相変わらず脈絡ない [日々聴く音楽]

ここ暫くはHIGH ROLLERの再発モノが
僕的にパッっとしないというか
あんまり食指が動かない感じだったのですが…
急に来たなコレ。

Gold 'n' Glory / FAITHFUL BREATH / 1984
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以前にも書いていますが、ズルベタの叙情プログレ
(言わずと知れた〝Fading Beauty”-'74)から始まって
突如バイキングメタル(今現在のそれとは全く違います。
実際はコスプレしていただけで
中身はオールドスクールなハードロック)へと変貌し、
更に時代を下ってはその名をRISKへと変え
最終的にスピード/パワーメタルバンドとしてキャリアを終えた
ドイツのバンド。

本作はバンド通算5枚目のアルバム
(バイキングスタイルとしては3枚目)です。
当時レコ社を独SKYからベルギーのMAUSOLEUMに変えたのは
本格的にヘヴィメタルを標榜したからだと思われますが、
如何せんちょっとマイナー過ぎたかな(笑)。
しかしバンドの本気度は高くプロデューサーにMichael Wagener、
加えて共同プロデュースにUdo Dirkschneiderを起用。
FAITHFUL BREATHの中心人物Heinz〝Heimi”Mikus
(ギター兼ボーカル)の声質はUdoのそれに近く、
メタルのボーカリゼーションを実践するに当たって
この人選はある種必然だったのでしょう。
実際前作までのややしみったれたハードロックから
(HELLOWEEN爆売れ以前の)ドイツ型ヘヴィメタルへと
見事な脱皮を果たしています。



CD化についてはロシア盤Mausoleum Classixで
数年前に再発されていますが
今回はPatrick W. Engelの手による
最新リマスターとのことで、まぁこれは要るわいな。

11月下旬てことでちょっと先ではありますが、
備忘録がてら記しておきます。



と、ここまで書いてからふと思い出したのです。
お盆前の作文(8月4日)から続きで書こうと思っていた
ヤツがあったことを。
はははは。すっかり忘れてたわ。はは…はぁ(乾き笑)。

Monarch Girl / Dave Dunlop / 2016
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キャリア初のリーダーアルバムは多彩な客演を迎えつつ
これぞギタリストのソロアルバムといった感じの2部構成。
全13曲の前半はエレクトリックの歌ものを中心に、
中盤にかけてアコースティックのインストゥルメンタルへと
グラデーションしていきます。
そしてアルバム最後はKathryn Rose
(同郷カナダの女性SSWだそうですが…存じ上げずすみません)
とのデュエットでしっとりと締め括ります。

歌ものについては甘くなり過ぎず、
しかししっかりと熱量のある演奏は実に大人の味わい。



↑ これがアルバム中最もポップな曲ですね。

そしてアコギのインストは様々なジャンルのボーダーを
圧倒的な技巧で易々と跨いで見(聴か)せ、
まぁこれだけ弾けたら楽しいだろうなぁ、
と聴き手を嘆息させます。
貼るものが見つからないのでアレなんですが、
本当に上手いのですよこの人。

こういう、一つのジャンルで括りにくい人ってのは
(特に我が国では)評価されにくく、
どうしても「知る人ぞ知る」みたいな存在になってしまうのが
とにかく残念で。
Rik Emmettが演奏活動からの引退をほのめかしている現在、
この人が共にフェードアウトしてしまうのは余りにも勿体ないと、
そんな風に思っているのです。
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