デカくて重い豪華箱 [買い直し盤]

いやー、発売日にゲームを2本も買うなんて何年振りだろ?
来週は「どうぶつの森」も出ちゃうし
(家族との数少ないコミュニケーションツールの一つなの…苦笑)、
忙しくて音楽聴いてる暇ないじゃん、僕。


So / PETER GABRIEL / 1986
So (25th Anniversary)

So (25th Anniversary)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Real World Prod. Ltd
  • 発売日: 2012/10/22
  • メディア: CD


糞デカイ梱包で届いた25周年記念BOX。
やっぱりレコードが入ってるとこうなっちゃうわなー。
180gのレコード盤2枚にLPサイズのハードカバー本
(CD×4とDVD×2はこのハードカバーの表2、表3部分に収まっています)が
入っているので重量も相当なもので、
実に配送泣かせなパッケージだねこりゃ。

しかし中身は超充実、聴き手納得のBOXセットでありました。

僕の一番の目当てはアルバム収録曲のデモ集だったのですが、
これが非常に秀逸な内容でした。
各曲、制作過程の段階を追うように
ピアノ+鼻歌みたいなのからマルチトラックデモまでを
スムーズに編集して1曲にまとめてある。
…言葉だと上手く説明できていない気がしますが、
聴けば良く分かると思います。

同じ曲の、
似たような鼻歌デモを延々何回も聴かされる退屈さは皆無で
こりゃあナイスアイディア!今後マネするヤツ続出じゃないかしら?
しかしここまで整合性のある編集をするには相当の手間暇が掛かると思われ、
気軽にマネしようとすると却って悲惨なことになってしまうでしょうね。
Peter Gabrielの場合、鼻歌~ファイナルミックスに至るまで
曲のBPMを殆ど弄らないからこういう芸当が成り立つのであって、
つまり曲想を膨らませる初期の時点で
楽曲完成の着地点がちゃんと見えているってことなんですね。

うーん、これって何気に物凄いことですよ。
曲のアレンジに悩んでテンポを変えるなんて
方法としては一番手っ取り早い筈なのに、この人はそれをしない。
逆に歌メロは徹底的に拘ってじっくりと煮詰めていく感じが伺えます。
楽曲制作のプロセスをこういう風に聴かせるというのは
かなり勇気の要ることだと思うのですが、
それをサラっとやってのける辺りの余裕というか
サービス精神には感服しちゃいます。

他にも客演陣、特にTony Levinのスティックが演奏の肝になっていることや
“Don't Give Up”はデモの段階で既にKate Bushが歌っていることなど
興味深い発見が多くて、これは聴いていて本当に楽しいです。
このデモCDを聴くだけで僕は充分元が取れました。

素晴らしい。実に素晴らしいアセンブル。
お金を払うに値するパッケージってのはこういうののことをいうんです。
…置き場所にはエラい苦労するけどね(笑)。
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梅雨なのに真夏の話 [買い直し盤]

なんだか今年の8月はプログレ再発モノがめじろ押しでございますな。
まぁ、全部買うかどうかは別として備忘録しておこうっと。


先ずは大御所のDX盤2タイトル。

Platinum / MIKE OLDFIELD / 1979
QE 2 / MIKE OLDFIELD / 1980

国内紙ジャケ盤が8月29日予定と発表されました。
大作主義を脱して、楽曲のコンパクト化が進んだ時期のアルバム。
む~、所謂過渡期の地味盤ですわねぇ。

“Platinum”については冷たく静謐なジャケットのイメージと
実際に出て来るサウンドのギャップに驚いたものです。
ギターオリエンテッドなエレポップアルバムとして聴けば
そこそこ楽しめるのかも知れませんが、
表題曲の、STATUS QUOみたいなズッコズッコしたリズムで
僕はどうしても萎えちゃうんだよなぁ。

一方の“QE 2”は、個人的に割と好きなアルバム。
QE 2ってのは豪華客船、クイーン・エリザベス2号のことです。
それを理解してジャケットを見ると、
あっ、これ船の絵なのね。
とご納得いただけるでしょう。

電子楽器によるオーケストレーションをどうやって小曲に組み込むかについて
大分こなれてきた感があって、前作よりMike Oldfieldらしさが
戻って来ていると思います。

