
なので新年早々殆ど書くことがありません。



PANTERAの再編ツアーが大変好評のようです。
3月のLOUDPARKにも来るということで、なーんか凄く複雑な気分。
いや、Zakk WyldeとCharlie Benanteについては悪い印象なんて微塵もないのです。
よくもまぁ引き受けてくれたもので、この2人に感謝するべき人は凄くたくさん居る筈。
結局僕はPhil Anselmoが今更PANTERAを名乗ることがどうしても嫌なんだよね。
Abbott兄弟が居ないのはもう、死んじゃったんだから仕方がない。
だけどPANTERAは断じてPhil Anselmoのバンドじゃねぇだろ。
あ、Rex Brownはこの際どうでもいいです(辛辣)。

だから偏屈者の僕は

New Found Power / DAMAGE PLAN / 2004
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を聴くのだ。
PANTERAをバラしたAbbott兄弟が更なる前進を試みた証左。
このアルバム、総尺があと20分短かったらもっと評価されていただろうと思います。
PANTERAのレパートリーに頼らずライブをやる為にも
この曲数は必然だったというのも非常に良く分かるのですが、
さすがにちょっと聴き手の集中力がもたない。
あまりにも暴力的過ぎて疲れちゃうのよ。



しかしそれでも末期PANTERAより明らかにメロディが戻ってきているし、
Patrick Lachmanはそれに応えられる良い歌い手だったのだけど。

まぁねぇ。
僕はたまさか全盛期のPANTERAを(来日公演含め)リアルタイムに体験したのでアレですが、
若い人達にしてみりゃそれがAbbott兄弟不在の再編であっても聴いてみたいでしょうし
また見ておくべきだとも思うのです。
…うーん、この、釈然としない気持ちw
やるせないなぁ。



The Food Of Love / Twelfth Night - Friends and Family
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クリスマスにリリースされたのをDLだけして聴いていませんでした。

banndcampでたまに出る「値段を決めてください」コンピレーションはこれが第3弾。
どれも基本カタログのサンプラーなので既発音源が殆どですが
コア層向けに未発表モノが混じるので各トラックのチェックは欠かせません。
今回は“Fact & Fiction”のMark Spencer版スタジオレコーディング('22)と
“Afghan Red”のライブリハーサル(録音年記載なし)の2曲がエクスクルーシブ。
重箱の隅ここに極まれり的な。



-で、そんなこんなを挟みつつ一番聴いていたのはYESでした。

改めて見てみると結構面子の出入りが忙しいバンドで
アウトプットのベクトルもそれに引き摺られがちですよね。
そこで気になったのは
それぞれの聴き手が思うYESとしての許容範囲はどのアルバムまでか?
ということです。
Patrick Morazの加入時点で既に駄目だって人も居るかもしれないし
(まぁRick Wakemanが許せんって人はあんまり居なさそうだけど)、
“DRAMA”で見切りをつけた人や“90125”が嫌いな人も居るでしょう。
僕はねぇ…僕は今般ディスコグラフィを順番に振り返ってみて
Chris Squireがベース弾いてコーラスを入れてりゃYESのアイデンティティってのは
保たれているんじゃないかと思い至りました。
暫く前はJon Andersonが歌っているべきでギリギリTrevor Hornなら許す
みたいに考えていた時期もあったのですがそういうのももはや無くなってしまい、
YESの暖簾を死ぬまで大事にしたのって結局Chris Squireだったよな、と。

だから僕にとってYESの許容範囲は
'21年の“The Quest”以前に出たアルバム全部ってことになります。
なんというかそう思ったら絶対駄作だと言い張っていた
“Open Your Eyes”('97)とかも普通に楽しめちゃうようになりました。
我ながら現金なものです。



実は僕、これが一番好きな曲(特にライブね)かもしれません。
Jon Andersonの底抜けな楽観論も
この曲が書かれた頃はまだ幾らか現実味があったんだろうな、
なんて考えたりしながら聴くのです。

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