逡巡の果て [日々聴く音楽]

Misha's Journey / YOUTHOPIA / 2023
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これ、作文するかどうか随分迷ったのです。
なんかなー、ちょっとなー、と思いながら結構回数を聴いてしまって、
んー、じゃあ結局気に入っているってことか、と。

もはやイタリアの大御所、MOONGARDENのギターの片割れDimitri Sardiniによる
プロジェクトバンドのデビュー作…ってのがまずもって引っ掛かっちゃう僕。
MOONGARDENと言えば勿論Cristiano Roversi(鍵盤)が中心のバンドという認識で、
ギタリストってことになると別動隊SUBMARINE SILENCEでも
Cristiano Roversiの相棒を務めるDavid Cremoniの印象が強いのです。
Dimitri SardiniはMOONGARDENの2枚目“Brainstorm of Emptyness”('95)に参加した後
'14年の7作目“Voyeur”で復帰するまで結構長い間不在だったし、
名前を聞いてもいまいちピンと来ないってのが正直なところ。

-ともあれそのDimitri Sardiniによる都合2時間程のアイデアを
Cristiano Roversiが再構成してまとめたのが本作だそうで、
例に漏れずコロナ禍にあって産み出された1枚なのですと。

アルバムは全10曲収録。うち3曲が歌入りですが
ちょっとびっくりしたのはこれを歌っているのがJeff Scott Sotoだってさ。



Yngwie Malmsteenのところでデビューした時('84年)には
酒井康(当時のBurrn!編集長)にぼろクソ叩かれた訳ですが
なんだかんだその後もあちらこちらでずーっと歌っているんだから大したものです。
まさかこの人がJOURNEYで歌うなんて当時は想像すらしなかったもんな。
酒井康はどう思っているのやら…ま、酒井康なんてどうでもいいのだけど。

そしてこの歌のタイムリーさは一体何なんだ?
アルバムのリリースが10月3日なのでハマスがイスラエルを攻撃する4日前。
当然録音はそれより前ってことになるのですが、
なんか予言めいていてちょっと怖いわ。

えーと、それから一方ちっともびっくりしないのは
ドラムがMarco Minnemannだということ。
この人はコロナの最中リモートで依頼された仕事は
余さず全部受けたんじゃないかってくらいあちこちでその剛腕を披露していますな。

上に貼ったのが結構メインストリームな感じなので
誤解されてしまうかも知れませんが
曲毎にベクトルはかなり拡散していて、
アルバムの最後を飾る27分の超長尺曲は
あらゆる音楽ジャンルを斜めに突っ切りながら
どうしようもなくプログレ然とそのサウンドを響かせます。

肝心のDimitri Sardiniは勿論ゴリゴリピロピロと弾き捲ったりしますが、



僕はこの人の本質はこっちの粘っこいスタイルにあると思いました。
Cristiano Roversiとの相性もこういうのの方が全然いいよな。
あ、因みに本作ではベースもCristiano Roversiが演奏しています。
この曲は恐らくチャップマンスティックを弾いていると思われます。

うん、僕コレやっぱり気に入ってるんだな(苦笑)。



-たったた、大変だっ!

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遂にやったのはHNE、もうね、でかしたとしか言いようがありませぬ。
Jive Records在籍期(いわゆる全盛期)のアルバムは含まれていないものの、
Official Bootleg Album('80)を含む初期3作と“Relativity”('92)、
そしてシングルB面集の5枚を収めた奇跡の小箱。
なんたってあーた“Turn It Up ”('83)が待望の初再発初CD化ということで
これは要る。ぜーったいに要る!!

'24年1月末予定。箱ものは円安が余計にキツそうだなー。
…あ、まだどこもオーダー取り始めてないやw
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