今日もイタリア2タイトル [新譜]
Stranger Skies / ELLESMERE / 2024
こりゃ年初から物凄ぇのが出たな。
4枚目にして飛躍的ブレイクスルーを果たした傑作だと思います。
Roberto Vitelli(ベースとキーボード)が書いた曲を
多数の客演によって具現化するスタイルは'15年のデビューから変わらないものの、
1stアルバムはやや茫洋とした雰囲気モノの域にあって僕の耳の反応は鈍かったのだ。
なんか、超薄味のASTURIASみたいだなぁって思った記憶が…。
まぁでも2枚目、3枚目も買って聴いてはいたのです。
作を重ねる毎に楽曲の輪郭はクッキリと際立つようになり
ロックのダイナミズムも感じられるようになりました。
特に3枚目からMattias Olssonをドラムに迎えたのは大きかったと思います。
リズムのバリエーションが格段に増え、
剛直な質感がアウトプットされるようになったのは前向きな変化でした。
インストゥルメンタルメインから、徐々にボーカル曲が増えていったのも
「ロックバンド感」の創出に一役買ったところでしょう。
ただ、何度も繰り返して聴くようなアレでもなかったんだよね。
常に平均点はクリアしつつ、ちょっと典型的過ぎてあんまり面白くないイメージが…。
-で、本作です。
イントロダクション、オケ(疑似)の高揚感でいきなりん゛っ!と力が入ります。
間髪を入れずの7拍子は、なるほどRoberto VitelliがRUSHの名前を挙げるのも頷けます。
そしてなにより驚いたのはいきなりのボーカル曲だということ。
その歌声は実にPhil Collinsっぽくて、あ、やっぱりGENESISにも言及してるのねw
てかこれ歌ってるのJohn Wilkinsonじゃねぇの?
…調べてみたらやっぱりその通りでした。
なんとアルバム全6曲中、インストゥルメンタルは1曲のみで
残りは全てJohn Wilkinsonのボーカルが響き渡ります。
SWAN CHORUSに続いてここでも大活躍だ。
僕が気に入ったのは2曲目 ↓
ちょっと往年のポンプロック風味が薫るのが嬉しい。
アルバム終盤(共に10分超え)の2曲も素晴らしく、
いやこの2連発はうるさ型のプログレファンも舌を巻く完成度だと思います。
実際、やっていることは前作とそんなに変わらなかったりするんだよな。
なのになんなんだろう、この一皮剥けた感じ。
先達の模倣を突き詰めて突き詰めて、その果てに獲得した清々しさ、かなぁ。
多分本作を聴いてアレとコレの真似、っていう人はもはや居ないと思います。
ただただ良く出来たアルバムですよコレは。
前々回Andrea Orlandoの作文でちょっと悪く書きましたが
ams1月のリリースはELLESMEREと並んでこちらもなかなか。
Guardate Com'e Rossa La Sua Bocca / FABIO CINTI & ALESSANDRO RUSSO / 2024
ピアノをバックに訥々と歌われるのは
イタリアの大御所カンタウトーレAngelo Branduardiの楽曲群。
プログレ的にはどうしてもFranco Battiatoの陰に隠れがちで
正直僕も殆ど聴いてこなかったのですが、
良いメロディを書く人なんですねぇ。
ボーカルのFabio Cintiは
どうやらFranco Battiatoの人脈から出て来た人のようで、
それがなんでAngelo Branduardiなのかはちょっとよく分かりませんが。
良く晴れた冬の午後、暖房の効いた部屋でぼんやり聴くのにとてもイイ1枚。
こりゃ年初から物凄ぇのが出たな。
4枚目にして飛躍的ブレイクスルーを果たした傑作だと思います。
Roberto Vitelli(ベースとキーボード)が書いた曲を
多数の客演によって具現化するスタイルは'15年のデビューから変わらないものの、
1stアルバムはやや茫洋とした雰囲気モノの域にあって僕の耳の反応は鈍かったのだ。
なんか、超薄味のASTURIASみたいだなぁって思った記憶が…。
まぁでも2枚目、3枚目も買って聴いてはいたのです。
作を重ねる毎に楽曲の輪郭はクッキリと際立つようになり
ロックのダイナミズムも感じられるようになりました。
特に3枚目からMattias Olssonをドラムに迎えたのは大きかったと思います。
リズムのバリエーションが格段に増え、
剛直な質感がアウトプットされるようになったのは前向きな変化でした。
インストゥルメンタルメインから、徐々にボーカル曲が増えていったのも
「ロックバンド感」の創出に一役買ったところでしょう。
ただ、何度も繰り返して聴くようなアレでもなかったんだよね。
常に平均点はクリアしつつ、ちょっと典型的過ぎてあんまり面白くないイメージが…。
-で、本作です。
イントロダクション、オケ(疑似)の高揚感でいきなりん゛っ!と力が入ります。
間髪を入れずの7拍子は、なるほどRoberto VitelliがRUSHの名前を挙げるのも頷けます。
そしてなにより驚いたのはいきなりのボーカル曲だということ。
その歌声は実にPhil Collinsっぽくて、あ、やっぱりGENESISにも言及してるのねw
てかこれ歌ってるのJohn Wilkinsonじゃねぇの?
…調べてみたらやっぱりその通りでした。
なんとアルバム全6曲中、インストゥルメンタルは1曲のみで
残りは全てJohn Wilkinsonのボーカルが響き渡ります。
SWAN CHORUSに続いてここでも大活躍だ。
僕が気に入ったのは2曲目 ↓
ちょっと往年のポンプロック風味が薫るのが嬉しい。
アルバム終盤(共に10分超え)の2曲も素晴らしく、
いやこの2連発はうるさ型のプログレファンも舌を巻く完成度だと思います。
実際、やっていることは前作とそんなに変わらなかったりするんだよな。
なのになんなんだろう、この一皮剥けた感じ。
先達の模倣を突き詰めて突き詰めて、その果てに獲得した清々しさ、かなぁ。
多分本作を聴いてアレとコレの真似、っていう人はもはや居ないと思います。
ただただ良く出来たアルバムですよコレは。
前々回Andrea Orlandoの作文でちょっと悪く書きましたが
ams1月のリリースはELLESMEREと並んでこちらもなかなか。
Guardate Com'e Rossa La Sua Bocca / FABIO CINTI & ALESSANDRO RUSSO / 2024
ピアノをバックに訥々と歌われるのは
イタリアの大御所カンタウトーレAngelo Branduardiの楽曲群。
プログレ的にはどうしてもFranco Battiatoの陰に隠れがちで
正直僕も殆ど聴いてこなかったのですが、
良いメロディを書く人なんですねぇ。
ボーカルのFabio Cintiは
どうやらFranco Battiatoの人脈から出て来た人のようで、
それがなんでAngelo Branduardiなのかはちょっとよく分かりませんが。
良く晴れた冬の午後、暖房の効いた部屋でぼんやり聴くのにとてもイイ1枚。
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