漸く朝晩は冬って感じ [日々聴く音楽]

The Messenger / PALLAS / 2023
pallas tmsngr.jpg

フィジカルは未発送ながら(クリスマス~正月の混雑で
行方不明になるのは嫌だから年明けてからゆっくり発送でいいのよ)
デジタル版をみっちり聴き込んでおります。
僕が思うに本作は“The Cross & The Crucible”('01)以降の
「21世紀PALLAS」を(Paul Mackie期を含めて)
総括したアルバムではないかと。
ズバリ、重厚で落ち着いた「大人のポンプロック」ですなこりゃ。
しかし同時に、各曲のディテールを注視(聴)すると
いかにも'80年代のPALLASが得意としたフレーズやトーンが
そこここに配置されていることに気づきます。
要するに根っ子はなーんも変わっちゃいねぇのだ。

Alan Reedの復帰作ではありますが
当然のようにGraeme Murrayがリードを取る場面も多く
まぁきっとこれくらいの割合が喧嘩をしないで済む塩梅なのだろう、
などと考える僕です。
実際このダブルボーカル+コーラスこそPALLASの真骨頂であり
僕はこれが聴きたかったんだよね。

全6曲50分、終曲“The Messenger”に向けて
じわじわと山を作るアルバム構成は相当に見事で、
それぞれ単曲での魅力もさることながら
アルバムトータルとしての出来がかなり良いと思うのだな僕は。

今どき本作がどの程度の影響力を持って
聴き手の耳に届くのかは定かでありませんが
僕のような者にとってはコレ、大変な1枚なんだよね。
今年を代表する、とまでは言わないものの
この先大事に聴いていきたいアルバムであることに間違いありません。



Turned To Stone Chapter 2: Masamune & Muramasa /
HOWLING GIANT , SERGEANT THUNDERHOOF / 2020
va msmnmrms.jpg

3年前のアルバムですがつい先日初めて聴いたのです。
ドゥーム、ストーナー方面に特化したレーベル、
RIPPLE MUSICのオムニバスシリーズ第2弾(現在は7まで出ているようです)。
このシリーズはLPの片面づつを2バンドでスプリットするのが基本フォーマットで、
本作はHOWLING GIANTとSERGEANT THUNDERHOOFが
それぞれ長尺の1曲で勝負しています。
HOWLING GIANTが「正宗」、SERGEANT THUNDERHOOFは「村正」をテーマとし
中2感溢れる色即是空をめくるめく音空間に展開していきます。
かかか、カッコイイじゃんコレ!

勿論HOWLING GIANTの流れで本作に辿り着いた訳ですが、
SERGEANT THUNDERHOOFも全然アリですな。
オーソドックスなサイケ、ストーナー感がやや強いものの
豪放磊落な印象は余りなく曲構成は結構細やかに組み立てられていて
…あ、イギリスのバンドなのか。なるほどね。

これもまた今年のお気に入りに決定です。



来年元日の干支シリーズ(一発出オチネタ)、
なかなかいいのが思い浮かばねぇ…。

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。