苦し紛れな作文の自覚アリ [音楽の周辺]

諸々、多分、漸く落ち着いたのだと思います…はー、物凄くしんどい。
詳しくは省きますが、母を老健施設に入所させました。
これで暫くは安心、だと思いたい。いやーホント、色々削れるわー。

ちょっと作文するアレもナニなので、今日のエントリーはきっと酷いよ。



市川哲史の
「どうしてヘヴィ・メタルを好きにならなかったんだろう」は
結局売れたのかしら?
「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう」が
結構話題になったので2匹目のドジョウ宜しく上梓された訳ですが、
僕としては正直いまいち面白くなかったものですから。

-僕が「Burrn!」を読まなくなってから
10年(?15年?良く分からん。いずれにせよだいぶ前)経ちます。
しかし「炎」は創刊から休刊までの全号を保管してあります。
それ程音楽雑誌として面白かったんだよね。
「どうしてヘヴィ・メタルを好きにならなかったんだろう」は
その「炎」に載った原稿をベースに加筆されたものがメインなので
やや新鮮さに欠けてしまったのがひとつ。

題名にヘヴィ・メタルを謳いながら、中身があんまりメタルではないこと。
音楽ジャンルの厳密な切り分けが割とどうでも良くなってしまった
僕のようなおっさんであってもやや首を傾げがちなところ、
いまどきの読み手にとっては「看板に偽りアリ」と
取られても仕方がないんじゃないかと。
若い読者がこの本を買うことはハナから想定していない?
まぁ、そうかも知れません。

何故か巻末に酒井康の書いた原稿が
そこそこのボリュームで収録されていること。
えーとですね、これはハッキリ言って蛇足だと思います。
大体において僕は酒井康の作文が好きではないのだ。
露悪趣味且つアイロニカルなことに自覚的で、
しかもやたらと周囲に攻撃的な文体は
物凄く子供っぽくて稚拙に感じてしまうのです。
加えて旧態依然の業界ノリがそこはかとなく漂う感じが凄くイヤ。
市川は本著でそうした業界ノリを一刀両断しておきながら、
挙句にこんな原稿を載っけちゃったら意味ないじゃん、と。

以上3点を以って僕はこの本をいまいちと判断しました。
失踪前、ほぼ怖いモノ無し状態だった市川哲史の文章として読む分には
最高に面白いのは間違いないですけれど。


どうしてヘヴィ・メタルを好きにならなかったんだろう

どうしてヘヴィ・メタルを好きにならなかったんだろう

  • 作者: 市川 哲史
  • 出版社/メーカー: シンコーミュージック
  • 発売日: 2018/03/26
  • メディア: 単行本





んー、本じゃなくて盤の話をしたいのですが…。
WARFAREの“Metal Anarchy”('85)がやっと再発された
(Dissonance Productionのグッジョブですわ)とか、
でも個人的には“A Conflict of Hatred”('88)が
出たことの方が嬉しかったとか…
うん、すみませんちょっと気分じゃないです。

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