大西洋の船旅を夢想するなら本作、
そしてイタリアの列車旅行なら
翌'81年にNEW TROLLSがリリースした“FS”を聴くという、
ナニかとても間違った(?)学生時代を過ごしたような気がする僕。

まぁ、早く次の“Five Miles Out”('82)と“Crises”('83)出してよ!
というのが大方の本音でしょうが、順番だから大人しく待つしかありません。



続いて、4月10日に書いたヤツの次のアルバム。

Augenblicke / NOVALIS / 1981
Augenblicke

Augenblicke

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Made in Germany Music
  • 発売日: 2012/08/07
  • メディア: CD


このブログでNOVALISについて書くのは、実にこれで3回目です。
…よっぽど僕はこのバンドが好きなんだなぁ。

なんか、既に新宿某店には入荷しているようですが
amazonのリリース予定は8月7日となっていて、
僕はそっちをポチっちゃったの。ぬぅ、失敗したなぁ。

-さて。
NOVALISで1枚選べと言われたら、僕は迷わずこのアルバムを挙げます。
いかにもドイツのバンドらしい、
硬質な(しかし抒情味たっぷりの)インストゥルメンタルと
Fred Muhlbockのメロメロに甘~いボーカル曲が交互に攻めて来ます。
僕はこんなに女々しい(差別意図ナシ。この場合どちらかというと褒め言葉のつもり)
アルバムをちょっと他に知りません。

毎年秋の終わりから冬の初めに聴きたくなる1枚。
今年は暑い時期にエアコン効かせて聴くことになりそうです。

ネコ目のくり抜きジャケット(インナーを抜き差しすると目の色が変わる)も
ちゃんと再現されているようですし、こりゃ楽しみだなぁ。
早くamazonにも入荷しないかなー。



更にドイツものがユニバーサルから紙ジャケで8月29日。
つーか、ユニバーサルはまだBRAIN RECORDS持ってるんなら
初期NOVALISをちゃんと出してよぅ。

Grobschnitt / GROBSCHNITT / 1972
Ballermann / GROBSCHNITT / 1974
Jumbo / GROBSCHNITT / 1975
Rockpommels Land / GROBSCHNITT / 1977
Solar Music Live / GROBSCHNITT / 1978
Merry Go Round / GROBSCHNITT / 1979
Volle Molle ? Live / GROBSCHNITT / 1980
Illegal / GROBSCHNITT / 1981
Razzia / GROBSCHNITT / 1982

Eroc(Joachim Ehrig)在籍時のタイトルをまとめて出すという意図は分かりますが、
一気に9枚は幾らなんでも出し過ぎだってばー。

暗黒ジャーマンロックの初期2枚は必須として、
それ以降のシンフォニックなヤツをどうするか…。
“Rockpommels Land”とか、これで買ったら(レコード含めて)何枚目よ?
って感じだもんなぁ。

まぁ、unionの予約が始まるまでまだちょっと時間がありそうだから暫く悩みます。
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混沌の盾、ゆがむ [買い直し盤]

これこそまさに絶対絶命!って感じですな。

まぁ、毎度なんのこっちゃ分からん出だしですが
きっと今日のもあんまりいいエントリーじゃないと思います。
音楽の中身の話ではなくて、「ガワ」についての嘆きが主な話題なので。



BLUE OYSTER CULT大好きおじさんの僕ですから
Michael Moorcock繋がりで当然HAWKWINDもちょいちょい聴く訳です。
つーか、関係の深さやアルバムへの貢献など、どう考えてもHAWKWINDの方が先だわな
(そもそもMOTORHEADがBOCより好きなんだから、どの道HAWKWINDには辿り着くわい)。

ただ、HAWKWINDについては活動歴がやたらと長く、
ディスコグラフィもライブ盤やらなんやらで夥しい数があるので
全部は追い切れないというのが正直なところ。

-で。
先日1枚の紙ジャケ再発盤が我が家に届きました。

Warrior on the Edge of Time / HAWKWIND / 1975
hawkwind.jpg

がっぷり四つでMichael Moorcockが絡み、「永遠の戦士」を題に採った傑作ですね。
メタル方面から言えばLemmyが脱退する前の、最後のスタジオ作ということになります。
プログレ的には、Simon Houseのメロトロンと
Nik Turnerのフルートが醸し出す絶妙な寂寞感、ですかね。
とにかくスペースロックったらまずはこれでしょ。

