追悼ネタとは言えないか… [故人を悼む]

話がズレていって途中から別の人の話になっちゃいました。



我が国ではあまり話題になっていませんがBernie Marsdenが亡くなりました。
ALASKAの話題をメインとしつつここでは度々名前のあがるギタリストで、
ブリティッシュロックの歴史においては
地味ながら要所々々にひっそりクレジットされているという
実に玄人好みのミュージシャンでありました。

去年も新しいリーダーアルバムを出していて全然元気な様子でしたが
やっぱりあの巨体に何か不具合を抱えていたのかな…実に残念です。



ということで我がコレクションから取っ替え引っ換え、色々聴きました。
上掲は最初のソロアルバム('79)より。
曲はMarsdenとDon Aireyの共作によるインストゥルメンタルで
リズム隊はSimon PhillipsにJack Bruce。
この手の曲をNeil MurrayではなくJack Bruceが弾くというのは
ちょっと意外な気もしつつ、
紛うかたなきブリティッシュロックの神髄を
これでもかと叩きつけてきます。滅茶苦茶カッコイイわー。
この人は(特に日本において)もっときちんと再評価すべき
ギタープレイヤー、コンポーザーだと思うのですが…。

てなことで作曲家Bernie Marsdenがものした隠れた名曲をひとつ。



Robert Hawthornのボーカルはこの手のメロウな曲にやたらと合うよねぇ。

後にLea Hartが図々しくもまるで自分の曲のように
色々なところで再演しましたが(FASTWAYの“On Target”-'88等々)、
元々はALASKAが'85年にリリースしたシングル曲なのです。
あぁ、そう言えばこの鍵盤もDon Aireyでしたね。
因みにこの曲はオリジナルのレコードか
'96年にCASTLE COMMUNICATIONSが再発した2ndアルバム“The Pack”の
ボーナストラックでしか聴くことが出来ません。
'13年にBIG PINKがリリースした紙ジャケ盤には残念ながら未収録です。

-故人の冥福を祈って、合掌。



で、Neil Murrayなんて名前を書いてしまって
しかも夏休みにジャズロックをたくさん聴いていた流れと併せて



ついでにこれを貼ってみたりして。
ジャズロックとカンタベリーミュージックの橋渡しに
重要な役割を果たした人は何人か存在しますが、
Alan Gowenもそのうちの一人ということで間違いないと考えます。
NATIONAL HEALTHについてはAlan Gowenが脱けた後にアルバムを出したので
客演の扱いではありますが、今回色々聴いていく中で
この1stアルバム('78)が凄く良くてちょっと感激しちゃった訳です。
本作に限らずAlan Gowen絡みのGILGAMESHとかSOFT HEAPとか、
昔々に一通り聴いてはいるのに全然その良さが分からなかったという
節穴のような我が耳を恥じつつ、
それでもまぁ今更ながらですがちゃんと聴いて良かったです。

しかしそれにつけてもNeil Murrayってホントどこでも弾くよな。
COLOSSEUM IIはNATIONAL HEALTHと並べてもまだそんなに違和感はないけれど、
一般に馴染みがあるのはWHITESNAKEとVOW WOWと…もう、枚挙に暇がない。
あ!上に書いたFASTWAYの“On Target”もNeil Murrayやんけ(何故か関西弁)。
そしてBernie Marsdenの遺作“Trio”('22)に収録された
“Na Na Na”で演奏しているのもやっぱりこの人だったりして。

まぁなにしろ、ブリティッシュロックの功労者として
Don Aireyと共に長生きして欲しいものです。



※以下2023年8月31日追記

WASABI RECORDSがALASKAの2枚を紙ジャケで11月29日に再発ですって。
偶然でしょうが余りにもタイムリー過ぎる。
両アルバム共'96年のCASTLE再発盤に準じているようで
ボーナストラックも入っています。
なので上掲“Show Some Emotion”も最新のリマスターで聴けるようになると。
超朗報なんだけど…いやー、これ売れるのかなw
勿論僕は則ポチしました。
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