蒸し蒸し大行進 [日々聴く音楽]

あまりに不快でもう。



いわゆるプログメタルってヤツがあんまり好きでない僕は
当然そちら方面を深堀りすることなく過ごしてきた訳ですが
今どきは界隈もだいぶ幅が拡がったみたいで
なかなか面白い人達の音がちらほら聴こえてきたりします。

The Fox and the Bird / OK GOODNIGHT / 2023
okgn2.jpg

マサチューセッツ州はボストン出身の5人組。
アルバムとしてはこれが2枚目みたいです。
…いや君達プログメタルを自称しているけれども
そんなティピカルな立ち位置には居ないじゃない。
だってこれ、もはや単純なハイブリッドとしては片づけられないもの。

実に、ジャンルの跨ぎ方がなんとも形容し難い異様さで
僕のような捻くれ者が聴いても相当興味深い。
実際何か1曲を選んでここに貼ることで
却ってバンド本来の姿を歪めてしまうのではないか?
と思っちゃうくらい曲毎のキャラクターは異なる方向性を内包しつつ、
じゃあ統一感の無いバラエティ路線かと言えばそんなことは微塵も無く
バンドの自己同一性は揺るぎないように思われます。

…まぁでも、うん、やっぱり貼っておきますか。



これ、僕のような老いた耳にはかなり衝撃的でしたね。
そして恐らく、プログメタルと聞いてDREAM THEATERみたいなのを
想像しちゃった人達も相当面食らうのではないかと思います。
いやー面白ぇ。これは糞ほど面白いよ。
アルバム総体のイメージとしてはマサチューセッツ産メタルコアに
前衛ポップ、そして今様のジャズテイストもブチ込んで
ぐるぐる掻き混ぜたような感じでしょうか。
とても不気味な美しさが印象的です。
ただ、ポップではあってもポピュラーとは言い難いので、
まぁこれ聴き手の多い音楽ではなさそうですね。

前作はPヴァイン・レコードがCD化したらしいので
わが国のみフィジカルが存在しましたが本作はどうなりますかね。
…えっ、Pヴァイン!?なんで??って感じですが。



話は変わってみんな大好き(?)SORTILEGEの話。
'21年に驚きの復活作をリリースし、
つい先日も復活第2弾を出して現役感を強く主張していますが
'80年代のアルバムも以前に作文して以降
'17年にno remorse recordsがEPと1stを再発したのを皮切りに
去年はドイツdying victims PRODUCTIONSが2ndを再発、
その合間には各タイトルのブラジル盤とかペルー盤とか、
もはや止め処もなくって感じでバラバラ出続けています。

そんな混乱状態に終止符を打つのは
やはりHIGH ROLLER RECORDSなのでありました。
デビューEPにデモ等を足して全10曲に拡大したバージョン、
そして1stと2ndはそれぞれ英語版と仏語版を単体で出すという念の入り様。
毎度お馴染みPatrick W. Engelによるリマスターも施されるということで、
これはまたもや買い直し決定です。
リリース日は未定なれどHIGH ROLLERの再発盤はノーアナウンスで
いつの間にか出ていたりするので油断がならんのだ。
お陰でTREDEGARの4枚セットはやたらと入手に手間取ったし
(結果何故か我が家には同じものが2個並んでいたりしますw)、
TANKの5thとか突然急に来たりしたもんな。



こちら新譜より。意気軒昂。
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