オリジナルLPは英United Artistsからのリリース。
国内盤も最初は勿論東芝EMIからの発売でしたが
後にはキングレコードのユーロ・ロック・コレクションにラインナップされています。
僕が初めて聴いたのはそのキングレコード盤でしたね。
EMI盤、キング盤共に邦題は「絶体絶命」…微妙に外している感もありますが
語感の強い、いいタイトルだと思います。

その後はどうやら権利関係がうやむやになったらしく、
CD化再発はどれもマイナーな(インチキ臭い)ところが
勝手に出しちゃったような物ばかりですね。

今回届いた紙ジャケは韓国Media Arte制作によるものです。

とは言っても、
中身のCDは'04年に独Rock Feverから再発された盤をそのまま突っ込んでるだけです。
ここのは大抵、中の盤は他のを流用してガワだけ作って売っているのです。
日本でもまま見掛けるスタイルだし、そういう商売については全然文句ありません。

…しかし。
その肝心の紙ジャケが、お話にならないくらい粗末な作りなのは問題だよな。
英盤オリジナルLPを模した変形ギミックにつられて買った僕、超ガックシ。

ゲートフォルドを開いて、更にベロを展開すると
ジャケットが“CHAOS”と書かれた盾の形になる仕掛けなんですが、
貼り合わせが適当(糊の質も良くない)なので、紙が波打ってボコボコです。
そもそも折りしろとかの採寸が間違ってるんだろうな、これ。
Media Arteの紙ジャケについては他にも幾つか持っていますが、
普通のダブルジャケットとかは(韓国製特有の紙のぶ厚さはあるものの)
そこそこちゃんとしていたので油断しました。
…こういう凝ったヤツはやっぱり日本で作らないと駄目だなぁ。

最近は専門店でもRock Feverの'04再発盤を見掛ける機会が少なくなってきたので
(音を聴くという点において)この紙ジャケ再発も全く意味がないとは言えませんが、
それにしてもこのジャケットは厳しい。
Rock Feverのデジパックと2枚並べて溜息を吐いちゃった人って、
多分僕の他にも結構居るんじゃないかと思います。

そしてそういう人達は、漏れなく
もっとちゃんとした紙ジャケが出たら絶対買い直してやる!
って思っているに違いない(苦笑)。

-ついでに因みに。
本作に先駆けてリリースされたシングル、
“Kings of Speed”(A面タイトル曲はアルバムにも収録)のB面は
HAWKWIND版“Motorhead”でした。
Nik Turnerのサックスがリフのボトムに絡み、
ソロはギターじゃなくてSimon Houseのバイオリン!
しかしLemmyのベースはいつもの如し…と、かなり味わい深いんですよね。

この“Motorhead”、大抵の再発CDにはボーナストラックとして収録されています。
勿論Rock Fever盤にも入っていますよ。
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オーディオベンチマーク [買い直し盤]

去年初冬に一度はリリースされたRUSHのボックスセット。
しかし“Sector 1”と“Sector 2”の一部ディスクに不具合が出て、
僕の注文は商品再手配となってしまいました。

先日漸く不具合修正版入荷の知らせがあり、程なく重たい荷物が我が家に到着しましたよ。
まぁ、良かった良かった。

で、“Sector 3”から逆順で遡って聴いているんですが、こりゃ物凄く良いリマスターですね。

…ここから話が遠くにズレていきますよ(笑)。


今の場所に引っ越す時に処分をしてしまいましたが、
僕はかつてバラでオーディオ装置を揃えたことがあります。
物凄くお金を掛けたとかそういうのでは全然ないんですが
ソースのサウンドに妙な味付けを加えない、
スタジオモニター的な良いセットを組めたと思っています。

今は無くなってしまった某専門店に何度か足を運び、
入門者の良く分からんリクエストにも
真面目に応えてくれる店主さんと相談して組み上げたセットでしたが、
主に設置スペース的な問題によって結局手放しました。
あ、やっぱりいいセットだったんだなー…
という実感は、買い取り価格の予想以上の高額によって最後の証明となりました。

-なんの話よ?って感じですが。

このオーディオセットを組む際、やっぱり最初は
何聴くの?
という店側の質問から始まる訳です。
別に恥ずかしがることでもないので堂々と
ロック!
って答える訳ですが。

