メタルど真ん中でもなければプログレど真ん中でもない話 [日々聴く音楽]

先日Mick Underwoodの名前を書いて
確かこの人なーんか変なアルバムでドラム叩いてたよな、
アレなんだったっけな?って思って
それがもう気になって気になって仕方が無くなっちゃったのです。

No Bad Habits / GRAHAM BONNET / 1978
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これ、国内盤LPが出たのってRAINBOWを脱けた後('81)だったんですね。
あぁ、次作“Line Up”('81)と併せてリリースしたのか。
しかも国内盤は一部収録曲を入れ替えたと言うことで
“Warm Ride”(BEE GEESのカバー)が外されて
替わりに“Line UP”からのシングルB面曲を足したのか。
…んー、実に恣意的なものを感じますねぇ。



こんなん確実に目玉トラックだと思うのだけれど
ハードロック的にあり得ないと断じた人が居たってことなんだろうなぁ。

当時の同級生は、このレコードは1曲しかカッコ良くないと言っていて
恐らくそれが国内で足されたB面曲だったのだと思われます。
僕はねぇ、このアルバムは完全にスルーしました。
だってジャケット見ればなんとなく中身分かるじゃんねw

実際のところ'78年はまだRAINBOW加入前、
ブルーアイドソウルからAOR/ポップス路線まで器用に歌いこなす
ボーカルアルバムが本作の正体です。
プロデューサー(Pip Williams)の絡みからSTATUS QUOの曲もやっていますが
それもゴリゴリにロックって感じではないですね。
他にもエレクトリックドラムがピョンピョンと鳴り響く
(Mick Underwoodがこれを演奏しているのかと思うとそれもまたいとおかし)
Bob Dylanの“I'll Be Your Baby Tonight”とか、
なかなか珍妙なアレンジがそこここに聴かれます。

しかし今聴く分には全然楽しいというのがまたなんとも面白いところで、
この人の歌い手としての本質は断然こっちにあるよなぁ、と思うのですよ僕は。
そして後のMSG+Ray Kennedyとかは実はこの人とRAINBOWをお手本とした
マッチングだったんじゃないかなぁ、なんて気もするのです。



-続いては訃報。
つい先日、安かったのでAFFINITYの中古CDを買って(これも何枚目なんだか…)、
やっぱりLinda Hoyleの声質は僕の好みとはちょと違うなぁなんて思っていたら
Mo Fosterが亡くなっちゃいました。
僕は「見張塔からずっと」という曲についてはこの人達の演奏が一番好きなのだ。
延々と続くオルガンのアドリブソロの裏でカウンターをあてているのは
間違いなくMo Fosterのベースで、これが滅茶苦茶カッコイイんだよね。
あぁ、図らずもまたもやBob Dylanの曲か。

故人の冥福を祈って、合掌。

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