デカくて重い豪華箱 [買い直し盤]

いやー、発売日にゲームを2本も買うなんて何年振りだろ?
来週は「どうぶつの森」も出ちゃうし
(家族との数少ないコミュニケーションツールの一つなの…苦笑)、
忙しくて音楽聴いてる暇ないじゃん、僕。


So / PETER GABRIEL / 1986
So (25th Anniversary)

So (25th Anniversary)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Real World Prod. Ltd
  • 発売日: 2012/10/22
  • メディア: CD


糞デカイ梱包で届いた25周年記念BOX。
やっぱりレコードが入ってるとこうなっちゃうわなー。
180gのレコード盤2枚にLPサイズのハードカバー本
(CD×4とDVD×2はこのハードカバーの表2、表3部分に収まっています)が
入っているので重量も相当なもので、
実に配送泣かせなパッケージだねこりゃ。

しかし中身は超充実、聴き手納得のBOXセットでありました。

僕の一番の目当てはアルバム収録曲のデモ集だったのですが、
これが非常に秀逸な内容でした。
各曲、制作過程の段階を追うように
ピアノ+鼻歌みたいなのからマルチトラックデモまでを
スムーズに編集して1曲にまとめてある。
…言葉だと上手く説明できていない気がしますが、
聴けば良く分かると思います。

同じ曲の、
似たような鼻歌デモを延々何回も聴かされる退屈さは皆無で
こりゃあナイスアイディア!今後マネするヤツ続出じゃないかしら?
しかしここまで整合性のある編集をするには相当の手間暇が掛かると思われ、
気軽にマネしようとすると却って悲惨なことになってしまうでしょうね。
Peter Gabrielの場合、鼻歌~ファイナルミックスに至るまで
曲のBPMを殆ど弄らないからこういう芸当が成り立つのであって、
つまり曲想を膨らませる初期の時点で
楽曲完成の着地点がちゃんと見えているってことなんですね。

うーん、これって何気に物凄いことですよ。
曲のアレンジに悩んでテンポを変えるなんて
方法としては一番手っ取り早い筈なのに、この人はそれをしない。
逆に歌メロは徹底的に拘ってじっくりと煮詰めていく感じが伺えます。
楽曲制作のプロセスをこういう風に聴かせるというのは
かなり勇気の要ることだと思うのですが、
それをサラっとやってのける辺りの余裕というか
サービス精神には感服しちゃいます。

他にも客演陣、特にTony Levinのスティックが演奏の肝になっていることや
“Don't Give Up”はデモの段階で既にKate Bushが歌っていることなど
興味深い発見が多くて、これは聴いていて本当に楽しいです。
このデモCDを聴くだけで僕は充分元が取れました。

素晴らしい。実に素晴らしいアセンブル。
お金を払うに値するパッケージってのはこういうののことをいうんです。
…置き場所にはエラい苦労するけどね(笑)。
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コメント 1

ケンジー田中

あー、買ったのね。
よさそうですな。

うちには、SEX PISTOLSの35周年レコードセット箱と、VELVETUNDERGROUNDのこれまたレコードセット箱が今日届くいちゃったんで、これは12月くらいに検討します。

ちなみに、このあと10CCとかLED ZEPとか、ああ太陽箱もくる。
結構な散在。
by ケンジー田中 (2012-11-01 00:12) 

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