力作揃い [新譜]

暫く前から既にバンドの体をなしていない様子ながら
過去イチの完成度を聴かせるのは

All The Dreams / THE ADEKAEM
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Andrzej Bielas(鍵盤)とKrzysztof Wala(ギター)、
それに作詞者であるJakub Bason(1曲フルートも吹いているようですが)が
現在のバンドのメンバーで他は全て客演による演奏とのことですが、
MILLENIUMのリズムセクション(Grzegorz BauerとKrzysztof Wyrwa)に
ボーカルはLIZARDのDaniel Kurtykaと
前作でも歌っていたMarcin Staszekが分け合う形でアルバムは完成しました。
結構ポーリッシュの重要どころが集った感じではありますな。

アウトプットにデビューの頃の素人臭さは微塵もなく、
2ndアルバムと比較してもだいぶ大人びた印象です。
で、前作3枚目よりも各曲の焦点が定まり冗長さが感じられなくなりました。



んー、自身のプログレ自己同一性は明らかながら
この落ち着き振りはなんなんだろう、やっぱりAOR的なアレかしら?
なんて訝りつつ聴き進めるとアルバムの中盤入り口に
丸っきりU2な曲がひょっこり現れて、あぁ、そこだったか、とw
いや、もう僕は全然肯定派ですよ。



バンドの体を…ってことでは一時崩壊危機にあった
AISLESの新譜もほぼ同タイミングで出ていますが
こちらは全9曲中6曲が事前に五月雨式でリリースされていたので
僕としてはちょっと新鮮さに欠けちゃったんだよね。



ということでもう1枚はこれ。

Let Go / MATT DORSEY / 2023
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アメリカ西海岸、Dave Kerzner関連については
正直そんなに積極的に聴こうというアレではないのですが
コレはなんかちょっと引っ掛かるものがあったのだ。
てぇのも、結構ちゃんとRUSHしている曲(“Man”)が耳についたんだよね。
そこからアルバムに拡げてみると
全般になかなか面白いことをやってんなぁ、って感心したのですよ。
アコースティックギターのドライなトーンが実にアメリカンな感じで
ああ、米国プログレをこういうスタイルで主張することも出来るのか、
という発見がありました。これって案外新機軸なんじゃないかなぁ。



これだけ聴くとアルバムの全体像を誤解されてしまいそうですが、
僕はこの曲がかなり好きなので貼っちゃいます。



これからGWにかけてまだ幾つか面白そうなのがあるので
その辺作文していければいいなと思っています。

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