7プレミアムのえだまめあられが激ウマ(デデ、デヴ) [新譜]

ど、どど、どうしたMike Rutherford!?
“Let Me Fly”からまだ2年しか経っていないのに
もうMIKE + THE MECHANICSの新しいアルバムが出るってんで
僕は大層慌ててしまったのです。
中身が新曲×3に現メンバーでの旧曲再録音×8
(更にDX盤には6曲のアコースティックアレンジが別盤で付きます)
ということで幾らか納得しつつ、
それにしてもリリースペースが早いのでびっくりしちゃいました。

旧曲は昔のまま記憶の中に留めておきたい一部聴き手と
現在にアップデートさせたい作り手のせめぎあい・軋轢は、
これは当然起こるでしょうねぇ。
この人達の場合は歌い手が替わってしまっているので
特に難しい面があるかと思います。
僕はどっちの気持ちも間違っていないと思うので
(身も蓋もありませんが)両方楽しめばいいと思っています。
オリジナル版が聴きたい気分の時はそっちを聴きゃいいし、
今般の新しいのが聴きたくなることだってきっとあるでしょうから。



僕がこの人達の曲で1,2を争うほど好きな ↑も、
これはこれで全然アリだと思うもの。
曲終わりがライブ用になっているのも
微笑ましいじゃないですか(オリジナルはフェードアウト)。
他の曲にしても過度なアレンジはほぼ皆無で、
基本現在のバンドのステージ感を再現することに
主眼が置かれているように感じました。

Out of the Blue / MIKE + THE MECHANICS / 2019
Out Of The Blue (Deluxe)

Out Of The Blue (Deluxe)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Bmg Rights Management
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: CD

僕はMike Rutherfordの創作、演奏意欲が
近年非常に旺盛であることが何より一番嬉しいのです。
こんなん文句言うたらバチが当たるわえな。



Foreign Land / THE FAR MEADOW / 2019
Foreign Land

Foreign Land

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Bad Elephant
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: CD

これ、もうちょっと聴き込んでから何か書こうと思って
先にNOT OTHERWISE SPECIFIEDの作文をアップして、
その後なんやかんやしてる内にすっかり忘れてました(苦笑)。

前作('16年11月15日エントリー)よりも半歩
演奏技巧に詰め寄りつつ、これぞブリティッシュプログレ!
と聴き手の膝を打たせる楽曲群は実に見事な完成度。
やっぱりこのバンドはピアノの使い方が抜群に上手い。
アナログシンセのサウンドと対比させるように
(やや距離を置いて)配置することで
より効果的に聴き手の印象に残すアレンジは
もはや絶妙の域にあると言えましょう。
間違いなくAnnie Haslamを標榜しつつやや届かない歌声も
本家にはないハードなロック感という点で
充分評価に値すると考えます。

有り体に申し上げてこれは大変に良いアルバムであります。
しかしただ褒めるだけのヤツは
どうしても作文が短くなってしまうのであった。



-さて。
怒涛の3日連続アップを終えて僕もGWに突入します。
特にこれといった予定もなく、
実家周りの雑事をちょいと片付けつつ基本だらだら過ごすのだ。
CDだって買いに行くぞよ勿論。
後はねぇ…ゲームだなやっぱり(笑)。
先日病気してせっかく少し痩せたのにこの連休で絶対元に戻るわ。
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未確認飛行物体、着陸寸前 [日々聴く音楽]

今年になって2度
Laurence Archerという名前をここに書いたもんで
関連作を聴く機会も増えている気がします。
僕はSTAMPEDEの“The Official Bootleg”('82)を
レコードで買って以来割としつこく
この運の無いギタリストの音楽を聴いてきた気がするのです。

High Stakes & Dangerous Men / UFO / 1992
High Stakes & Dangerous Men

High Stakes & Dangerous Men

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Griffin Records
  • 発売日: 1993/10/25
  • メディア: CD

いやーなんとも複雑な気分になる1枚じゃござんせんか。
明らかにPhil Moggのスタイルを標榜したReuben Archerと共に
かつてSTAMPEDEをやっていたLaurence Archerが
まさか本家UFOに加入することになるとは
思いもよらなかったもんな。
UFO自体はTommy McClendonを迎えての最初の再結成に失敗、
メジャー落ちしてショボくれつつもPete Wayとよりを戻して
なんとか巻き返しを図ろうとしていた時期ですね。

