休みの後の感想文 [泡沫盤]

9日の土曜はトム・クルーズの映画を見に行きました。
もっとB級なバイオレンスアクションかと思っていたら
全然ちゃんとした大作でした。凄く面白かったです。
Jack Reacher、まず間違いなくシリーズ化だねこりゃ。

10日は毎度お馴染み、御茶ノ水へ。
いつもより収穫は少なかったのですが、思いの外良いアルバムがちらほら。
昨日は一日ゴロゴロしながらそれらの収穫物を聴いて、
そして本日のエントリーと相成る訳です。



Tales of Doom / CRIMSON CULT / 2012
Tales of Doom

Tales of Doom

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pure Steel Records
  • 発売日: 2012/04/03
  • メディア: CD


出自についてはSTYGMA IVというバンドがどうしたとかあるみたいですが、
いずれにせよ僕は全然知らないので割愛します。
オーストリア出身の4人組、
本作は2枚目のアルバムとなるようです。

これがちょっと凄い出来でして。

ギターリフの歪みはまるでPage Hamiltonを彷彿とさせる凶悪さ。
撥ねるミドルテンポも難なくこなすリズム隊はよく締まっていて、
サウンド全体の印象としてはかなり現代的。
しかし楽曲はクラシックなメタルのスタイルに忠実なので
その出音とのギャップに幻惑されます。
各曲のギターソロなんかは
ちょっと笑っちゃうくらいメロディアスで伝統的だもの。

かと思えば5曲目に配された長尺曲はいかにも欧州的なプログレ趣味丸出し、
ラスト10曲目のインストゥルメンタルは…これCOLOSSEUM IIのカバーじゃん!
と、まあ、幾らかとっ散らかった部分も含みつつ。
しかしそれぞれのパーツがいちいち僕好みということで、
うむ、これは大いに気に入ったよ、僕。

Tony Martin期のSABBATH(或いはHEAVEN AND HELL)的な聴き方もできますし、
もう少しいまどきのサウンドに着目(耳)しても楽しい。
あー、してみるとこれ、BENEDICTUM('11年4月13日エントリー)と
近い位置に居るバンドなのかも知れません。

いずれにせよ、こういうバンドをココで褒めないでどうする!?
ということでいつもの如く、誰に薦めるでもないプッシュをば。



Touch the Night / SHINING BLADE / 1986
shining blade.jpg

…なんだこりゃ?
イタリアのバンドで、米国New Renaissance Recordsのオムニバス盤
“Speed Metal Hell”('85)に1曲提供。
本作は当時発表されず終いだったお蔵入り音源とのことですが。

んー、もう一度書きましょうか…なんだこりゃあ?

サウンドの質感、曲調共に当時の日本産メタルそのものって感じで
微笑ましいことこの上なし。
これをスピード メタルに混ぜて売ろうとした
New Renaissanceのセンスはどうしようもなく的外れだし
今更こんなの聴いて喜ぶ人も殆ど居ないと思いますが、
きっと僕みたいなのがニヤニヤしながら聴くんでしょうね(苦笑)。

実際、これはHELLEN辺りと続けて聴いてもなんの違和感もないだろうなぁ。
僕は、このバンドが月イチで目黒鹿鳴館に出てたって言われたら
半分信じちゃうでしょうね(笑)。

愛すべきB級メタルの超泡沫盤がまたひとつ発掘されました。
好事家以外は決して手を出しちゃいけません。
普通にショボいですから。



プログレ新譜についてもう1枚書こうかと思いましたが、
作文が上手くまとまらないので今日はやめておきます。
暫くは意識してメタルの話をしたい気分。
…明日はどうか分かりませんけど。
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