プログレ続き(少しだけメタル) [新譜]

前回書くかどうか分からんとか言いましたが、
うん、これはやっぱりちょっと書いておきたいかな。

Kintsugi / JOHN HOLDEN / 2022
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英国マルチミュージシャンの新譜。僕は去年出た3枚目で初めて聴きました。
割と良い印象ではあった筈なのですが、何か他のヤツに持っていかれた
(多分BEND THE FUTUREとかそっち方面を傾聴していた)のでしょう。

軸足はシンフォニックロックに刺しつつ
ちょっとお洒落なAORの歌モノ(ボーカルは客演による)を挟む構成は前作と変わらず。
客演陣も引き続きって感じで、
あ、Robin Armstrongは自分のアルバム(前々回作文のCOSMOGRAF)を
作るので忙しかったのか今回は不参加です。
フルオケサイズでドカン!と派手に行く感じではなく
チェンバーミュージック+α的な朴訥さが特徴的で、
このスケール感にSally Minnearの声がドンピシャリとハマるのです。



アルバムのダイジェストじゃなくてSally Minnearの歌う曲をフルで1曲貼りたかった…。

タイトルの“Kintsugi”はそのまんま「金継ぎ」だそうで
ホント、外人てそういうの好きだよねぇ。
ジャケットのアートワークを見れば分かる通りの拡大解釈で
日本の「勿体ない」という考えから産まれた芸術(の宇宙観)とは
やや趣を異にするというか、いや、言いたいことはわからんではないのだけれども
些かしっくり来ない感じがします。

などというおっさんのイヤミはさておき
今回これを書こうと思ったのは前作よりも俄然印象深かったからで、
しかし改めて前作と聴き較べてみるとそんなに大差無いというか
根っ子の部分はほぼ同じなのね。
じゃなんだ?と問われれば恐らくアルバムの構成(曲順やら各曲のスタイル、尺)が
奇麗に「収まっている」感じがするのです。
聴いていて途中気が散ることなくアルバムを完走出来る。
前作では早い段階(2曲目)にAORが出てきちゃうので
あれ?なんだこれ!?ってなっちゃうのね。
…まぁなんつうか、細っけぇ話で申し訳ありません。

-と、COSMOGRAF、COMEDY OF ERRORS、John Holdenと英国モノを3連発で書きましたが
どれもこれも全部良かったです。イギリス勢に元気があるとなんとなく嬉しいよね。



ところで今月末は



3年振りにIan Wilsonの剛直なメタルが爆発します。
なんだかんだこのバンドも20年近くやっている訳で
いい加減もっとがっつり注目されて欲しいところです。



地元の橋の下で爆音を轟かせている場合ではない気もしつつ、
これはこれで滅茶苦茶カッコイイ生き方な気もするな。
しヵし路上メタルってのは、我が国でやったら大変なことになるだろうなw

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