本作については糞ほど地味なアルバムですが
Pete WayがWAYSTED(後期)で目指した方向性と
Laurence Archerの産業ロックフレーバーが思いのほか好相性で
(UFOのアルバムとしてはやや異端ながら)
ちょっとしたAOR的味わいが新鮮な1枚であります。



上掲曲は昔ながら、って感じの1曲ですが。
因みに鍵盤は(やっぱりというかなんというか)Don Aireyです。

で、このアルバムに伴う来日公演がそこそこ評判となり
(“Lights Out in Tokyo”として'92年にリリースされています)
その結果色々な人達の色々な思惑が交錯して
Michael Schenkerの復帰に繋がっていく訳です。

-そうです。
またもや(?)Laurence Archerはババを引かされたのです。
Michael SchenkerがUFO復帰後もトラブルを頻発させ、
加えていまいち詰まらないアルバムしか作れなかった事に鑑みて
なんかとてもやるせない気分になっちゃうのですよ僕は。
少なくとも“High Stakes & Dangerous Men”は超地味だけれど
決して詰まらなくはなかったもの。

今は無い会社についてどうこう言うのも無粋だとは思いつつ、
ゼロ・コーポレーションはLaurence Archerに
ちゃんと損失補填するべきだったよねぇ。

…枕のつもりがそこそこ長くなってしまったので単独アップ。
Phil Moggの引退宣言にPaul Raymondの鬼籍入りと
なんだか寂しい話題の続くUFOについて
幾らか僕らしいアプローチで作文出来たかなー、と。

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久しぶりに泡沫な話 [日々聴く音楽]

その1
突然ですがLuther Beltzと言えばあの狂気の笑い声ですよ。
Luther Beltzって誰?という疑問はございましょう。
えーと、WITCHFYNDE(WITCHFINDER GENERALではありませぬ)の
3枚目“Cloak & Dagger”('83)と4枚目“Lords of Sin”
('84-'11年8月18日エントリー)でボーカルを務め、
'01年にはWYTCHFYNDEという紛らわしい名義で“The Awakening”を
リリースしているカルトなオカルトボーカリストです。

WYTCHFYNDEの“The Awakening”というアルバムは
ベース奏者が元BABE RUTHのDave Hewittという、
些かギョっとするようなマニアックな小ネタを含んでいたりもして
ここの話題的にはなかなか美味しいのだ。

で、そのWYTCHFYNDEの前、'99年にソロ名義で録音したのが
DEMONのカバー“Sign of a Madman”であります。
これは'10年7月16日にエントリーしたDEMONのトリビュート盤に
収録されている曲なんですが最近妙にハマってしまいまして。
歌伴奏の、ややあやふやなハットの16刻みと
ナチュラルトーンギターというアレンジは
ちょっと斬新で面白く、そしてお馴染み(?)
Luther Beltzのアハハハハー、ひゃ~~~~~!!が
炸裂するに至っては僕の興奮も最高潮です(笑)。
因みにこの録音のベースもDave Hewittだったりします。

しかしここに貼れるものが見つからず、
僕の拙い作文だけで伝わるのかどうか…。



その2
ここのところNWOBHM再発の2,3巡目がヤマ場を迎えています。
CMCはCRUCIFICTIONやMANTASといった渋い弾を放ってきて
それはそれで非常に楽しいのですが、
僕はやっぱりHIGH ROLLERのカタログに瞠目してしまいます。
というのも、最近リリースの幾つかのタイトルは
かつてBuried by Time and Dust Recordsが再発したカタログの
再再発(+追加ボーナス)なのです。
BLEAK HOUSE、MYTHRA、そしてGASKIN。
GASKINの“Beyond Worlds End 80-81”は僕、
BbTaD盤を買い逃していたので大変に嬉しかったですねぇ。
いやー、それにしてもGASKINってのは改めて良いバンドだよな。

そしてこのままの勢いが続けば(NWOBHMからは外れるものの)
SILVER MOUNTAINの初期デモ集“Before the Storm”
(これ、BbTaDからのリリースはレコードのみだったんですよ)の
初CD化が叶うのではないかと淡い期待を寄せてみたりもして。

