充填完了、ぼちぼち吐き出します [新譜]

盆休みは台風上陸前の火曜に新宿、水曜は御茶の水へ
(結果僕の住む地域はほぼ影響無かったのだけれど)。
御茶の水は今回やや期待外れでしたが
我が家に届いた荷物と合わせれば都合三十数タイトル。
…我ながらアホのように積んだもので(苦笑)。
8割プログレ、残りがメタルその他。
今回はハズレもあってちょっとナニなアレもありつつ、
大変印象的なアルバムもちらほら。
近々はそれらについてだらだら書いていければと
思っておりますです、ハイ。



これって結構新しい気がする

The Divide / TONY PATTERSON-DOUGH MELBOURNE / 2019

Divide

Divide

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Esoteric Antenna
  • 発売日: 2019/06/28
  • メディア: CD

かつてピーガブGENESISのコピーバンド
(あっ、トリビュートバンドって言わないと駄目ですかね?)
で一緒にやっていた2人組のオリジナル作。
んーと、これが全然GENESISっぽくなくて、
何しろリズムとかが凄いオシャレなので
これはプログレですらないのではないかと訝りつつ、
しかしその音楽的完成度は非常に高く
断トツで僕のこの夏一番のお気に入りとなりました。

方やTony Pattersonは
映画音楽から始まってGENESIS、RUSHの名前を挙げて
自らのバックボーンを説明しています。
うん、こっちは分かりやすいですね。
問題(?)なのは此方Dough Melbourneでありまして、
物凄く沢山の音楽家の名前を羅列していますが
その中にはTALKING HEADSやMASSIVE ATTACK、
果てはBebel GilbertoにMiles Davisまでを含んでいて
そりゃちょっと滅茶苦茶じゃね?って感じです。

結果、その滅茶苦茶さ加減が良かったのでしょうね。
歌のテーマはどれもなかなかシリアスな
社会問題を取り上げているようですが、
必要以上に重くならないのはアルバム全体に漂う
なんとも瀟洒な雰囲気に依るのだろうと思います。



↑ 音楽的振れ幅の大体真ん中辺りに位置する曲。
うん、これはプログレで括って問題ないんじゃないかと。
そしてまたもや差し挟まれる「未知との遭遇」w
因みにアルバムで上掲の次に収録されている曲は
相当なMASSIVE ATTACK味(Sting風でもあります)。
そういう意味では単曲で判断しづらいアルバムで、
結局全部を聴かないと駄目なのかも知れません。
そりゃもう全然聴く価値アリの1枚だとは思いつつ、
これをプログレと言い切って良いのかどうか…
そんなこんな、これって結構新しい気がするのです。



一方こちらは王道感溢るる

Frat3r / GALAAD / 2019
galfr3r.jpg

スイスから5人編成のバンドによる3枚目。
2枚目は'96年のリリースということで、
久方振りの新譜ということになるのですね。
相も変わらず本作で初めて
この人達の音楽に触れる僕でありますが。

えーと、スイスのバンドって他に何があったっけ?
ISLANDにCIRCUS、あ、SICHERについては
'17年12月18日にちょっと触れていますね。
後は…KROKUSか。
全般に割と硬質なイメージがありますな。
GALAADはムーティエという町の出だそうで、
独語圏のベルン州内にあっては
数少ない仏語を話す場所のようです。
ちょっと調べてみたら色々事情があるようですが
ここではバッサリと割愛。

ポンプ由来、ややメインストリームに寄ったサウンドは
個人の演奏技巧(実際皆巧い)よりも
アンサンブルとしてのロックのダイナミズムを
際立たせます。早い話やたらと格好良いのだ。



製作費は安いであろうものの
恐ろしい程に手間暇掛けて作られた映像で、
こういう表現を好む人達って実にアレよね。
いや、勿論僕の大好物でありますことよ。

実に良い、今どきのプログロックバンドだと思います。
俄然注目株です。



今日書いた2タイトルはそれぞれ自分たちの持ち味を熟知し
それを顕す術を心得ているという点で共通します。
根っ子に揺るぎのないアウトプットってのは
やっぱり強いよなぁ。

まずはこの夏聴いた秀作についてでした。
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