なんだか気分の晴れぬ春 [故人を悼む]

去る9日にKeith Olsenが亡くなったそうで
お悔みを申し上げます。
'70年代末期以降、手がけたあらゆるミュージシャンを
煌びやかな産業ロック方向に持っていく剛腕は
幾度か僕の眉間に深い皺を刻ませました。
SCORPIONSの〝Wind of Change”
(アルバムタイトルで言えば〝Crazy World”か)とかね。
しかしあの時代、商業的な成功に最も近いプロデューサーとして
確固たるポジションを築いたのは紛れもない事実であり、
僕のCD棚にもこの人の名前がクレジットされたアルバム
たくさんあるもんな。

同じ時期ではBruce Fairbairn
(こちらは亡くなってから随分経ちますね)の名前も
連想されますが、この人の場合はもう少しメタル寄りに
ベクトルが限定されていた印象があり、
やっぱりKeith Olsenの方がより雑食だったと感じます。

で、そんなKeith Olsenがプロデュースした1枚を
つい最近偶然中古で買って聴きまくっていたのです。
-と、いうことで。

再発しないかな シリーズその19

No Sweat / NO SWEAT / 1990
nswtnswt.jpg

Def LeppardのJoe Elliottに気に入られて云々…という
バックストーリーで鳴り物入りのデビューを果たした
アイルランドのバンド。



実に爽快、且つ高水準なプロダクションと楽曲群。
母国アイルランドでは上掲デビューシングルが
チャートのトップを飾りましたが
お隣りのイギリスでは全く振るわず。
満を持してのアルバムもチャートアクションに乏しく
結局バンドは本アルバム1枚を遺して解散。
これ、もうちょっと売れても良かったと思うんですけどね。
時代が悪かったんですかね。
斯く言う僕もPANTERAとかそんなんばっかり聴いていた頃で
この辺はサラッと流してお終いだったんだよね。

しかしLondon Recordsからのオリジナルリリース以降
一度も再発されていないというのは
ちょっと寂し過ぎじゃありませんか。
各種シングルにアルバム未収録曲がそこそこあるみたいだし、
それをボーナスにしてリマスター盤出して欲しいのココロ。
MAGNUMの〝Goodnight L.A.”('90)とかと併せて
旧Polydor関連のカタログで
「Keith Olsenコレクション」とか銘打って出したら
今ならそこそこ売れないかな?…売れないか(苦笑)。
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