通好み [日々聴く音楽]

今日は最近出た再発モノから2枚選んでみました。
前回も書きましたが何故か今月は'70年代中期から
'80年代初頭のヤツばかり聴いていました。
既に散々聴き倒したアルバムから初めて聴くものまで
様々取り混ぜつつイギリスからヨーロッパ方面をメインに。



いやもう、BIG PINKはたまにこういうのを出すから侮れないよな。

Counterpoints / ARGENT / 1975
argntlst.jpg

ARGENTのラストアルバム。初めてのCD化です。
僕これ今まで聴いたことが無かったので凄く嬉しい。

前々作をもってRuss Ballardが脱退、
後任にJohn VerityとJohn Grimaldiを迎えた
前作〝Circus”を最後にEpicとの契約も切れ、
本作はRCA(欧)/UA(米)からリリースされました。
〝Circus”と同年の発表ということですが、
本作はその評価を含めすっかり埋もれている感じですねぇ。

少しくアダルトなポップさを含みつつ
同時にテクニカルなジャズ/フュージョン方向へ弾ける楽曲群は
かなり個性的で、いやこれ控え目に言っても凄く良いぞ。
Bob Henritが病気によって録音に参加出来なかった期間は
Phil Collinsが客演したのだそうで、
その事実も本作のアウトプットに寄与する部分が大きいと思われます。



アルバム冒頭の2曲。ほぼ切れ目なく繋がっています。
結構強引な展開をしますが、それがやたらとカッコ良くて
うーん、こりゃ参りましたって感じ。

唯一の不満点は総尺40分に満たないボリュームが
ちと物足りないということだけで、
ホント、これはもっとキチンと再評価されるべきかと。



マニアックな再発モノをもうひとつ。

Maquette / ARC / 1980
arcmqte.jpg

オリジナルは500枚のプレスということでほぼほぼ私家盤レベル。
リリース年からすると古臭いサウンド、
そしていかにもフランス丸出しの芝居掛かったボーカル。
しかしこれが案外良くて、
適度に冗長な楽曲構成は程よいプログレ感で
シリアス側に振れ過ぎないバランスも心地いい。
全体的にB級プログレ秘宝としての要件がばっちり揃っているので
とても楽しく聴けますな。

巷間名作とされる諸作に先んじて聴くべきアルバムとは
決して言えないものの、フランス産を掘り下げていく過程において
いっぺん聴いておいても損のない1枚だと思います。
本作と同タイミングでPAISLEY PRESSから再発された
一連のカタログはそれぞれかなり面白く、
基本このレーベルの再発にはハズレがないよね。
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