…あー、SILVER MOUNTAINと言えば



この映像が出てからもう7年も経ってんのか(苦笑)。
相変わらずJonas Hanssonは抜群に仕事が遅いですねぇ。
なんならRoth兄弟より遅いんじゃないかってくらい。
そしてなんだかんだJonas Hanssonに付き合ってあげる
Per Stadinの寛容さたるや。
果たして新しいアルバムは本当に出るのでしょうか?
まぁ、気長に待ちましょう。
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ふんわり何気ない作文 [日々聴く音楽]



ちょっと意外な人達がPaul Raymondを悼んでおりました。
しっかしなんだ、ライブ目茶目茶盛り上がってるじゃん。
Buck Dharmaも益々絶好調って感じで、見たい、コレは生で見たいよ。

Paul RaymondはPAUL RAYMOND PROJECT名義でのリリースについて
オリジナルリリースが日本(テイチクメタルマニア)のみだった
“Under the Rising Sun”('89)を含む4枚をセットにした↓が
便利です。


Story So Far

Story So Far

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mischief
  • 発売日: 2011/07/05
  • メディア: CD

まぁとにかく地味なアレなので中々お薦めしにくいのですが、
大谷令文のギターはここでも燻し銀の味わいであると
控えめに書き添えておこうかな。



Skol RecordsのNWOBHM7"シングルCD化シリーズは
ちょっとNEATのカタログが多い気がするのです。
も少し難度の高いヤツをアレして欲しいなぁ、
などと我が儘言ってみたりして。
BOMBAYの“Breaking the Rules”('84)とか
出してくれたらとても嬉しいのに。

と、そんなことを思ったのは勿論
Borderland / RIO / 1985
Robrdrld.jpg



を聴いていたからであります。
なんかふと思い出して、あれ、俺これCD持ってたっけ?と。
幸い'11年再発のKrescendo Records盤が
我がCD棚の端の方に刺さっておりました。
ただこれ、オリジナルLPとは一部収録曲が違うんですよ。
しかもジャケットとか全く修正されていないのね。
簡単に記しますとオリジナル9曲目(最後)に収録されていた
アルバムタイトル曲がこのCDには入っていません。
替わり(?)に#6“Casualty”が挟まっています。
これ、シングルのB面曲だったみたいです。
なんでこういう構成に変えたのかは謎です。
まぁ、Krescendoだからねぇ。

Steve Rodfordというマルチインストゥルメンタリストと
歌い手のJon Neillによる非バンドスタイルは
メタル的に受けが悪かったですよねやっぱり。



いやこれメタルか?と問われると答えに窮してしまいますが。

ところでこのSteve Rodfordさん、
ARGENTのベーシストJim Rodfordの息子だそうで
へぇ、そうなの!?と。
この作文に当たって調べるまで全然知らんかったわ。
しかしそうと分かるとなんだか
この出音にもちょっとした納得感が…無いか。
親父に比してブリティッシュ臭がだいぶ薄いもの。

まぁなんだ、
僕としてはRIOの2ndが聴きたいのでどこか出してくれよ、と。

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まだちょっと咳が出る [日々聴く音楽]

前回書いたNOT OTHERWISE SPECIFIEDの
1st.がamazon.にあったので(指紋べったりのCD-Rが届きましたよ)
早速聴いてみました。
あ、なんか、うん…これは確かにプログレメタルですわ。
ほぼ僕の興味の範疇外の音で、
してみると新作って結構様変わりしたのですね。




「犬神家の一族」オリジナルサウンドトラック

「犬神家の一族」オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: 大野雄二
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD

これ去年紙ジャケで再発されて少し話題になっていたみたいですね。
なんか長いこと和モノレアグルーヴの秀作みたいな扱いだったらしく、
なんつーか、あぁ、そう(苦笑)って感じですが。
いつものごとく僕はこの再発を全く知りませんでした。
先日内田裕也が亡くなって
なんとなくジョー山中の曲を漁っているうちに
一連の角川サントラものに辿り着き(「戦国自衛隊」とかさ)、
で、ついでだから(失礼)本作も聴いてみました。

