僕はアラスカ航空の飛行機に乗ったことがある [泡沫盤]

うひゃー、↑ このタイトルはかなりダメですな。
まぁ、だけど折角だから書き加えておくと…
もうかれこれ15年くらい前にロスからシアトルへ移動するのに乗ったんです。
たまたまだったのかも知れませんが、サービス心の旺盛な機長で
「皆さま-、右側に見えてきましたのがー…。」
みたいな機内放送をしながら機体をバンクさせるんだよね(笑)。
なんか観光バスみたいな飛行機なの。
でも、飛行機が余り得意でない僕は心の中で
「イヤ-、傾けないでー!」
って叫んでいたのです…。

-で、なんと申しますか。
BACH REVOLUTION絡みのつもりでアップした10月19日のエントリーでしたが、
意図しないポイントでコメントを頂いちゃったりして
我が作文力の無さを痛感しております。

この、なんとも言えない敗北感を払拭せんが為、
今一度予想の斜め下を狙ってみようと心に誓った次第。
山本恭司に薄~く関わるヤツで雪辱を果たしたいと思います。

The Bronze Years / ALASKA / 1984,1985
alaska.jpg
Bernie MarsdenがWHITE SNAKEを脱けた後に結成した産業ロックバンド。
'80年代中期に2枚のアルバムを発表しています。
本CDはその2枚をカップリングして、2000年にリリースされた編集盤です。
各アルバムから1曲づつカットして無理やり1枚に詰め込んだ感じです。
しかし各アルバムを単体で聴くと結構退屈だったりするので、
これくらいが丁度いいような気もします。

ジャケットも上半分に1st、下半分に2ndの絵を使って
ざっくりとコラージュしただけのものなんですが、
案外悪くない感じで僕は好きです。

基本は地味ーな(とてもイギリスっぽい)産業ロックなんですが
そこはBernie Marsden、隠し切れないブルーステイストが
曲中にちょいちょい顔を出します。
そんな煮え切らない楽曲を、エコーの効いた
如何にも'80年代的なキラキラサウンドで演るもんだから
違和感が物凄いことになっています(苦笑)。

キーボードがRichard Bailey(INCOGNITOのドラマーとは同名異人)
→ Don Aireyだったり、1stのベースをNeil Murrayが弾いていたりと
結構豪華なんですが、ちっとも売れませんでしたねぇ。

…さて、これのどの辺が山本恭司と絡むのか?って話です。

ALASKAが過小に評価された一因として、
異常に線の細いボーカルが挙げられると思います。
かすれ気味のハイトーンボイスは産業ロックの歌としては
充分機能するものでしたが、ブルースっぽい曲については
圧倒的に迫力が足りなかったのですよ。

この歌い手の名前、Robert Hawthornといいます。
そう、山本恭司の傑作ソロアルバム“Electric Cinema”で
歌っていた人なんですね。

僕は“Electric Cinema”というアルバムが本当に好きで、
もしかしたらBOW WOWやVOW WOWのどのアルバムよりも好きかも知れない。

Robert Hawthornの声質について
「線が細い」というのはちょっと意地悪な言い方で、見方を変えれば
「デリケートな情感を表現出来る」とも言える訳です。
その繊細さが上手くマッチしたのが“Electric Cinema”、
逆に失敗したのがALASKAの諸作だったのだと思うんです。
まぁ、結局は使い勝手の難しい歌い手だってことなんですけどね。

…あー、ALASKAを失敗って書いちゃったなぁ。
んー、WHITESNAKEを期待してもBOW WOWを期待しても、
どっちにしろガッカリすること間違いなしだから、まぁ、いいか。

僕は今でもたま~に聴きますけどね、ALASKA。
TOBRUKとかSNOWBLIND辺りのB級な英国産業ロックがお好きな方には
そこそこお薦め出来るんだけどな…。
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