脈絡ナシはいつものことさ [シリーズ作文]

Voyages / PAT HEALEY / 2023
pathealey.jpg

むむむ、これまた珍妙かつ興味深いハイブリッドが出て来ましたよ。
パッと聴いての第一印象はAllan Holdsworthです。もうそれは間違いないの。
なんだけれども、そのギターを取り巻くリズムやキーボードが
ポストロック的サウンドでエクスペリメンタルな音空間を演出するという
とんでもないSci-Fiフュージョンがちらほらと見え隠れする怪作なのだ。



しかしこのPat Healeyさん、ポートレイト写真ではGibson SGを抱えていて
え、まさかSGでこんな音出してんの!?と驚かされたりして。
なんというかなかなか一筋縄ではいかない感じですが
このアウトプット、結構面白いと思っちゃったのですよ僕は。

元々PATRICK HEALEY'S LAZARUS PROJECT名義で活動をしていたようで
ソロ名義になってから数えても本作が3枚目ということのようです。
そこそこキャリアは積んでいるってことですね。
前作には管の客演があったりしてもう少し幅広なベクトルでしたが
本作はPat Healeyとドラマーがシンセを兼務しつつのトリオ編成で
ぐっと的を絞って来た感じ。

まぁだからと言って僕がこれを入り口にして
例えば音響派ジャズに向かうのかと言われれば多分そんなことはない訳で
やっぱりこれも、結局はプログレの範疇なのだろうと思います。



-話変わって。
WAYSTEDをね、ダラダラと聴いていたのですよ。
やっぱぼかぁFin Muirのボーカルが好きだなぁ、なんて思いながら。
で、この人のWAYSTED以前キャリアってどうなんだろ?って疑問が
ふとよぎった訳です。勿論すぐ調べてみましたよ。

Flying Squad / FLYING SQUAD / 1978
flying squad.jpg

'78年の唯一作。Ian Muir名義での、これがキャリアのスタートです。
なんと超大手Epicからのデビュー、プロデューサーはFrancis Rossi(!)と
当初はかなり期待されていたように思われます。
まぁ時代的に言えばやはり圧倒的にニューウェイブ成分が足りず、
全然売れなかったであろうことは想像に難くありませんが。

YouTubeでアルバム丸々聴いてみましたがかなり出来の良いハードロックで、
英国のみのリリースはちょっと勿体なかったんじゃないかと。
プロデューサー由来のブギーが何曲か含まれていることから
日本での人気を危惧した?んーどうでしょうね。
'78年と言えば我が国CBS SONYがQUIET RIOTの1stをリリースした年で、
まぁ商機がどっちにあるかと問われればそりゃQRってことに
なっちゃうのでしょうけど。

もっとも英本国(バンドはスコットランド出身)においても
オリジナルレコード以降一度も再発されておらず、
え~コレなんとかなんないの?って感じです。
てな訳でこれを久々の「再発しないかな シリーズその26」とさせていただきたく。

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