店主さん曰く、ロックを主体に聴くお客さんはそこから先の希望が曖昧なのが難しいそうで。
クラシックやジャズの場合はそこから音の質感やら定位のさせ方の話になるらしいんですが、
ロックの場合はややもすると音量の話に終始してしまう、と。
そんなもんボリューム上げりゃでかい音は出るよ、とも言えず苦労するんだとか。
僕のように最初から「スタジオモニター的な足し引きの無いサウンド」という
ハッキリした希望が出るのは珍しいと言われました。

ともかく、それだけ明確な要求があるなら
予算に合わせて幾つかアンプとスピーカーの組み合わせを準備するから
普段聴いてるCDを何枚か持って来てくれ、という話になりました。
あれ、俺なんか試されてる?
的疑念を抱きつつ(笑)、悩みに悩んで持って行ったうちの1枚が

Power Windows / RUSH / 1985
rush.jpg

ローファイなサウンドのチェックをするためのCDはそれこそ掃いて捨てる程ある我がCD棚ですが、
逆にハイファイなものは何があったっけ?
と探してみるとこれがなかなか。
一聴煌びやかな産業ロックの類であってもそのサウンドは結構ローファイだったりして、
ちょっと往生しかかった時にふと思い出した1枚です。

じゃあ、聴いてみましょうか?
と言われておずおず差し出した本作は店主さんにもすこぶる好評で、
これは素晴らしいサウンドのロックだねぇ。
って感心されました。
ベンチマークの用をなす、ダイナミクスに優れたロックというと
概ねクラシックロックになっちゃうみたいなところがあるらしいんですが、
これは現行デジタルオーディオのサウンドチェックとしても充分に使える、と。

まぁ、煽て90%としても嬉しい話ではありましたな。


…という、いつもの昔話。

今回の'11年リマスターは上記に持って行った旧盤とは比較にならない音質向上です。
'97年のリマスター盤に比しても解像度が一段違う感じで、
なにしろ今我が家にある安物のコンポーネントでも物凄く良い音が出て来る。
勿論、良いサウンド=良い音楽って訳じゃないのは充分承知していますが
これだけ良い音が鳴っているとそれだけで楽しい気分になるのも事実です。

これはねぇ、RUSHの決定版と言って差支えないですよ。

Sector 3 / RUSH
Sector 3

Sector 3

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Island / Mercury
  • 発売日: 2011/11/21
  • メディア: CD



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ベスト盤2枚もいらんっつーのに [買い直し盤]

JUDAS PRIESTのさよならツアーに併せて各社芸のない再発をするようです。
もう、いい加減いらねぇよ!
なんて思いつつ、気がつけばGullレーベル時代の初期タイトル紙ジャケをポチっている僕…。
ホント、いいカモだよなぁ。

Sad Wings of Destiny / JUDAS PRIEST / 1976
運命の翼(K2HDマスタリング+HQCD/紙ジャケット仕様)

運命の翼(K2HDマスタリング+HQCD/紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2012/01/25
  • メディア: CD


僕はこれ程美しいハードロックを他に知りません。

鋲打ちレザーを着てマッチョなヘヴィメタルを演る前、
緻密に構築された名曲がガンガン飛び出す大傑作です。
レコードのB面、“Prelude”から“Tyrant”の流れなんて
未だに聴いててトリ膚立ちまくりですもの。

伊藤政則はこの時代のJUDAS PRIESTを「鑑賞型ハードロック」と称しました。
まさに言い得て妙だと思います。
とかく“Victim of Changes”や“Ripper”ばかりが取り沙汰されますが、
“Epitaph”みたいな内省的なバラードとか、注目されていい曲が他にもあるアルバムです。

K.K.の居ないさよなら公演にどれ程の意義があるのか?
という一抹の疑問はありつつ、これで最後という感傷をもって
2月の武道館には臨みたいと思います。
願わくばこのアルバムや“Sin After Sin”辺りからの曲も演って欲しいものです。
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ちーと(だいぶ?)納得いかんけど [買い直し盤]

タイトル脇のサブカテゴリ-を、今まで「同一タイトル」としていたものについて。
なんかいまいち伝わらないので今回から「買い直し盤」に改めます。
旧エントリーの分は、気が向いたらそのうち直します。


Original Album Classics / BLUE OYSTER CULT / 1975-83
Original Album Classics

Original Album Classics

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony UK
  • 発売日: 2012/01/17
  • メディア: CD


