今どき中南米のレーベルが全く侮れない [日々聴く音楽]

メキシコの超怪しいレーベル、NOIZU! RECORDINGSの初弾は

Live Toulon 1978 / WEIDORJE
Weidorje live.jpg

むむぅ、なんともド偉いヤツを出してきたものです。
そしてこれ1発でレーベルの目指す方向性が
なんとなく理解出来るってのがまた。
しかし遥か中米の地から
仏ズール ミュージックの生演奏(当時モノ)が出てくるとは。

'92年、お膝元のMUSEAがバンドの唯一作をCD再発した時に
ボーナスで収録された2曲は'78年10月、
フランス北東部ロンバで録音されたものなのに対して
こちらの7曲はタイトルから分かる通り
同年ツーロン(仏南端)で録られたもの。
録音状態はロンバ公演に比べて劣るものの
演奏自体の出来は素晴らしく、
なにより完全未発表曲が2曲(“Urantia”と“Weidorje”)も
発掘されたというのがもう、ねぇ。
前者は14分越えの長尺を重量級のリズムが支えつつ
ミュートをかましたトランペットが跳梁する曲。
このライブでは全般にMichel Ettori(ギター)が
(裏で)頑張っている場面が散見(聴)され、
そこも聴きどころだと思います。
後者はフェードイン、フェードアウトで
たったの1分強しか聴けないのでちょっと不満です。
結構メロディアスな曲っぽいので、これは全部聴いてみたい。

まぁしかしこのソース、どこから出て来たのやら。
突然こういうの出されるとびっくりしちゃうよね。
僕はMAGMA関連についてはほんの一通りって感じですが、
やっぱりZAOとかWEIDORJEって聞くとそわそわしちゃうもんな。

フィジカル(CD)は200コピー限定とのことで、
好事家は急いだ方がいいかも知れません。
…まず間違いなく売れたら追加すると思いますが。
果たしてメキシコから荷物は無事に届くのか?
僕の注文は8月上旬シッピング予定だそうで、
しかし音はDLしてすぐ聴けるので特に問題はないです。



さて、前回作文から我が灰色の脳味噌が連想したのは…



Graham Bonnetはソロ作“Line Up”('81)のリリース後
Cozy PowellにリクルートされTHE MICHAEL SCHENKER GROUPに加入、
アルバム“Assault Attack”('82)を録音したものの
アレ?俺を誘ったCozy Powellがどこにも居ませんけど!?と
電光石火でバンドを脱退。
MSGはGary Bardenを呼び戻し、
ボーカルを差し替えて制作したビデオクリップがこれ。
…苦しい。スタジオレコーディングなのに高音部があからさまに苦しいw
しかしGary Bardenはコレでいいのだ。

そしてこのバージョンは今に至るまで一度も音盤化されていないのです。
同じくボーカルを差し替えた“Desert Song”とともに
'09年のリマスター盤には当然ボーナスで
収録されるだろうと思っていたのに僕の願いは叶わず。
これは一体どういうことなのか、って感じですよ。
こういうのは日本のレコ社がパパッとやるべきなんだけど
Chrysalisの版元は今ワーナーなんだよな…
いやまぁそれがユニバーサルだったとしても期待は出来ませんがね。
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