これをメタルの話と言ってよいのかどうか [日々聴く音楽]

前にも書いたと思いますが
BLUE OYSTER CULTの〝Imaginos”('88)は古今東西、
オカルトロックの一大傑作です。
しかしこのアルバムを「BOCの」と称することには
やや疑問もあるのです。
元々本作のアイディアはAlbert Bouchard
('81年にBOCを脱けたドラマー)によるもので、
これをプロデューサーのSandy Pearlmanが
元同僚であるバンドに紹介して録音に協力させた後
やや無理繰りBOCの名義でリリースしたというのが真相です。
その後結局バンドに残らなかったAlbert Bouchardにしてみれば
少しく納得のいかない話であることは想像に難くなく、
しかしだからといって

Re Imaginos / Albert Bouchard / 2020
Re Imaginos

Re Imaginos

  • アーティスト: Albert Bouchard
  • 出版社/メーカー: Deko Music
  • 発売日: 2020/11/06
  • メディア: CD

これはどうなんだろう?
僕はこの人が長年BOCの曲を演奏するツアーで
元気にやっていることは知っていましたが、
概ね緊張感なく楽しいライブという印象だったので
今更これを蒸し返しても厳しいんじゃないかと思ったのよ。



73歳、意気軒高。
音楽的どうこうについてはあえて触れずにおきます。
オカルト風味は予想通りほぼゼロ、とだけ。
あ、僕はちゃんと買って聴いたよ。
BOCが19年振りに新譜を発表し、
その同じ年にこれが出たというのは
なんだか感慨深い気がしなくもないような。
んー、気のせいかな、やっぱり。



先日Ken Hensleyの訃報に触れて
そう言えばLee Kerslakeも亡くなったよなぁ、
と今更ながらに思い出し(2カ月も前じゃん)
CD棚から引っ張り出したのは…

Abominog / URIAH HEEP / 1982
Abominog (Dlx)

Abominog (Dlx)

  • アーティスト: Uriah Heep
  • 出版社/メーカー: Sanctuary UK
  • 発売日: 2017/03/16
  • メディア: CD

選りにも選って何故これを…と、
我ながらやや不可解なチョイス。
前作リリース後に崩壊したバンドを
Mick Boxが再編成してリリースした本作は
アルバム全10曲の半分が他人の曲。
この手の話には大抵絡んでくる
Russ Ballardの名前も勿論含まれています(笑)。

Lee KerslakeはOzzyのところから出戻る際
Bob Daisleyを一緒に連れてきており、
あ、因みにアルバムタイトルの〝Abominog”は
Bobが考えた造語だそうです。
当時大きく弾けたメタルの波に乗っかろうと
気張りに気張って大外ししたジャケットアートとともに、
諸々よく分からないけれど確実にズレている感じが
本作の印象を大分悪くしている気がしますねぇ。

中身はほんと、悪くないんですよ。
日本人好みのするメロディアスなハードロックで、
これは新任の鍵盤奏者John Sinclairの力も
大きかったと思われます。
この人はリズム隊の2人とは逆に
後々Ozzyに重用されることとなりますな。
この辺のメンバーの絡みがなかなか興味深くて、
僕は'80年代より後のHEEPは殆ど聴いていないのですが
本作と次の2枚だけは持っているのです。



折角だからバンドのオリジナル曲を貼っておきます。
Pete Goalbyって良い歌い手だよね。

えー、ほぼLee Kerslakeの話をしていませんが
-故人の冥福を祈って、合掌。
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