泡沫者の細っけぇ愉しみ [泡沫盤]

今月マジ全然書けてねぇこれちょっとやべぇレベル。
てな訳で前回Lea Hart地獄の補遺でお茶を濁します。

Lea Hartの関連作は日本盤がオリジナルで
その後海外でリリースされるケースが多く、
その際アルバムタイトルやジャケットが変更されたり
微妙に中身が入れ変わったりするので
ディスコグラフィの取っ散らかり方が半端じゃない。
なので諸々比較検証するに当たっては
基準となる定盤を決めないといけないのですが、
僕はWest Coast Productions(WCP)なるところが
'95年に3枚組で出した“True Brits”としました。
従前リリースされた“True Brits”、“True Brits 2”に
1枚プラスしてセット売りしたものです。
因みに現在iTunes等ではPeacock Recordsが
ROCK LEGENDS名義で同タイトルをばら売りしています
(フィジカル盤“TRUE BRITS”はVARIOUS ARTISTS表記)。
このセットだと曲数が多く被りもなく、
概観をほぼカバー出来るのでかなり便利なのです。

で、そこから各曲の出所や流用先を
ちくちく攻めていくのですが、
例えば前回貼ったヤツを調べると
最初はFASTWAY…ではありませんでした!
サクっと訂正します。
FASTWAYに先んじること4年、
実になんとも言えないヤツが初出でしたねぇ。



↑ うひょ!?って感じでしょ。
僕は基本国産モノの音源は貼らない方針ですが、
本人(もしくはその周辺)がアップしているようなので今回は例外的に。
Steffanieの2枚目“Pink Noise”('86)が最初でありました。
いわゆるビーイング系ですな。
お馴染みのギタリスト達(面倒だから名前は書きません)に
加えて青山純とか伊藤広規、中村哲のクレジットもあります。
随分豪華ですね。
しかし僕は肝心のSteffanieさんの野太い声がどうにも苦手で
当時からあからさまに敬遠しておりました。

えーと、どうやらこの頃Lea Hartは
アンルイスのバックをやっていたようで
要するに日本に居たってこと?
更に遡るとこの人、元々はROLL UPSってアイドルポップグループ出身で
その頃からちょいちょい我が国に長期滞在していたみたいです。
国内盤がやたらとリリースされるのも納得ですわ。
実に、諸々色々と縁は深かったようですが
日本のメタルメディア(Burrn!界隈)は
そういう芸能界的なノリを毛嫌いする傾向にあって
完全に黙殺されたということですね。
まったくもって気の毒な話よねぇ。

話を戻して、このSteffanie版については
単に楽曲提供ということで演奏には関わっていないようです。
この時点での曲名はシンプルに“Miles Away”となっています。

次がFASTWAYですね。



Lea Hartが加わって2作目となる
“Bad Bad Girls”('90)に収録。
Lea Hartの歌声にはなんの特徴も無く(失礼)、
しかしEddie Clarkeのリードギターは
珍しくメタルっぽいフラッシーさがあって聴き応えがあります。

恐らく多くの方は(いや、そんなに多く居る筈がないw)
次が前回エントリーに貼った
Paul Di'Anno版だと思われるでしょうが実はその前に



'92年、ENGLISH STEEL名義の
“Start 'Em Young”というアルバムで
Dennis Strattonが歌っています。
ギターはLea HartとDave Senczakなる人で、
何故かDennis Strattonは弾いていませんね。
ここで曲名が“I'll Be Miles Away”に変更されています。

で、最後がPaul Di'Anno版('94年)です。
これは“True Brits 2”でお披露目されていますが、
一般には(だからそんなに広く聴かれていないってw)翌'95年、
PAUL DI'ANNO & DENNIS STRATTON名義の
“The Original Iron Men”で
聴いたというパターンが主流と思われます。
比較し易いように再度貼っておきます。



このバージョンのリードギターDennis Stratton。
ソロパートは勿論、アウトロが抜群にカッコイイのだ。

―と、都合4種類。
曲毎にこんなんいちいち調べて聴き較べてるもんで
そりゃあいつまで経っても終わらんて。
しかし前回も書きましたが
これが楽しくて止められないという(苦笑)。
勿論自分でも頭おかしいと思っていますです、ハイ。
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