僕も一応書いときますか [生演奏]

去年はチケットの高額さと
メンツのナニさ加減からサクっとスルーした日比谷プログレ祭りですが、
6月末のANGEL WITCHを仕事の都合で見に行けなかったのが悔しくて悔しくて、
そんな心の穴を埋める為に糞暑いなか野音まで出掛けてきました。

-なんで1年の間にGOBLIN2回も見てるんだ僕は?
という小さな疑問はありましたが。

DVC00064.jpg
前回の写真('10年8月24日エントリー)と大して変わりませんが…
8月25日土曜日。

一昨年に較べて開演が遅い時間(17:15~)となり、幾らかマシになりました。
それでもやっぱりメインの客層を考えたら晩夏とは言え野外はキツイよな。
後方客席は結構寂しいことになっていたし、
そろそろ開催の形式を考えないと辛いんじゃないかなぁ。

ともあれ、中身の感想を書きましょう。

ズバリ、僕はBARKLAY JAMES HARVESTなんて“Mockingbird”しか知りません。
以前Rodney Matthewsがジャケットを描いたアルバム
(調べてみたら'93年の“Caught in the Light”というヤツでした)を
買った記憶があるものの、とてもつまらなかったような気がします。

まぁしかし、夕暮れの野外でこういうマッタリした音楽を聴くのは悪くないですね。
John Leesがギターのサスティーンを上手く引っ張れずにブッツリと途切れちゃうので、
その度にちょっとイラっとしましたが(苦笑)。
このバンドが現在どの程度現役で演奏活動をしているのか存じませんで
あまり厳しくも言えませんし、総体としては悪くなかったですよ。

岩本晃市郎の幕間のMCは相変わらず下手糞でした。
ちっとも笑えないのはいいんです。
別に面白い事を言うのなんてこれっぽちも期待してないですから。
しかし、出演者を紹介するにあたって
「○○というバンド~」
って言い方をするのは凄く気になりました。
なんというか、「教えてやる前提」の上から目線を感じちゃって、
まぁ、僕の目線も相当意地悪ではありますが。
でもね、大枚はたいて3つも知らないバンド見に来るおめでたい客なんて
そうそう居ないってばさ。

BJHに比して現役感バリバリ、鬼気迫るテンションで
お客に異様な昂揚感を与えたのはVAN DER GRAAF GENERATOR。
僕に限らず、この日のベストだと思った人は多い筈。

David JacksonのSaxが鳴らないVDGGについては
('07年のライブ盤、“Real Time”以降を聴いていないもので)
ちょっと想像出来なかったのですが、
いやー、凄ぇわPeter Hammill。
改めて、僕はこの人の歌声がとても好きなのだと再認識しました。
岩本が終演後のMCで「記名性の高いボーカル」と評したのは
その通り、上手い事言うもんだと思いました。
オルガンのフットペダルでベース不在をを見事にカバーする
Hugh Bantonも大したもので、本当に物凄いトリオだな、この人達は。

ラストに演った“Man-Erg”なんて、僕はゾゾ毛立ち捲りの大興奮でしたよ。
帰宅後すぐに“Pawn Hearts”('71)を聴いたのは言うまでもありません。
…しかし、宵闇の官庁街に大音声で鳴り響く
VAN DER GRAAF GENERATORってのは考えて見れば物凄く剣呑だよな(笑)。

最後に出て来たのは昨秋に続いて2度目の鑑賞となるGOBLINですが、
冷静に見れた分ちょっとした粗が気になっちゃいました。
古式ゆかしいギターヒーローの装いでカッコつけてたMassimo Moranteですが、
この人のリズムは常にモタり気味なので
演奏がシャキッとしない曲が幾つかありました。
若い(?)リズム隊(特にドラマー)が上手くフォローしていたので
曲が崩壊するような事はありませんでしたが。

なにしろ前回に続いて今回も“Aqua Man”を聴けなかったのが
僕としてはとても残念でした。
そりゃ客ウケを考えればゾンビを演った方がいいのは分かるけど、
あれ、曲としては至極詰まらんよね…。
あのアルバムから頭2曲も演らんと、
どっちか“Aqua Man”にして欲しかったわー。

この日ステージに立った3バンド、漏れなくステージ袖のサブ卓に向かって
「モニター聴こえねぇからもっと上げろや!」
と身振りしていたのはなんなんでしょうね。
客席PAもあんまり良くなかったしね。
Maurizio Guariniの鍵盤がろくに聴こえない場面があったりして。
こういうの、ちゃんとしないとマジで駄目だと思います。
なにせ、リハを長引かせて客入れを押した挙句の体たらくですからねぇ。

正直、色々もう少し快適な環境で見たかったというのはありますが、
全体としては概ね満足なコンサートだったと言えるでしょう。
PAの駄目さを除外すれば、運営も大分こなれて来たようですし。

そしてコンサート後に食べた、塩気の効いたドイツ料理
(プレッツェルにソーセージ、ジャーマンポテトなど)は
発汗した後ということもあって尋常ではないほどに美味でした。
-勿論ドイツビールもね。
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