…いやー、びっくりしましたよ。
各種解説では本作を大野雄二版プログレと称していて、
多分書き手はPINK FLOYD辺りを意識してそう書いたようなのですが
これはどう聴いてもGOBLINだよねぇ。
モジュレーションエフェクト(MXRのPhase90辺りかな)を
がっつりウェット側に振ったベースサウンドとか、
おおっこれマジ!?って声が出ちゃうくらい。
最初は「ルパン」と「大追跡」がプログレの訳なかろうよ、と
失笑しながら聴き始めたのですがいやいやいやホント参りました。

と、そこで僕は疑問に思ったのです。
大野雄二はGOBLINを参考にしてこのサントラを作ったのか?と。
映画「犬神家の一族」の公開は1976年。
一方「サスペリア」が公開されたのは'77年なので、
ええっ、犬神家の方が早いんじゃん。
まさか大野が“Profondo Rosso”('75-邦題は「サスペリア2」。
本邦公開は'78年。詳細は面倒なので割愛)を
見ていたってことはないでしょうし、
結論としては単なる偶然の一致ということなのでしょう。
実に、シンクロニシティってヤツですなぁ。

斯様、プログレ耳にも大変楽しい1枚であることに間違いなく
正直「戦国自衛隊」より断然こっちよね(笑)。



L.A.Secrets / ARCHER SCALLAN
arsclasecrets.jpg



こりゃあまたエラいもんを掘り出して来ましたねぇ。
'86年にmeldacからリリースされた初のソロアルバム
“L.A.”の出来に満足できなかったLaurence Archerが
ボーカルにPeter Scallanを迎えて録音したものの
契約を得ることが叶わずお蔵入りしたセッションだそうです。
収録10曲中4曲が“L.A.”からということで、
しかしいかな(超)ヘタウマとは言えLaurence Archerの歌声を
聴き慣れちゃった耳には
却ってPeter Scallanの方が違和感あったりして(笑)。

で、このちょっとRuben Archerっぽい声質の
Peter Scallanさんですが、
あぁ、'90年にSAMSONの“Refugee”で歌った人ですか。
渋いねぇどうも。

そして“L.A.”収録曲では
“Two Hearts”というバラードが断トツ気になるところで
これはアレだよねぇ、やっぱりGRAND SLAMの“Dedication”を
翻案したものですよね。
いや、有り無しで言えば全然アリですわ。
Peter Scallan版で更に良く(Phil Lynott臭が強く)なった
1曲であります。
聴いているとちょっと泣きそうになっちゃう僕です。



好事家がこぞって買い求めたらしく
アッと言う間に売り切れたみたいですが、
血眼になって探す程のことはないものの
手許にあるとついニヤついちゃう感じの1枚です。

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珍しく非欧州で2枚 [日々聴く音楽]

Deadweight / NOT OTHERWISE SPECIFIED / 2019
nosdweight.jpg



なかなかに痛々しい、そして大変苦しげな絵面でありますが
(錘を着けるのが足でなくて首ってのが感覚的にちょっとあり得ない)、
このジャケットは案外イケるで(何故か関西弁)!
と僕のヤマ勘が囁いたのです。
アメリカはジョージア州、アトランタからCraig Kerleyなる
マルチミュージシャン(+客演)のプロジェクトバンド。
本作は3枚目だそうで、毎度お初にお耳にかかりましたが。

そのCraigさんは自らの音楽についてDREAM THEATERやOPETH、
そしてPAIN OF SALVATION等の名前を挙げて説明していますが
なんかねぇ、どうにもこうにも出音が古い
(丸い、尖っていない)ので
良くも悪くもそこまでメタル臭はしないのだ。
例えば、この人の操るオルガンサウンドはOPETHっつうよりは
どちらかと言えばKANSASって感じなのですよ。

僕としては全然、却ってそういう音の方が好ましいので
結果論としてはヤマ勘大正解でした。
本作を一言で言えば昔懐かしい、「プログレハード」の薫り?
決してポンプロックっぽくならないのが
実にアメリカ人らしくて大変興味深いのです。



ちょっと典型的過ぎる曲を貼ってしまった感。
アルバム全体としてはもう少し幅があります。
しかし、いずれにせよアトランタから
こんな音楽が聞こえてくるというのは実に意外です。
だって、基本ヒップホップでしょあそこは。