このシリーズでのリリースは2回目になります。
前('08年)は1stの“Blue Oyster Cult”('72)~4th“Agents Of Fortune”('76)に、
何故か5th“Spectres”('77)を飛ばして6枚目の“Mirrors”('79)を加えた5枚セットでした。

同時期、“Spectres”までの5枚は
リマスター音源にボーナストラックを加えた盤をSMEJが紙ジャケ仕様で単体リリースしたので
僕はそっちを揃えましたが、“Mirrors”以降のアルバムは一向にリマスターされません。
上記のセットでも“Mirrors”だけはオリジナルのままだったようです。

で、今回の第2弾ですが

“On Your Feet Or On Your Knees”('75)
“Some Enchanted Evening”('78)
“Cultosaurus Erectus”('80)
“Fire Of Unknown Origin”('81)
“The Revolution By Night”('83)

の5枚セットということで、
'70年代のライブ盤が2タイトルと、'80年代に入ってリリースされたスタジオ盤が3枚ですね。
特段の表記もありませんし、やっぱりリマスターはされていないんだろうなぁ…。

-しかし。
前回に続いて今回も中途半端なセットだねこりゃ。

ボーナス7曲を加え、映像DVDもオマケにつけて再発された“Some Enchanted Evening”、
このセットではどうやらオリジナル盤の7曲のみのようで、なんでそういうケチなことをするのかね?
国内盤の単体再発も何故かこれだけはデジパック仕様だったし、もう、イライラするなぁ。
そして、'80年代で括るなら
“Extraterrestrial Live”('82)という傑作ライブを外しちゃダメでしょうに。

スタジオ盤のみで構成するには“Club Ninja”('86)が
Lemon Recordingsに単発で抜かれちゃってるし
“Imaginos”はBOCのアルバムと呼ぶにはちょっとナニだしで、
苦しいのは分かるんですけどね。

ともあれ。
プロデュースにMartin Birchを起用して
「元祖ヘヴィメタル」を主張した(結局BOCはBOCで、ちっともメタルにはならなかったけど)
“Cultosaurus …”と“Fire Of …”、
そしてLOVERBOYでひと山当てたBruce Fairbairnに目をつけた“The Revolution …”は
いずれも甲乙つけ難い好作で、我が家のCDもかなりボロいことになっているので
ここらで買い直しってことにしようと思います。

特に“The Revolution By Night”は共作の外部ミュージシャンが興味深くて、
Aldo NovaやらPatti Smith、Ian Hunterなんて名前がぞろぞろ出て来ます。
アルバム冒頭、Aldo Nova絡みの“Take Me Away”なんて
ズバリ、オカルトハードロックの大傑作曲ですよ。

仕切り屋、Sandy Pearlmanの売らんかな戦略はあまり上手くいきませんでしたが、
この時期のBOCが独自性豊かな「不気味ロケンロール」を
完成の域に持って行った事実は揺るぎません。

こんなバンド、他にはちょっと見当たらないんですけどね。
あんまり風変り過ぎて、受け入れられない人も多いんでしょうね。

取り敢えず、明けて1月中旬にリリースの本セットの到着を、ぼかぁ楽しみに待ってます。
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惰性の「また買い」 [買い直し盤]

余りに頻繁なリパッケージで、
ディスコグラフィが訳分からん事になっているバンドと言えば…

Lightning to the Nations / DIAMOND HEAD / 1981
Lightning to the Nations (the White Album): Deluxe

Lightning to the Nations (the White Album): Deluxe

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sanctuary UK
  • 発売日: 2011/11/01
  • メディア: CD


こんなのまた出しちゃって、Sanctuaryもセコイよなぁ。
オリジナルLPの7曲と、後にCD化された際にボーナスで追加された7曲を
2枚に分けてのリパッケージ盤です。
'11年版リマスターとのことで、しょうがないのでまた買いました。
しかし'01年の再発盤(白ジャケ“White Album”仕様の1枚モノ)もまだ全然普通に売ってるし、
内外を問わずユニバーサル系列は巨大になり過ぎてもはやカタログの整理が出来ていない感じですね。

中身については方々で散々語りつくされているでしょうから省略します。
一言で片づけるなら、
カッコイイ!
とだけ。

リマスターについても、元々が低バジェットの自主制作盤ですから大した効果がある筈もなく。
ボトムの押し出しに成功した分うわ物の分離が甘くなった感じで、
ちょっと軽快感に欠ける気がします。

さて、ここで僕が書いておきたいのは…
Uミュージックジャパンさーん、これ紙ジャケにしないでどうすんの?

