無いものねだり [シリーズ作文]

再発しないかな シリーズその21

話はいつもの如く、我が灰色の脳味噌が
とあるアルバムを突然思い出したことからの連想ゲームであります。

Think Hard Again / MCCOY
Think Hard Again

Think Hard Again

  • アーティスト: Mccoy
  • 出版社/メーカー: Angel Air
  • 発売日: 2009/06/16
  • メディア: CD

'83年リリースの5曲入りEP〝McCoy”と
翌'84年のフルアルバム〝Think Hard”を'97年にまとめたもの。
しかしこれの主人公John McCoyについては…
そのうちまた機会があれば、って感じですかね。
玄人好きのするブリティッシュハードロックを辿ると
結構この人の名前が出てくるので
その辺ある程度網羅して書かないと意味がないし、
しかしそれは正直ちょっと面倒臭いw

ここで僕が注目したいのはColin Townsただ一人なので
他のことは割とどうでも良いのです。



スキンヘッドの巨漢ベーシストが繰り出す音としては
やけにポップだっやりする訳ですが
そこを大きく担っているのが他ならぬColin Townsの鍵盤なのだ。
かつてIan Gillanと組んだことで我々の認知を得たColin Townsは
一方で劇伴の作曲をしたり、近年は専らビッグバンドジャズの
コンポーザー/演奏家として活躍しているようです。

GILLANというバンドは(今では余り考えられないでしょうが)
当時そこそこ人気があって、それは我が国でも同様でした。
まぁ、Ritchie Blackmoreを崇拝する連中にしつこく腐されて
その立ち位置は徐々に変わっていくのですが
この時点ではまだIan Gillanファンってのも一杯居たのです。
'82年、GILLANはバンドの最終作〝Magic”をリリースしました。
その同じ年、ドイツと日本でのみ陽の目を見たのが

Making Faces / COLIN TOWNS / 1982
clntwsmkgfcs.jpg

帯には「英米にさきがけて日本先行発売」とありましたが
結局それらの地域ではお蔵になったということなのでしょう。

本ブログ的にはBernie Tormeが2曲弾いているというのも
トピックでありますが、それよりなにより、
実は本作がかなり質の高いシンフォニックロックを
聴かせる1枚であるというのが最大のポイントなのです。



この、まるでAnthony Philipsみたいな入り方とか、
断然辛抱堪らなくねぇか?
これがオリジナルレコードのリリース以降
ただの一度も再発されていないなんて、
そんな馬鹿なことがあって良い筈がないのですよ。

あ、因みに上掲曲でギターを弾いているのは
Bernie TormeではなくSteve Byrdです。
ZZEBRAというバンドにおけるJohn McCoyの同僚であり、
初期GILLANに在籍した人です。
蛇足としてはKim WildeやSamantha Foxのアルバムにも
クレジットされているようですな。

いやあ、とにかく。
これは今ならそこそこ需要あるってば!
'80年の7"シングル〝Breakdown”をボーナスに付けてとか、
ホント、なんとかなりませんかねぇ。
これは僕、なんとしても欲しいのよ。
コメント(0) 
共通テーマ:音楽