今月もダメな気がする [日々聴く音楽]

なーんか全然書く気起きねぇ。
とか言いつつ今日も再発モノの話を2題。



僕はKORNI GRUPA関連で言うと今までKORNELYANSしか聴いたことがなくて、
しかも巷間「東欧シンフォニックロックの…」と言われて
僕が想像した音とはかなり違ったので

Original Album Collection / KORNI GRUPA & KORNELIJE KOVAC
krngrp6.jpg

これもねぇ…って感じだったのですが、
6枚組セットのうちの1枚がかなり面白そうだったので我慢できず。
その1枚とは

Why / K2 / 1980
k2why.jpg

'79年、Kornelije Kovacは
セルビア(当時はユーゴスラビア)から英国へ向かいました。
西側での音楽武者修行だったのではないかと推察します。
そのイギリス滞在時に制作されたのが本作でありまして、
録音面子が地味に渋いのです。

ベースはColin Hodgekinson。
この人ってばジャンルを問わずなんでも弾けちゃうんだなぁ。
左利きのベーシストというと僕はまずこの人が思い浮かびます。
そしてBernie Marsdenがギターで客演。
意外なことにColin Hodgekinsonとは
WHITESNAKEの在籍時期が被らないんですね。
もう一人のギターは(こちらも客演扱い)Ray Russelということで、
既にこの時点でブリティッシュロック好きには堪らんものがありましょう。
加えてボーカルのLinda Jardimは



このコーラスワークがあまりにも有名ですね
(…しかしアレだ、アウトロの無いPV版はどうも余韻に欠けるな)。
そしてドラムのPaul Robinsonはというと、
同じくTHE BUGGLESの〝The Age of Plastic”('80)に収録された
〝Elstree”で演奏しています。

こうしたメンバーであることを踏まえて、



なるほどねぇ、こりゃなかなか面白い。
時代からして当然の如くニューウェイブ味を取り入れつつも
Trevor Hornのようなブッ飛んだ感覚はなく、
どちらかと言えばもっとオーソドックスな
Jeff LynneやAlan Parsonsといった人達に近い気がします。
-ああ、そうか。
Kornelije Kovacという人はプログレキーボーディストというよりも
作曲家気質のポップ職人だったのね。
その視点に立ってKORNELYANSを聴きなおしてみると
ストンと腑に落ちるもんな。

と、いうことで他の5枚もそこそこ楽しく聴けたので結果オーライ。



話変わって北欧メタル。

35th Anniversary Edition 1985-2020 / SACRIFICE
scrfcswdn.jpg

スウェーデン産、'85年に7"を1枚残して…という典型的なB級秘宝。
その7"の2曲とデモ1曲が当時の音源。
そして'15年にボーカルとリズム隊が集まって録音した
3曲(うち2曲は7"の再録音)が加えられた6曲入り。



まぁ、なんだ、いわゆる好事家の大好物でありますが
僕としては断然'15年の3曲に注目したいのであります。
インストゥルメンタルの大仰なイントロダクションから
今風のメタルにアップデートすべく無理目のアレンジ
(さすがにグロウルパートに至っては苦笑したけど)を施した2曲が続きます。
で、その2曲、強烈に歪んだ弾きまくりギターにどうも聴き覚えがありまして
クレジットを確認したらなんかJonas Hanssonって書いてあるんですけど。

…ええっ!マジで!?

更によく見りゃイントロ曲はJonas Hanssonの作曲じゃん。
CMCも各専門店もなんでこの事実をセールスポイントとして押し出さないの?
駄目だよこういうことはちゃんと教えておいてくれなきゃ。
買い逃さなくて良かったわー。
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