ちょっと意外な事実、本作はレコード~CDを通して一度も国内盤が出ていないのです。
自主盤LPだったレコード時代はともかく、CD化再発されて以降、
特にSanctuaryが権利を取得した後は幾らでもチャンスがあった筈なのに。

これから年末に掛けて(リリースタイミングを10日と空けずに)、
2ndの“Living in Bollowed Time”と3rd“Canterbury”を
プラケ版と紙ジャケの両方で再発とか、
そういう訳の分かんないことをするのならよっぽどこっちを出した方が…
「国内初リリース」っつって今回の新規ジャケとオリジナル白ジャケ、
ついでにWoolfe盤とMetal Blade盤のデフジャケをオマケにして¥4,800とかで出せば
僕みたいなのが
たっけー!SHM-CDはホントにクソ!!
とか文句言いながら結局買うんだって(苦笑)。

国内先行でまたもや揉めている(?)DIOとか、
いつ出せるんだか分からないタイトルよりこっちの方が全然確実でしょうに。

しかし、既にこれだけ混乱した状況に
今度はEMIの膨大なカタログが加わっちゃったりするんですかね?
…一体どーなっちゃうんだろ?
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あーもう、どうすりゃいいの [買い直し盤]

突如、頭の中がPOLICEで一杯になってしまいました。
しかしうちには'95年のベスト盤と“Live !”しかありません。
うがー!1st、2ndのスタジオ盤が全部聴きたいっ。

…っと、しかし今日は色々荷物が届いているのでなんとか浪費を踏みとどまって。

Starless and Bible Black / KING CRIMSON / 1974
暗黒の世界~40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

暗黒の世界~40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WHDエンタテインメント
  • 発売日: 2011/10/26
  • メディア: DVD Audio


このアルバムは個人的にちょっと特別なのです。
中学生の頃、初めて買うKING CRIMSONをどれにするかってんで
散々悩んだ末に手に取ったのが本作なもので。
今にして思えば、
素直に「宮殿」買っとけよ…
ってなもんですが。

お目当ては勿論DVD Audioの本編。
僕はミュージシャンとしてのSteven Wilsonは余り好きじゃありません
(多作過ぎてちゃんと聴く気が起きないんだもの)が、
一連のCRIMSON再発におけるリミキサーとしての腕は実にたいしたものだと思います。

いやー、今回も満足満足。
リリース遅れも(珍しく)1回のみ、1週間で済んだし。

Bill Brufordのようにポカンと口を開けて(笑)聴き込んでしまったので“Discipline”の方には辿り着けず。
Mike Oldfieldや、他にも細々届いているというのに。
先週のRIOTもまだちょろっとしか聴いてないし、
んーやっぱりPOLICE聴きてぇ。

どうにもならんなー、こりゃ…。
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言い訳すんのもかったるい [買い直し盤]

暑いよう、だるいよう…。
なにしろ、夜寝つけないのが一番辛いです。

Peace Sells ... but Who's Buying / MEGADETH / 1986
ピース・セルズ・・・バット・フーズ・バイイング?25thアニヴァーサリー・エディション

ピース・セルズ・・・バット・フーズ・バイイング?25thアニヴァーサリー・エディション

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2011/07/13
  • メディア: CD


25周年記念盤2枚組。
Dave Mustaineが自らリミックスした'04年盤はガッツリとした低域の持ち上がりや
各インストゥルメントの分離がハッキリしていて
現代的なメタルの音像に迫ってはいたものの、
あまりにもオリジナルとは質感の違うサウンドに
僕のようなおっさんは戸惑いを隠せませんでした。

本盤はオリジナルミックスをベースに
「ヌケの良い音」を主眼にリマスターされている印象です。
'04版の迫力には到底及びませんが、オリジナルを聴き慣れた耳には
こっちの方が断然しっくりきます。

…しかし、空間処理済みの2ミックスにコンプレッサー噛ますのって
やっぱり難しいんだなぁ…。
スネアとかの残響音に不自然なハーモニクスが乗るのは
ちょっと気になるかな、やっぱり。

