地味ながら侮れないタイトル×2 [新譜]

もう暫くすれば色々大体落ち着くであろう目処がついたので、
ぼちぼちペースを取り戻していきたいと思っております。



New Gods / CAULDRON / 2018
New Gods

New Gods

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: The End Records
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: CD


作を重ねる毎にどんどん偏屈なバンドになっている気がします。
元々華やかさには全く欠けるバンドでしたが
それにしても本作の地味さったら並外れて凄いよ。
前のアルバム('16年1月18日エントリー)も相当渋かったけれど
これに較べればまだ全然マシだったという事実。

まずはとにかく、アルバム収録の全9曲が
悉く焦り焦りするようなミドルテンポで爽快感は丸っきりのゼロ。
各曲それぞれに聴きどころはあるもののキャッチーなフックに乏しく、
あー、そうか、米国産エピックメタルの駄目なヤツを
聴いた時の感覚にちょっと近いのかも知れません。
ただ、じゃあこのアルバムが詰まらない駄作なのかと問われれば
それも違うので、うーん、ある意味新感覚なのかなぁ。

まぁもう、ジャケットの絵からして訳分からないし
唯一無二の独自スタイルを確立しつつあるってことでしょうかねぇ。
これを貫くことでVOI VOD的な立ち位置を掴めるかもしれませんが、
それにしてはやってることがオーソドックスなロックのメソッドに
忠実だしな…。



実に、良いとも悪いとも断じることができないアルバムということで、
ある意味ここに書くのにふさわしい1枚ではござんせんか(笑)。



Live in London / IT BITES
iblil5d.jpg



なんかえらいさり気なくリリースされましたが
コレはとんでもないセットですよ。
'86年Marquee、'88年Astria(×2)、そして
'90年Hammersmith Odeon(×2)でのライブ演奏を収めた5枚組。
どうせローカルな放送用音源のまとめだろうと思ったのですが
どうやらそういうアレではないらしく、完全な未発表音源みたいです。
3公演ともラインとアンビエンスがキチンとミックスされているのに
驚いちゃった僕です。なんだよ凄いちゃんとしてるじゃん。

えーと…Bob Daltonによるお蔵出しですか。
あ、限定500セット…はぁーそうですか。
これ、後々他のメンバーからクレーム付いたりしないかしら。
限定だから大丈夫なのかな。良く分からないけど。
いずれにせよバンドのファンは
是が非でも手に入れておいた方が良いと思います。
3枚のスタジオ作それぞれに因んだツアーの音源ですから
溌剌とフレッシュな演奏が段々と円熟味を帯びる過程や空気感が
如実に感じられ、加えて結局未発表に終わった
4枚目のアルバムに収録予定だった曲とかブルブルきちゃう要素もあり。
“Welcome to the Wild Country”(の突貫高速版)が
IT BITES時代既に出来上がっていたなんてことは、
僕は全く知らなかったしね。

いやマジで何気にこのボックスセットは本年の重要盤ですぞよ。

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