やたらとノリにくい [泡沫盤]

これまでにも何度か、フランスのメタルについて書こうと思ったんです。
しかしその度に、どのバンドについて書こうか迷ってしまいまして。
タイトルと書き出しが上手く思い浮かばないと、
大体5行くらいで終わっちゃうもんですから(苦笑)。

ようやく今日はなんとかなりそう…かな。

Metamorphose / SORTILEGE / 1984
sortilege.jpg
なんだか意味が分からないけど凄そうなジャケットです。

'83年に5曲入りのミニアルバムでデビュー。
続いてリリースされた1stアルバムが本作です。

ちょいとリキんだ感じながら
中域~ファルセットまでちゃんと歌えるボーカル、
必要とあらばオブリガードをガンガン突っ込んで弾きまくるギター、
安定したリズムセクション-
B級とは言え、かなりの高品質です。

勿論曲もカッコイイ…んだけど…。
このバンド、リズムアレンジの癖が強いのです。
変なタイミングで食ってみたり、
1拍抜いたり足したりするのでやたらと曲がガタガタするんです。
ライブを見ている客は、さぞノリ辛かったであろうと想像されますな。

どういう訳か分かりませんが、SORTILEGEに限らず
フランスのバンドって変なリズムの曲を演るバンドが多い。
…国民性かしらね?

この、癖のあるリズムに慣れてしまうと
'80年代B級フレンチメタルが100倍楽しめるんですが…。

オリジナルLPについて、デビュー盤ミニアルバムは
オランダのRAVE-ON RECORDSがリリースしましたが、
本作はDEVIL'S RECORDSというマイナーレーベルが発売しています。
その後間もなくドイツのSTEAMHAMMERにピックアップされ、
ボーカルを英語に差し替えたバージョンが広く流通しました。
この英語版は当時SMSレコードが国内リリースしましたから
ご存じの方も居るかと思います。
僕も最初に聴いたのはSMS盤英語バージョンでした。

CD化は'97年にフランスのAXE KiLLER RECORDSから。
このCD化に際しては仏語版をベースとして、
英語版は5曲のみボーナス扱いで収録されています。
残り4曲のうち3曲は同時にCD化されたミニアルバムの方に入っています。
なので、2枚のCDがあれば全8曲(残り1曲はインストゥルメンタル)を
仏語/英語で聴き較べることが可能です。

…AXE KiLLER盤CDも今となってはなかなか手に入り辛いみたいですが、
そのうち再々発されそうな気がします。
しつこい程の再々発はAXE KiLLERの得意技ですから。
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コメント 2

sgwr1

youtubeにて何曲か聞きました。
これ、ラウドパークくらいのPAだと、間違っているようにしか
聞こえないんじゃなかろうかw
でも、なんかやってやろうという感じは◎です。
by sgwr1 (2010-09-06 02:48) 

ターこう

> sgwr1

> 間違っているようにしか…
やっぱりそうなっちゃいますよねぇ。
スタジオ盤で聴くにはいいけど、
ライブには向かないメタルってのはすこぶる変ですな。
by ターこう (2010-09-06 20:11) 

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