そしてオマケの2枚目、'87年のライブは…
オフィシャルブートの域を超えるものではありませんな、こりゃ。
ラインモニターのデッドなサウンドは異様に生々しいんですが、
もう少しアンビエンスが欲しいと言うのが正直なところ。
まぁ、演奏の安定感と巧さはさすがといった感じですが。

「ピー」音無しの“These Boots were Made for Walkin'”が聴けるのはいいですね(笑)。

本当は'04版のボーナスに一部が収録されたRandy Burns Mixも全曲聴きたかったけど、
豪華BOX版にはさすがに手が出ず(レコードとかあっても聴けないんだもん)。
僕はこの2枚組CDで充分満足しました。

Capitol / Combat盤のオリジナルLP、同CDに加えて
'04版を紙ジャケに突っ込んだ国内盤('08年再発)、
それに今回のリマスターと…
なんだかんだコレ4回も買ってんのね、僕。
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一通のメールから [買い直し盤]

切っ掛けは先週金曜日の晩、bakune氏からのメールでした。
彼の自宅PCに繋いだスピーカー、
その接続が左右間違っているかも知れない、と。
で、「黒い安息日」の鐘の音とTony Iommiのギターは
それぞれ左右どっち側で鳴っているのかを確認してくれ、
との内容でした。

BLACK SABBATHでチェックするというのがとても彼らしくて、
しかし確かにあのアルバムはステレオ感バッチリだもんなぁ
なんて感心しながらヘッドフォンで“Black Sabbath”を聴き始めたのです。

結局、そこから週末一杯掛けて
BLACK SABBATHのアルバムを全部聴き直してしまいました。

因みに鐘の音は右側、Iommiのギターは左側で鳴っていました。
bakune氏、スピーカー接続し直しです。
その旨をメールに打ちつつも、
どんどん音楽に集中してしまって
返信の作文が適当になっちゃいました。

いや~、やっぱりSABBATHはイイ!!
歌い手がどうとか楽曲のスタイルがこうとか、そういうのは関係無し。
だってどれもこれも全部いいんだもん。

…すいません。
Ice-Tがラップで出しゃばる“The Illusion of Power”、
あれだけはちょっとイラっとするな。

-さて。
そんな聴き直しの中で、案の定リピートしてしまったのが

Heaven and Hell / BLACK SABBATH / 1980
Heaven & Hell

Heaven & Hell

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2008/10/07
  • メディア: CD


当たり前過ぎてこのブログ的には詰まらないんですけどね。

しかし僕にとって、リアルタイムのBLACK SABBATHというのは
Ronnie James Dioとの短い蜜月を経て、
ゴタゴタと喧嘩し始めるこの頃のSABBATHなので
どうしても思い入れが…ね。

いやー、それにしても。
本作もANGEL WITCHの1stに負けず劣らず、
一体何回買い直ししたんだろう?
(ANGEL WITCHについては5月26日エントリー参照)

日本フォノグラムのLPに始まって、同社CD →
テイチク(Castle)CD → ビクターCD → RHINO CD(Box)
→ ユニバーサル紙ジャケ2枚組と、
…あー、6回も買ってるのかぁ…。

確かLPの解説を伊藤政則(酒井康だったかな?)と大貫憲章が書いていて、
大貫!?ロンドンナイトが何故サバス??
と首を傾げたことが思い出されます。
後に大貫がかなりのBLACK SABBATH好きであることを知り、ちょっと見直したりして。

僕はこのアルバムについて、
例えばbakune氏がちょっと苦笑いしちゃう
“Wishing Well”なんかも含めて
捨て曲なんか1曲も無いと思っているのですが、
今回は“Lonly is the Word”にがっつりハマりました。

改めて凄い曲だよなぁ、これ。
特にTony Iommiのギターについては、
この1曲でその魅力の全てが聴けるんじゃないか?
ってくらい素晴らしいソロが延々と続きます。
そして、手癖で動きまくるGeezer Butlerのベースがまた、
大変に素晴らしいサウンドで絡むのですよ。

-'07年の来日でHEAVEN AND HELLのセットから
この曲が外されちゃったのは大層悔やまれるところです。
逆に、Radio City Hall公演のライブ映像が遺ったのは僥倖でしたね。

いや、でも、やっぱりこの曲はナマで聴きたかったなー…。

結局のところ、バック トゥ ベーシックと言われて僕が辿り着くのは
多分本作なんだろうという、確信めいた感覚を得た先週末でした。
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