The Next Hemisphere A Rush Tribute / FLEESH / 2017
flstnhemirtri.jpg



ブラジルのプログレデュオ。
基本他人の曲(主にMARILLION)をカバーするところから
始まったようですが'17年に初のオリジナル作をリリース、
つい先日新譜も出た(今のところ物理盤ナシ)ばかりです。
本作も'17年のアルバムで、全編RUSHのカバー盤となります。

正直最初はふーん、って感じで
どれどれちょっと聴いてみましょうか、ってくらいのもの
だったんですよ。…しかしまぁコレが!
なんとRUSHの曲に女性ボーカルの合うこと合うこと。
うーん、こりゃあ大変意外な事実でしたねぇ。

RUSHのキャリアを広範に捉えての選曲はややもすると
聴き手にとっ散らかった印象を与えてしまいかねないのですが
見事に一貫したアイデンティティの下、
元曲に新たな魅力を与えることに成功しています。
こういう愛あるカバーってのはとても好ましいものですな。



これとか相当の白眉じゃね?
金属パーカッションの入れ方とか物凄いNeil Peartっぽいけれど
オリジナルではこんなトライアングルとか
ウィンドチャイムなんか一切鳴っていないという。

我が国ではプログレ側からRUSHを語れる人が
圧倒的に不足しているので本作のようなアルバムは
どうしても埋没しがちで、しかしそれはかなり勿体ないので
書かずにはおれなかったのです。これはとても良いです。
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病み上がりで夫婦喧嘩してやや元気ナシ(←アホか) [日々聴く音楽]

川上茂幸のベースって物凄くうるさいのに
バンドアンサンブルを殆ど阻害しないのは凄いよなぁ、
と千年コメッツの“Nostalgia”('87)を聴きながら。
僕は自分でベースを弾くときに
この人っぽいグリッサンドをよく真似たものです。
ふとした瞬間にショートストロークのグリスをブイッ!と決めると
なんかちょっと演奏が上手くなった気がするのだ。



PALLASの初期モノ(Demo含む)をつらつら聴いています。
Euan Lowsonメインに、Alan Reedへの変わり目辺り迄ですね。
“Crown of Thorns”という稀代の名曲を更に一段押し上げたのが
Alan Reedの歌であったのは間違いのない事実でありますが
Euan Lowsonの素朴な感じも全然悪くないなぁと、
今更ながらに思ったりして。
数多ある実況録音盤に色々収録されているので
各時代の聴き較べができるのは嬉しいところ。
僕は“The River Sessions 2”('05)に収められた
'85年グラスゴーでの演奏(ボーカルはAlan Reed)が
至高だと思っています。
ポンプロックの典型的な完成形を聴きたいなら
'02年オランダズーテルメールでの演奏
(“The Blinding Darkness ”-'03)ということになりましょうが、
やはりアナログシンセの音には抗えないところがあり。
当時はフェアライトCMIを積極的に導入したりした人達でしたが
やっぱりライブではアナログメインだったのです。

あんまりEuan Lowsonの話になりませんでしたな。



うーん、まだいまいち本調子って感じではないなぁ。
あとナニ書こうかなぁ…。



虚心坦懐、なるべく色んなことを考えずに聴いてみましたが
これ僕やっぱりBANCOとしては聴けない気がします。
なんだろな、この落ち着いちゃった感。
勿論過去にも“Canto Di Primavera”('79)や
“Banco”('83)というアルバムはありました。
しかしそれでもなお焦燥や不安といった感情を
圧倒的な叙情にまぶして吐き出して見せ(聴かせ)た
Francesco Di Giacomo?に替わる存在はなく、
勿論それがないものねだりであって、また
Vittorio Nocenziが独りBANCOを名乗ることにも
異存はないのですが…
なんかただただ切ない気持ちになるなぁ、こういうの。
近年のPFMやOSANNAみたいにコレは全然違うでしょ!と
断じることができないもどかしさが、ね。



先日METALIANにTRAVELERと、カナダ産の若手メタルが
とても良いって話をちょっと書きましたが
どうやらVILLAINってバンドが真打ちな気がします。
物理盤は出ていないようなので
是非bandcampでEP(5曲)をチェックしてみてください。
やたらカッコエエど。

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