振り返ったところで大したことはなにもない [音楽の周辺]

2023年はねぇ、ホントに淡々と過ぎた1年でございました。
コロナが5類に移行して云々、ってのはあったにせよ
僕個人としては、だからどしたの!?
くらいのもんでしたから。
まぁ確かに物価高と円安は現在進行形で相当厳しいです。
まさか(ものによってではありますが)国内盤CDの方が
輸入盤よりも安くなるなんて思わなんだもの。
しかし僕はあんまりフィジカルに頼らなくなっちゃったので
そこまで大きな影響があるって訳でもなく。

そんなことを言いつつも
レコ屋実店舗に再びちょこちょこと足が向くようになりました。
あー、これはひとつ大きな変化ですね。
ただ、一通りザっと眺めただけで
何も買わずに店を出ちゃうパターンが増えたのもまた事実で、
これは多分
ああっ、こんなん出てたのぉ!?
という驚きがあんまり無くなっちゃったからだと思います。
そういう意味では
うわっ、こんなんあるじゃーん!
という愉しみは専ら中古盤レコードに偏った感があります。

ネットで新しい発見をして
フィジカルが有ろうが無かろうがその場でデジタルDL
というのが当たり前になってしまった今、
僕の実店舗との向き合い方が
完全に新たな局面に移行したのは間違いありません。

ここのブログについては…今年の作文はこれを含めて70本。
ここ数年のうちではちょっとだけ多い方ではないかと。
つい先日エントリーがトータルで1,000を数えるという節目もありました。
加えて、ザっと見渡してみたところ
アレ俺これなに書いたんだっけ?
ってヤツがほぼ無かったので、
割と書きたいことは明確だったのだと思います。
新作旧作共に無理繰り作文したという記憶もあまりなく、
今年はおしなべて自分にとって良い音楽を聴いていたのだなぁ、と。



PALLASの話題が多かったのは認めます。
だってさぁ、Alan Reed復帰だもんそりゃ仕方ないよねぇ。

僕としては先日始めた新シリーズ 盤無き好作 を
来年以降一つの柱にしていきたいと考えていますが、
まぁ言うても所詮は僕のことなので全く信用なりませんw

もうすっかり恒例ながら
この振り返りの後も本年中普通に作文はアップします。
幾つか書きかけも有るし、それこそPALLASの新譜も間もなくだしね。



-てなことを書きながら
Bernie Marsdenの遺作を全編聴いたのでついでにちょっとだけ。

Working Man / BERNIE MARSDEN / 2023
bmarsden23last.jpg

リレコーディングの10曲(フィジカルで言えばディスク2)に
注目(耳)していたのですが、いやーこれ新曲の素晴らしいこと!
勿論全然分かっていたことなのですが
やはりBernie Marsdenはメロディメイカーとして大変優れていますね。
パッと聴いて感じる、穏やかで耳触りの柔らかな旋律はしかし
聴き手の脳裡にハッキリとした印象を植え付けます。
先行して公開されたリードトラックはブルーステイストが芬々で、
勿論近年の故人に期待されるのはその線で間違いないのだけれど
本作はもう少しだけ幅の広い、
いかにもブリテシッシュロックの精髄がミチミチに詰まっているのです。
作文アップ日現在貼れるのがないのですが、
“Son I've Never Known”、“Working Man”辺りが僕的白眉です。
セルフカバーではWHITESNAKEの曲よりも
ソロ2枚目“Look at Me Now”('81)のタイトル曲が
ストレートな泣きの英国ハードロック度を増していて滅茶苦茶僕好みでした。

そして同じく分かっていたことなのだけれど
Bernie Marsdenのボーカルが物凄くイイ!
決して技巧に優れている訳ではありませんが、
非常に魅力的な声質で聴き手に響く歌を歌うのです。

僕の灰色の脳味噌内では剛のGary Moore、柔のBernie Marsdenという
位置付けをするこでスッキリと整理されているのですが
巷間そうは思っていないようで…。

うん、今年はこの人絡みの作文も多かったですね。

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