凄く好きなバンド×2 [新譜]

Distorting Everything / JESTERS OF DESTINY / 2022
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31年振りに2枚目が出た時は大いに度肝を抜かれた訳ですが('17年7月19日作文)
その後もBruce DuffとRay Violetは活動を共にしたようで ('21年11月30日作文)
なんとJODの3枚目がサクッと出てしまいました。

しかし本作はアウトプットの様子が今までとはやや違います。
いつも通りの不穏さではあるものの奇怪さという点でちょっと物足りない。
これは本人達が意図したことのようで、本作は製作プロセスの早い段階において
JOD流ヘヴィロックに特化させるという方向づけがされたのですと。
なのでアコースティックやエレクトロニックな要素は極力除外され
(完全に無くなった訳じゃないんだなこれが)、
全編でRay Violetのファズギターが唸りを上げる怒涛のアルバムとなったのです。



確かに凄く重たいのだけれどいわゆるHM/HRの文脈上に居ないことは明白で、
やっぱりもっとサイケデリック且つスペーシーなところで鳴っている音楽だよな。
例えば人間椅子を好む外国人とかはこれをどう聴くんだろう?
なんて考えるとちょっと興味深い気がしますね。

前作ほど入れ込む感じではありませんが、僕好みの良いアルバムであることは間違いなく。

そしてJESTERS OF DESTINYについては'87年にリリースされた5曲入りEP(全曲カバー)
“In A Nostalgic Mood”が'18年にデジタル配信されていて、
僕これ最近まで知らなかったのね。



このEPについては'10年5月5日にちょっとだけ触れていますが
やっとその全貌を知ることが出来て感激したのですよ僕は。



そして11月はELDERの新譜が出ます。

Innate Passage / ELDER / 2022
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前作“Omens”('20)で飛躍的ブレイクスルーを果たしたバンドは
KADAVARとの共作('21年12月6日作文)を経て
その音楽スタイルの独創性を更に確固たるものとしました。
僕の独断においては今現在最も進歩的なロックバンド(のひとつ)が
このELDERであると考えます。



10分の尺を圧倒的説得力でもって有無をも言わせずに聴かせきるもんな。
上掲曲以外の詳細は今のところ不明ながらアルバム収録は5曲ということなので
(毎度のことではありますが)めくるめく長尺曲がバンバン繰り出されることは
まず間違いないと思われます。

いずれにせよELDERをドゥーム、ストーナーの範疇で捉えることはもはや全く不可能であり、
全くとんでもないバンドだよコレ、いやほんとに。

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